今夏、ジャルジャル・後藤淳平が主演を務める映画『ロックンロール・ストリップ』が公開されます。

本作は劇団の若き座長・木村勇太が、映画監督になるという夢に向かってもがきながらも、劇団員とともにストリップ劇場で渾身のパフォーマンスを生み出す姿を描いた痛快エンターテインメント。

ラフマガでは、主人公・木村勇太を演じた後藤にインタビューを実施。プレッシャーを感じながらもやり遂げた中で感じたという、演技の難しさや面白さを語ってもらいました。

関連記事:トータス松本、ジャルジャルの“ウルフルズネタ”をまさかの逆カバー「本家きたー!!」

 

台本を読んで若手時代を思い出した

――主演のオファーを受けた時は大きなプレッシャーを感じられたそうですね。

マネージャーさんから「こんな話が来ています」と言われて。1人だけ、しかもメインか……って不安になったんですけど、台本を読ませてもらって、僕の境遇と似ているところがあるなと感じて。“それなら、もしかしたらできるかもしれない”と、思い切って引き受けることにしたんです。結果、やらせてもらってよかったなと思っています。

――台本を読んで、自身の下積み時代を思い出すような瞬間もありましたか?

ありましたね。“なんかわからんけど、自分らはいけるっていう根拠のない自信はある。けど、どうしたらええかわからへん”というようなもどかしさは、共通しているところやなと思いました。

僕らも、養成所期間も入れて4~5年はオーディション中心の生活で。月1回のオーディションに受からなければ、来月まで出番はない。もし受かったとしても、受かった者同士で戦う決勝で勝ち残って、さらに劇場に出ている人との入れ替え戦で勝たなければならない。負けたらまた1からのスタート。競争率がイカつすぎて、“この生活、一生抜け出されへんのちゃうか……”っていう絶望感があったんです。その状況で坊主にしたり、トリオになってみようかと相談したりといろいろ試行錯誤をして。ライブも自分らで場所を借りて舞台をセットして、チケットをコピーして手売りしていたので、今作の主人公とほんまに境遇が似ていました。

――勇太という人物については、どんな印象を持ちましたか?

弱い人間ですけど、座長としてみんなを引っ張っていくという気持ちを持っているところは意識しました。実際の年齢もほかのキャストのみなさんより上なんですけど、最初は僕、敬語を使っていて。でも座長役なのでそれではあかんなと思って、気づかれんようにタメ口をフェードインしていったんですよ。

――それはどのように……?

“チームKGB”っていうグループLINEを作ったので、最初は文字からタメ口にして。期間でいうと……4回目に会う時までに全てをタメ口に変えていましたね。あの境目がみんなにバレていたら恥ずかしいです(笑)。座員のみんなとは撮影が終わってからもやりとりをしているのですが、(共演の)ぎぃ子ちゃんは単独ライブも観に来てくれました。

ナチュラルに演じる難しさに気付いた

――原作は自伝的小説です。主人公であり原作者でもある木下監督の要素を、役作りに反映したところはありましたか?

(監督に)お会いしてすぐ、自分と全然違うタイプやなあと。そこでまた不安になってしまったんですけど、半太さん(監督)から「後藤くんも下積み時代、同じような思いをしてたやろ。その気持ちを思い出してやってくれたら大丈夫やから」と言っていただいて。その言葉で、気持ちは随分と楽になりました。それに、僕と半太さんでは雰囲気が違う。寄せていくと中途半端になるなと思ったので、“僕流の勇太”でいこうと。あと、半太さんから「(自分の下積み時代を)思い出してやってくれ」と言われていたので、そういう気持ちを思い出しながらやっていった感じでしたね。

――現場はどんな雰囲気だったんですか?

とにかく半太さんがめっちゃ楽しそうにしていたんです。出演者もみんな、その雰囲気に引っ張られてめちゃくちゃ温かい現場になっていました。映画の出演経験は多いわけではないですけど、今回はスタッフさんも含めて、チーム感がすごくあったと思います。

――映画は監督がいて脚本があると思います。他者の意図を汲みながら演じていくのは、コントで演じるのとは違いましたか?

