5月27日(水)、ケンドーコバヤシ(以下、ケンコバ)による漫画専門番組『漫道コバヤシ』(フジテレビONE)のDVDが3巻同時に発売されました。

出典: フジテレビジョン

“漫画大好き芸人”としても知られるケンコバが、編集部や漫画家の仕事場を訪問する、漫画専門番組として話題の『漫道コバヤシ』。誰もが知っている名作漫画の誕生秘話や今だから言える裏話など、作品ファンならずとも楽しめる内容となっています。

今回発売されるDVDは、『キャプテン翼』の高橋陽一、『キン肉マン』のゆでたまご(嶋田隆司、中井義則)、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の三条陸、『約束のネバーランド』の作画担当・出水ぽすか、『こちら葛飾区亀有公園前派出所(以下、こち亀)』の秋本治など、『週刊少年ジャンプ』(集英社)の名作を生み出した漫画家がずらりと並ぶラインナップに。

そこでラフマガでは、ケンコバ本人にDVDの見どころを直撃。漫画への愛と作家へのリスペクト、そしてその魅力について話を聞きました。

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「最初はどすこい」の意味は?

――今回のDVDは、登場するメンバーがとても豪華ですね。

そうなんです。4巻は『キャプテン翼』の高橋陽一先生と『キン肉マン』のゆでたまご先生、そして、5巻は『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(集英社)の三条陸先生と『約束のネバーランド』(集英社)の出水ぽすか先生、6巻は『こち亀』の秋本治先生ですから、これはすごいメンバーですよ。

――3巻同時発売ということですが、それぞれの巻の見どころを教えてください。

4巻(『 漫道コバヤシ 巻四』)の見どころは、まずはゆでたまご先生。普段、このような場には嶋田先生が来てくれることが多いんですけど、今回はなんと中井先生も来てくれてお二人揃っての登場でした。中井先生が自分の作品を語ることって今まであんまりなかったので、そこだけで結構すごいことだと思います。こんなに長年組んでた大御所コンビで、こんな場にお二人で登場してくれるって、お笑いコンビでもなかなかいないですから。中井先生のお話を聞くことができたのは貴重でしたね。

さらには、(『キャプテン翼』の)高橋先生も面白いんですよ。あまり作品のことを覚えていらっしゃいませんでした(笑)。僕が「このシーンはこういうことだったんじゃないですか?」と聞くと、「あ、そういうことでいいです」といった返しで。こんなやりとりが多かった印象です。僕からしたらあれだけ世界に名を馳せた名作なのに……と驚きました。ただ、これだけ長く(連載を) 続けていらっしゃるとそうなるのかな、とも思いました。

――5巻(『 漫道コバヤシ 巻五』)はどうでしょうか?

(『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の)三条先生には漫画の基本をいろいろと教えていただきました。「最初はどすこい」という専門用語が漫画界にはあるらしくて。その言葉の意味するところは、“最初に出てくる敵のすごい奴は、力任せにくる”ということで。だいたい敵リストの一番手は“怪力”というのが少年漫画の常識なんですって。そんな少年誌にあるルールなども教えていただいたので、プロの漫画家を目指している方が観るべき回とも言えますね。“漫画でヒット作を生むために知っておくべき戦法があるんだな”と。

そして、(『約束のネバーランド』の)出水ぽすか先生。漫画のタッチから想像していたイメージと全然違いました。こういう言い方は失礼かもしれませんが、“奇人”でしたね(笑)。まず、登場からして被り物をしていましたから。どんな出で立ちで登場したかは、ぜひDVDを観てもらいたいのですが、その雰囲気からは考えられないような繊細な絵を描く。そのギャップがすごい。“漫画に恋した少女がそのまんま漫画家になった”というような感じでした。やっぱり“漫画が好きって気持ちが大事やねんな”っていうのが本当に伝わる回でした。ちなみに、出水先生は『キン肉マン』が好きすぎて漫画家になったらしいです。

――6巻(『 漫道コバヤシ 巻六』)は国民的漫画とも言える『こち亀』の秋本先生が登場されていますね。

秋本先生はこういう場にはあまり出られないのかなと思っている中で、番組出演のオファーをさせていただいたところ、快くOKを頂いたんですよ。印象的だったのが、連載がとても長かった『こち亀』の間に、次の作品のアイデアをストックしていたという話。全然違う漫画を描いてみたいんだという話をしてくれたんですよね。僕が秋本先生なら、『こち亀』で人生を終わらせてもいいと思うくらいの成功を遂げているはず。それでも秋本先生はまだ先を見て、新しい創作意欲を持ち続けていて、すごいなと思いました。

漫画は「両親よりも世話になった存在」

――番組では、ケンコバさんは漫画家の方とサシでトークをする中で、様々な裏話を聞きだされていましたね。引き出すのには何かコツがあるのでしょうか?

