3月24日(日)に千秋楽を迎えたプリマ旦那・野村が、作・演出を手掛ける、劇団コケコッコーの第3回公演『雨やどり』。3日間の公演期間中、会場の大阪・ABCホールには、たくさんの観客が詰めかけました。

笑いはもちろん、泣かせる芝居でも定評のある劇団コケコッコー。会場ではオリジナルグッズも販売され、多くの来場者がTシャツなどを購入するなど、開演前から盛り上がりを見せていました。

できない兄とできる弟…それを取り巻く人々の葛藤と成長を描く

物語の舞台となるのはアパート『いずみ荘』。何をやっても長続きしない兄・亮太(プリマ旦那・野村)と、何でも上手くこなせる要領のいい弟・陽介(ラニーノーズ・洲崎)を中心に、個性的な住民たちとの交流を描く物語です。

出来が悪いのに、なぜかいつも人に囲まれている兄と、優秀なのにそんな兄と自分を比べ、孤独な気持ちやジレンマを抱えている弟……。生きること、恋、親子や人との絆など、登場人物たちは様々な繋がりやしがらみに向き合い、迷いながらも決断し、それぞれの道を進んでいきます。

主演を務める野村は、プリマ旦那として舞台に立つときとはまた違った表情を見せ、ときに熱く、ときに淡々とした人間味のある亮太を熱演します。

一方、弟・陽介役の洲崎は、ちゃらんぽらんな兄をうとましく思いながらも、どこか憧れに似た気持ちもある、素直になれない弟を好演しました。

個性的な役柄を見事に演じる団員たち

脇を固めるメンバーは、伊丹祐貴、北野翔太(吉本新喜劇)、中谷祐太(マユリカ)、大西ユースケ、堀川絵美、辻凪子(Dプロモーション)、樋口みどりこ(つぼみ)、鮫島幸恵(吉本新喜劇)、佐々木ヤス子、吉岡友見(吉本新喜劇)と、おなじみの顔ぶれ。

オネエ役がハマっていた伊丹、見た目どおり気のいいナニワのおっちゃん役の中谷、おかん役の堀川など、それぞれが個性的なキャラクターを見事に演じます。

そんななか、コケコッコー初舞台となる爛々・萌々も大奮闘。野村も絶賛する演技力を見せました。

タイトルにもあるように、“雨”がポイントの本公演。シーンの区切りや、会話が途切れた瞬間に聞こえてくる静かな雨の音が印象的な作品となっていました。

もちろん笑いも盛りだくさん。セリフのテンポ、言葉のチョイス、役者の動きや表情を使って、物語のあちこちで笑いが起こります。そして泣けるシーンもしっかり。クライマックスでは、会場のあちこちでハンカチを取り出す姿が見られました。

萌々が号泣!和やかなムードで千秋楽を迎える

物語は、しみじみと気持ちが温かくなるシーンでエンディングを迎えます。千秋楽のラストシーンでは、これまでで一番大きな拍手に包まれました。

そしてカーテンコールのなか、全員がステージへ。野村はまず客席に感謝を伝えます。そのあと「作品の是非というより、最後ということで萌々が泣いてます」と優しくイジるなど、和やかなムードで公演を振り返ります。最後に全員がもう一度深々と頭を下げると、ひと際大きな拍手が起こり、大盛り上がりのなか千秋楽の舞台は終了しました。

感動と笑いに包まれて幕を下ろした劇団コケコッコーの第3回公演。笑いはしっかり、涙はたっぷりの舞台を、次回はぜひ劇場でお楽しみください!