タレント、アニメ、音楽など、様々なエンターテインメント分野が学べる『沖縄ラフ&ピース専門学校』の声優・俳優コース卒業生(1期生)である長谷川大志が、吉本興業所属のプロの声優に。そんな長谷川が、6月某日、プロとして初めてアニメーションのアフレコ(プレスコアリング)の収録にのぞみました。

今回、ラフマガが収録現場に潜入。ブースでの様子はもちろん、終了後にインタビューを実施し、本番の振り返りや『沖縄ラフ&ピース専門学校』の思い出について語ってもらいました。

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「ラフピー」卒業生がプロの現場へ!

本番前、初めてのプロの現場ということで、控え室でしっかりと台本を読みこむ長谷川。「学校でやったことはあるんですけど緊張しますね」と言葉を残し、収録ブースへと向かいました。

本来ならば、出演者と共に収録をするのですが、今回は新型コロナウイルス感染症の影響もあって、長谷川1人で収録。さらに、感染拡大を防ぐため、アニメーション監督はリモートで作品の世界観、登場人物の役割を説明しました。

いよいよ本番。現場では、『火の鳥 道後温泉編』『シャフト』『アナと世界の終わり』(いずれもポニーキャニオンエンタープライズ)を代表作に持つ吉田光平音響監督が指揮をとります。監督からはセリフの速さや、キャラクターの動作による力の入れ方について指示を受けつつ、画に声を吹き込んでいきます。長谷川は、監督らからのアドバイスを受けながら、自分なりに解釈しキャラクターを作り上げていました。

夢は2.5次元俳優…学校の思い出は?

――夢だった声優の仕事の第一歩でした。まずは収録を振り返ってみていかがですか?

思っていた以上に緊張しました。練習で出せていた声が、いざマイクを目の前にすると出せなくて……。「こんなはずじゃない!」って思いました(笑)。

――監督から演技指導もありましたが、シミュレーションしてきたプランとの相違はありましたか?

事前にもらったVTRを観て「こういう感じかな?」って思っていたんですけど、自分の考えと監督のご指示との間にズレがあったので、「こうやって擦り合わせていくんだ」って勉強になりました。

――いざ、ブースに立って驚いたことはありますか?

他の声優さんが録った声も聞こえてくるのですが、事前に台本をいただいているので、シーンを観ながら「こんな感じで演技するんだ」って思いました。

――プロの現場に立つことは、ご両親にお伝えしたんですか?

楽しみにしてくれた反面「これからもっと大変になっていくから、しっかりやりなさい」ってエールを送ってくれました。

――反省点は見つかりましたか? 

緊張をほぐす方法を自分で見つけていけたらいいなって思いました。監督からもたくさんのアドバイスをいただいたので、今後活かしていきたいです。これからもたくさん現場を経験して、学んでいきたいなと思いました。

――ご卒業された『沖縄ラフ&ピース専門学校』についてもお聞かせください。なぜ入ろうと思ったんですか?

俳優として演技を学びたかったですし、1期生で入れるっていうのが「レアだな」と思って、大学を2年生で中退して入学しました。

声優を目指したのは、音響監督の先生が来られたときの授業で、アフレコをした時に「この役はしっくりくるな。やっていて楽しいな」って思ったのがきっかけです。声優って面白いし、自分の立ち位置も得られるんじゃないかって、声優も視野に入れるようになりました。

――どんなことを学んだんですか?

声優の先生や音響監督の先生から学ぶことで、実際の現場を意識できる授業が多くありました。今回の現場でも「授業で学んだあれをやればいいんだ!」っていう場面があったので、学校に行っていて良かったなと思いました。

――プロの指導をあおげるのも強みですよね。どんな先生がいらっしゃったんですか?

僕のときは、音響監督の長崎行男先生(代表作『ラブライブ!サンシャイン!!』など)や、声優の矢島晶子先生(代表作『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日)の初代・野原しんのすけ役など)がいらっしゃいました。

――学校の設備もかなり揃っているそうですね。

音響ブースがありましたし、そこでアフレコの練習もできて良かったです。

――特に思い出に残っている出来事は?

卒業公演の舞台で、セリフが飛んじゃったんですけど、それを演技の中でカバーできました。ミスをしても演技で取り返すことに気づけたのは、良い勉強になりました。

――福岡県出身の長谷川さん。沖縄県での一人暮らしはいかがでしたか?

住みやすいんですけど、内地よりも湿度が高くて、慣れるのに時間がかかりました(笑)。住んでいた那覇市では、飲み屋さんで仲良くなった人もいて、ものすごくフレンドリーな方が多くて楽しかったです。

――目標としている声優さんはいらっしゃいますか?

斉藤壮馬さん(代表作『ハイキュー!!』山口忠役など)です。すごく個性があって、斉藤さんにしかできない演技ができるのはすごいなと思います。

――今後はどんな声優さんになりたいですか?

声優さんはもちろん、2.5次元の舞台にも立ってみたいです。2.5次元の大元になるアニメにも出ていて、同じ役で舞台にも出られるといいなって思います。

長谷川の挑戦は、まだまだ始まったばかり。今後の彼の活躍にご期待ください。

取材・文:浜瀬将樹

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