三上市朗、川下大洋、後藤ひろひとによる演劇ユニット・大田王(だいたおう)。今年10月、2年ぶりの新作『大田王 GOLD LICENCE TO KILL』を引っ提げ、大阪・ABCホールに登場します。

3人が披露するのは、名作『007』をモチーフにした作品。熱き演劇人たちが、舞台上で真剣にふざける姿は必見です。

今回ラフマガでは、そんな2年ぶりの新作を前にする3人にインタビューを実施。コロナ禍の今、ソーシャルディスタンスを保つ必要がある中、撮影時には「ならばそれを最大限に利用して魅せるべし」と瞬時にポーズをとってくれる一幕も。『大田王』や新作のことはもちろん、今後の展開についても話を聞いてきました。

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打ち合わせでさっそく伝説を作る!?

――『大田王』はメンバーがアイデアを出し合って脚本を書き、後藤さんがまとめて一本の公演にするスタイルなんですね。

三上「はい。まずは映画をモチーフにして、イメージを決めるのが通例で。今回はダニエル・クレイグの最後の『007』である、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が公開されることになったので、僕が言い出して決まりました」

――新型コロナウイルス感染症による自粛期間、一気に広まった“リモートシステム”ですが、打ち合わせに活用されましたか。

川下「リモートはよかったですよ。我々のためにあるような機能でしたね! なかったらみんなと9月まで会えなかったですから」

後藤「ところが、この中で一番機械に強そうな人(川下)が一番弱いという」

三上「最初の『Zoom』をするときなんか、てんやわんやでしたから」

後藤「川下だけ、止まったかなと思ったら動いたり(笑)」

三上「絶妙のタイミングでフリーズしますしね」

川下「Wi-Fiか、静電気のせいか……」

後藤「リモート会議は録画しているから、いつか公開したいなあ(笑)。“川下大洋は素でもこんなにすごいんだぞ!”と」

三上「あの伝説は録画できてないんだよね。川下さんの泥酔事件。“リモートあるある”だろうけど、つい飲み過ぎちゃって」

後藤「“何を飲んでいるの?”と聞くと、“日本酒だよっ!”、“俺が日本酒飲んじゃダメなのかっ!”と言われて。長い付き合いで初めて見たなあ。こんな人じゃなかったって(笑)。家で飲むから気が緩むんですかね」

川下「お前らと一緒だからだよ。リラーックス!」

三上「なんか腹立つわ(笑)」

――(笑)。『大田王』の舞台では、毎回久保田浩さんをキャスティングされていますね。久保田さんの魅力を教えてください。

後藤「彼の存在に気づいてしまいましたか……。僕は長い付き合いですが、いまだ何者か分からないんですよ。インタビューで“これまで一緒にやってきた俳優で、一番すごいと思った方はどなたですか”と聞かれ、いろいろ答えていますが、本音は久保田浩。彼を超える男には、これからも会えないんじゃないかと思っています」

――大絶賛ですね。

後藤「以前“あの山の向こう”と指を差すシーンで、彼はセリフを言い終わっても、ずっと指を差しながら演技をし続けたんですよ。こちらの想像を軽く超えてくる。“4人目の『大田王』だぞ、あなたは”と、念を押しているんですが、本人は“ちゃうねん、ちゃうねん”と」

川下「絶対本人は否定するんだよね(笑)」

三上「本人は入る気はないだろうけど、気持ち的には“大久保田王”ですね」

役者だからできるコントを

――コロナ禍でエンタメの形は大きく変わりつつありますが、どんな状況でも変わらない『大田王』の軸はありますか?