全然違いますね。ネタは自分たちで考えてなりきったキャラの気持ちになって喋るだけやから、決まったセリフがあるわけではないんです。でも、今回は用意してもらったセリフを自分の言葉にして自然に喋らないといけない。これがすごく難しくて。“普通に喋っている時、手ってどこに置いていたんやろう?”とか当たり前のことがわからない。動きがどうしても固くなってしまうんですよね。

そんな中、ほかの方々が動きながらナチュラルに喋っているのを見て、めちゃくちゃうまいなと刺激を受けながら、吸収しながらやっていく感じでした。木下ほうかさんとかすごいですよね。台本を読んだだけではイメージできなかった芝居、想像を超えてくる芝居をされているのを見て、さすがやなあと思いました。

ダンスシーンの撮影は青春そのもの

――撮影する中で、印象に残っているシーンはありますか?

最後のダンスシーンですね。朝方まで何回も撮って。お客さん(を演じるキャスト)もいるんですけど、そんなに長い時間拘束できないので、全体を撮り終わったらまず映ってない側に座っているお客さんを帰し、次に逆側を撮って帰し……といった形で。最後には客席に誰もいない状態で、舞台上のシーンを撮るために何回も踊りました。なかなかハードだったんですけど、スタッフさんがずっと手拍子してくれたり、撮り終わっていた三戸なつめさんが応援してくれたりと、共演者のみなさんがめっちゃ盛り上げてくれて。「はい、オッケー」って言われた瞬間、踊っていた全員がその場に倒れ込むくらいしんどかったですけど、一体感があって感動しました。あの瞬間はまさに青春そのものでしたね。

――後藤さんは『アメトーーク!』(テレビ朝日)の『踊りたくない芸人』に出演されていますが、今回のダンスはクリアできたのでしょうか……?

とにかく足を引っ張りたくなかったんで、先生にたくさん稽古をしてもらいました。家で動画を観たり……けど、実際は足を引っ張ってしまったみたいです(笑)。自分なりになんとか踊れたんちゃうかと自信があった時、あえて半太さんに「今の大丈夫でした?」って聞いたんですよ。それは「全然大丈夫やったよ」って言ってもらいたいがためやったんですけど、実際は「大丈夫ではないかな。まあ、でも表情をしっかり作ってくれたら大丈夫やから!」って言われて。“いや、全然大丈夫ちゃうやん。自分では結構できたんやけどなあ……”って思っていました。

――ダンスシーンからも目が離せませんね。今後も演技には挑戦していきたいですか?

考えてみたら、『ヒーローショー』(相方・福徳秀介とともに主演を演じた映画)の時は雰囲気での芝居が多かったんです。自分の考えを喋ったり、面と向かって誰かと喫茶店で喋ったりする芝居は今回が初めてで、ナチュラルにセリフを話す難しさに直面しました。いちばんの理想は“ノーマル関西弁”で自分以外に見えるっていうことなんで、またお話をいただけるなら挑戦してみたいですね。

――ではラフマガの読者へ、改めてメッセージをお願いします。

まだ何者でもない若者が、夢を掴むためにあがく姿の、尊さや眩しさが出ている作品です。広い世代の方に楽しんでもらえる作品なので、みなさんに観てもらえるといいなと思っています。

『ロックンロール・ストリップ』

原作:木下半太『ロックンロール・ストリップ』(小学館文庫)
監督・脚本:木下半太
出演:後藤淳平(ジャルジャル)、徳永えり、智順、三戸なつめ、坂口涼太郎、ぎぃ子、町田悠宇 ほか

公式サイト:https://www.rocknroll-strip.com/

スタイリスト:中村陽子
ヘアメイク:伊荻ユミ
衣裳協力:CAVE

【芸人記事まとめ】

【関連記事】

りんたろー。に“妊娠7か月”報道
宇都宮まきが電撃結婚…!?
かつみ♡さゆりが緊急会見
あの芸人がついに初スクープ!?