まず、スタッフの方が作品について調べてくれたもの、集めてくれた今までのインタビュー媒体などには目を通すようにしています。その上で、“これまであまり触れられていないこと”を中心に聞くということを意識していますね。「そんなこと聞かれるとは思ってなかった」と喜んでくれる先生も多いです。

――DVDを観て、ケンコバさんは各回でその作品をかなり読み込まれているという印象を受けました。

そうですね。『こち亀』の復習は本当に大変でした(笑)。その時ばかりは秋本先生に「描きすぎや!」って少し恨んじゃいましたね(笑)。

でも、僕以上にスタッフの方たちはすごく作品を読み込んで、 いろいろ準備が大変だったと思います。傍から見ていてもADさんとか本当に大変そうでした。「大丈夫か?」っていうくらいの作業量で。しかも、僕やディレクターさんの思い付きで「あれの数、カウントしといて」と簡単に言ってしまうんですが、実際の作業はめちゃくちゃ大変ですから。そこまですることによって、作品ファンの方にも刺さるような番組作りに繋がる気がします。

――“その作品が大好きなコアなファンの方々も納得する話をしなくてはならない=作品の細部まで知っていないとダメ”ですもんね。

そうなんです。“熱心なファンの人が初めて知る話を聞きださないと!”という気持ちでやってます。熱心なファンの人はすごく調べる。それでもまだ出てきていない話、例えば、作者の先生の中で作っている裏設定とか、そんな話を聞きだせた時は良かったなと思います。

――今回のDVDにも、そのような部分はたくさん入ってますよね。あとは、特典映像のタイ旅行も面白かったです。

あれは楽しかったですね。役得というか、ただ単に楽しませてもらいました(笑)。『クッキングパパ』(講談社)の荒岩家がタイ旅行した漫画の話をもとに、それを追従するだけで観光あり、グルメありで……結構一つの番組として成立するぞと驚きでした。アニメファンには聖地巡礼がありますが、それを海外にも広げてやっていったらこんなにも楽しいぞと。

だから、『クッキングパパ』の(うえやま)とち先生には感謝しています。今後、新型コロナウイルスが収まったら、海外に行った話がある他の漫画でも同じことができるなと。また次のDVDを出すときには、違うジャーニーが待っているんじゃないかと楽しみにしています。

――では、このDVDをどんな方にオススメしたいですか? 

それぞれの作品のファンの方々には絶対に観てほしいのはもちろんですが、プロの漫画家を目指している方が観たら、すごく勉強になる内容だと思うんですよね。漫画家の先生たちの気質もわかって面白いはず。ちなみに、意外と漫画家の先生方もこの番組を観てくださっているらしいですから。

――最後に、ケンコバさんにとって漫画はどんなものですか?

僕にとって漫画は、“両親より世話になったもの”かもしれませんね。小中高の恩師たちより様々なことを教えてくれた存在だと思っています。漫画って世代をこえて話ができるツールで、過去にも遡れるから、上の世代の人たちとの共通言語として、漫画を通じて話が合うことがある。“この人との人間関係をよくしたい”と思っている方は、その人が育った世代の漫画を読んでみるっていうのもいい手段かもしれないですね。とにかく、漫画は素晴らしいです!

『漫道コバヤシ 巻四・巻五・巻六』

【発売日】5月27日(水)
【価格】各巻 3,000円(税別)

【内容】
〇『漫道コバヤシ巻四』⇒『キャプテン翼』(高橋陽一先生)&『キン肉マン』(ゆでたまご先生)
〇『漫道コバヤシ巻五』⇒『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(三条陸先生)&『約束のネバーランド』(出水ぽすか先生)
〇『漫道コバヤシ巻六』⇒『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋本治先生)

※いずれの巻にもケンドーコバヤシが『クッキングパパ』の荒岩ファミリーのタイ旅行を追体験する模様が特典映像として収録されています(各巻内容は異なります)。

※3巻同時に楽天ブックスにて購入いただいた方には、『漫道コバヤシ』オリジナル新書判ブックカバー3枚セットをプレゼント(先着順のため数に限りがあります)

【発売元】フジテレビジョン

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