三上「うーん……。コメディとお笑い芸は、僕の中で分かれているんです。僕はおふくろが映画好きで、その影響が大きくて。スティーヴ・マーティンやジェリー・ルイスを観て育ってきたから、俳優側からコメディができる役者になりたかった。だから『大田王』で、川下さんが“コメディアン”として紹介してくれたのは嬉しかったなあ」

川下「迷うことはなかったね。後藤がアメリカではコメディアンの地位が高いという話をしていて」

後藤「向こうで“アクター”というのは、本当にピンからキリまでいるわけですよ。けれど、コメディアンというと、アクターのやることは全部できる。さらにそのうえで笑わせることもできる専門職なんだよね」

三上「僕たちもそうでありたい。『大田王』は、役者でしかできないコントをやる場だと思っています」

――まさにこの時期、芝居を観て笑いたいという人は本当に多いと思います。

三上「もちろん100%(席は)埋められないし、これまでの公演と別の形になるでしょうね」

後藤「今はリモート、もしくは劇場公演も半分しか入れられない。でも、ある時いきなりポンと戻ると思うので、とにかく今できる最高に面白いことを開発していきたいですね。今回の舞台は自分だけの時間をもらったので、満席だったら逆に気負ってできないことをやってみようかな、と」

川下「いつも後藤だけの時間はあるんだけどなあ(笑)。今回なぜか“俺、時間とっていいか”と改めて言ってきたよね」

後藤「そうそう、はじめに言ったもん。これまで封印していたような、“後藤、それはやめておけ”というようなモノマネとかを披露して、お客さんと一緒に困ろうかなと思っています。困ることも一体化ですから。困っているのは君たちだけじゃない、と」

川下「そうか、それなら俺もやろうかな」

後藤「みんながそれをやりだしたら、舞台の主旨が変わってくるからやめて(笑)!」

――今後の展開について、リモートを取りいれるなど新たな試みは考えていますか?

川下「リモートで面白いことをやろうというのは今みんなが考えているから、もうひとつ違う形を作りたいですね」

三上「配信が主流になってくると、地方に行く意味がなくなるのも心配。僕たちが行こうとしても、制作側に“配信でいいじゃないですか”と言われるのを危惧している部分はあります。全国の人が観ることができるからいいんだけれど、やっぱり観に来てくれる人の前で、生でやりたいから」

後藤「僕が考えているのは、“日本全国では知名度がないけれど、その土地の人はみんな知っているタレント”が各地に絶対いるので絡みたい。『大田王』が日本中を回って、その方たちと一緒に配信をする、というのを実現したいなあ」

川下「それいいね、やろう!」

――最後に、『大田王 GOLD LICENCE TO KILL』の見どころを教えてください。

後藤「ダンスをお見せしたくて、元・米米CLUBで今奄美大島にいる振付師、竹下宏太郎を召集します! 芝居はいつもそれぞれがしたいネタを作って、僕がつないでいくので、どう展開するかは演じる側も分からないんです。ただ、この時期につまんないことはやっていられないですよ。せっかくできるんだから。全部が楽しい瞬間じゃないといけないと思っています」

川下「なによりも“舞台ができる喜び”だよね」

 

今回の『大田王 GOLD LICENCE TO KILL』は、チラシもデジタル形式を導入。予告の動画については、一人一人アイデアを出し合って撮影したとのことで、「はじまる前からお客さまにも楽しんでもらいます!」と声を弾ませていました。

最強のコメディアンがお送りする予測不能の弾けたコントオムニバスを、ぜひお楽しみください。

公演概要

公 演:『大田王 GOLD LICENCE TO KILL』
日 程:2020年10月15日(木)~18日(日)
※初日&千秋楽のみ有料配信予定
会 場:ABCホール
料 金:前売4500円/配信2500円
出演者:大田王[川下大洋+三上市朗+後藤ひろひと]
久保田浩(遊気舎)、クスミヒデオ(赤犬)
ボブ・マーサム(THE ROB CARLTON )
たくませいこ、西原希蓉美、丹下真寿美(T-works)

チケットよしもと先行受付:8月1日(土)11:00~8月3日(月)11:00
当落発表:8月4日(火)18:00
他プレイガイド先行受付:8月2日(日)11:00~8月4日(火)11:00
当落発表:8月5日(水)18:00
一般発売:8月9日(日)10:00

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