古都・京都にて多くのお客様にご愛顧いただいているよしもと祇園花月。よしもと祇園花月といえば、漫才、落語、新喜劇だけでなく、マジック、奇術など諸芸で楽しめることで知られていますが、かつて花月の舞台で演じられていた落語家による芝居「はなしか団地」がこのたび約40年振りに復活することとなりました!

「はなしか団地」とは落語の演目を具現化し、お芝居として披露する企画で、昭和40年代には、当時のなんば花月、うめだ花月、京都花月で桂小米朝(月亭可朝)、笑福亭光鶴(笑福亭枝鶴(五代目))、林家小染(四代目)、笑福亭仁鶴が出演していたという記録が残っています。

よしもと祇園花月では今後、本公演の出番の中で毎月1回、「はなしか団地」が行われます。
「はなしか団地」復活第一弾の演目は古典落語『禁酒関所』の設定を現代にアレンジ。
コンプライアンス強化に取り組む会社で起こる悲喜こもごもを描く『禁酒カンパニー』を桂小留、桂文五郎、笑福亭大智、月亭秀都、月亭遊真の5名でお送りします。
ぜひ劇場に足をお運びいただき、「はなしか団地」の歴史的復活を目撃しましょう!

4月25日(木) 桂小留、桂文五郎、笑福亭大智、月亭秀都、月亭遊真
5月24日(金) 桂小留、桂文五郎、笑福亭大智、月亭秀都、月亭遊真
6月25日(火) 桂三実、笑福亭大智、月亭秀都、笑福亭笑利、月亭遊真
以降毎月1回実施

はなしか団地 メンバー

桂小留    桂小枝門下   2012年 (平成24年) 5月5日入門

桂三実    六代桂文枝門下 2012年 (平成24年) 5月20日入門

桂文五郎   桂文珍門下   2013年 (平成25年) 1月1日入門

笑福亭大智  笑福亭仁智門下 2013年 (平成25年) 10月1日入門

月亭秀都   月亭文都門下  2014年 (平成26年) 4月1日入門

笑福亭笑利  笑福亭鶴笑門下 2014年 (平成26年) 9月30日入門

月亭遊真   月亭遊方門下  2015年 (平成27年) 3月15日入門

なぜ「はなしか団地(・・)」??

団地 について

「団地」という言葉が公式に登場したのは、1919(大正8)年に旧都市計画法に記述されたのが最初とされますが、概念が定着したのは、1955(昭和30)年設立の日本住宅公団が戦後の住宅不足緩和を目的に、耐火構造の中層集合住宅を開発し始めてからということです。
(「日本大百科全書」より)

千里山団地と千里ニュータウン

千里丘陵では、大正期に北大阪電気鉄道(現・阪急千里線)の開業と並んで、住宅開発が始まり、終点「千里山駅」の西側に「千里山住宅地」が誕生しました。一方、駅の東側は未開発でしたが、1955(昭和30)年、日本住宅公団大阪支所が「千里山団地」の開発に着手します。
「千里山団地」では4階建ての階段室住棟を中心に49棟1,061戸を1957(昭和32)年に建設。鉄筋コンクリートの建築構造など、当時の集合住宅では時代の先端をいくものとして人気を博していました。さらに、翌1958年には、15万人規模の「千里ニュータウン」の建設が決定。1962(昭和37)年に佐竹台住区から入居が始まりました。1965(昭和40)年には、早くも人口3万3千人の「日本一のマンモス団地」に成長。1967(昭和42)年には、阪急電鉄の千里山線(現・千里線)が延伸し、玄関口の一つである「北千里駅」が開業しました。
(三井住友トラスト不動産ホームページ「このまちアーカイブス 大阪府・千里」参考)

「はなしか団地」の由来

昭和40年代初め頃に花月の舞台に登場した「はなしか団地」の命名由来は、はっきりしたことはわかっていません。当時の花月では、漫才、落語、奇術などの演芸、新喜劇に加えて、ポケットミュージカルスなどのコメディーショーも行われていました。「はなしか団地」はコメディーショーの一つ。落語の演目を、若手落語家が芝居として披露する企画です。

初期の出演落語家の入門年を見ると、月亭可朝:1958(昭和33)年、笑福亭枝鶴(五代目):1961(昭和36)年、笑福亭仁鶴:1962(昭和37)年、林家小染(四代目):1964(昭和39)年と、入門2、3年~10年までの超若手ばかり。千里山団地が誕生し、千里ニュータウンが日本一のマンモス団地に成長した時代と重なります。
新しい集合住宅に若い世代が憧れ、大挙押し寄せて新たな生活スタイルを誕生させた「団地」になぞらえて、若手落語家が集合して新しい落語のスタイルに挑んだ新企画に、新鮮さと未来への夢を託して「はなしか団地」と命名されたものであろうと推測されています。
ちなみにその後、「はなしかマンション」としていることからもこう類推されるが、昭和50年代半ばには「はなしか団地」に戻っています。
初期メンバーはその後、落語家としてまたタレントとして大きく羽ばたきました。当時の主旨に立ち返り、花月の本公演に本格的に組み込まれるのは、およそ40年ぶりとなります。