並みいる実力派芸人たちを退けて『キングオブコント2017』(TBS系)王者に輝いたかまいたち(濱家隆一、山内健司)。2018年春には東京へ進出し、全国ネットの番組でもたびたび目にするようになりました。

そんな彼らが、コンビ結成15周年にして初の全国ツアー『コンビ結成15周年いたち in 〇〇』〜素直・謙虚・感謝〜』(○○はそれぞれの都市の名前)を開催します。

今回は、そんな2人にインタビューを実施。ツアーのことはもちろん、記憶に残る活躍を見せた『M-1グランプリ2018』(ABC/テレビ朝日系)などの賞レースのことや東京への想いなど、じっくり語ってもらいました。

かまいたちがブレイクしたのは森脇健児のおかげ?

――全国を回るのは今回が初です。なぜこのタイミングだったのでしょうか?

山内「2016年までは、単独ライブをしても毎回空席があるような状態やったんですよ。でも『キングオブコント2016』で3位になった後に単独を打ったら、一瞬で売れるようになって……そういう状況が続いたので、これやったら全国回っても大丈夫かなって」

濱家「やってみたい気持ちはあったんですけど、やっぱり大阪・東京以外の人がどれだけ僕らを知っているか不安じゃないですか。ここまで時間がかかったのも、2人とも慎重な性格だからというものもあると思います。NGK(なんばグランド花月)での単独ライブも14年目で初めて開催したし、東京に行くタイミングも“賞レース獲らへん限りは行かへん!”って決めていたし、一番分かりやすい切符を手にするまでは動けなかったですね」

――“素直・謙虚・感謝”のタイトルはどのように名付けられたんですか?

濱家「これは僕が崇拝している森脇健児さんの言葉です。これを人生の軸にしてから、本当に仕事が増えだしたんです」

――それはいつ頃ですか?

濱家「初めてキングオブコント決勝に行く前(2016年頃)くらいですかね」

山内「ジャケットにも入れてますからね」

濱家「M-1で着たスーツに入れてます」

山内「僕は“やる気・元気・森脇”ですね」

濱家「お前森脇さんちゃうから。それやって何があんの?」

――最近、濱家さんの笑顔が増えて雰囲気が変わった印象があります。それはやっぱり森脇パワーですか?

濱家「間違いないっすね」

――本人には伝えたんですか?

濱家「めっちゃくちゃ喜んでくれはりました。営業で一緒になった時に『すんません。勝手に入れさせてもらいました』って見せたら『おーほんまかー!』って乱取りみたいになりました」

2019年のM-1グランプリは?山内「審査員で」

――近年のかまいたちさんのネタを拝見していると、濱家さんの素の部分がネタに反映されているように思うのですが、何か意識している部分があるのですか?

山内「ここ2~3年、漫才では“漫才コント”じゃなくて、普段の雰囲気が出るようにしゃべくりで作っていたので、そう感じるのかもしれないですね」

――漫才の賞レースは“人柄”が出ないと勝てないと聞いたことがあります。そのあたりも念頭に置いてネタ作りしたんですか?

山内「それもあるんですけど、“M-1だから”っていう感じじゃないネタ作りの方がいいと思うようになって。それからは、“どこでやっても受けるプラスM-1でも受けるネタ”っていう作り方をしていたので、そこが他のコンビとは違うと思います」

濱家「ハードを作らん方がいいなと。しゃべくりの方が2人の良さとか悪ノリが出やすいのかなって」

――全国ツアーでは、M-1を意識したネタ作りになるのでしょうか?

濱家「今年ラストイヤーというのはあるんですが、今のところは出ない方向です」

山内「去年の出場のとき、『これが最後』というつもりでめちゃめちゃやったんで、今年ABCさんから順番7番目で必ず優勝させるという約束をしてもらわない限りは出ないですね」

濱家「八百長やん」

――(笑)。

濱家「まぁミラクル面白いネタが出来て、やりたくなったら……ですか?」

山内「もう僕ら次のステージに行っちゃってるんで」

濱家「行ってへん(笑)。“行こうとしている”ね。言いきったらアカンやん。ほんまはそんな余裕もないのよ?」

山内「出来ればですけど審査員で出たいです。和牛に点数をつけたい」

濱家「上沼さん、松本さん、礼二さん、山内……いける?」

山内「メリハリのついた点数をつけます」

濱家「(M-1 2018で各コンビに付けた点数の差を踏まえて)志らく師匠やないか!」

濱家が感じたネタの“進化”

――15周年を迎えたわけですが、濱家さんは山内さんが書くネタに進化や変化を感じることはありますか?

濱家「2016年にキングオブコントの決勝に出たちょっと前から“賞レースで戦えるネタ”っていうのを掴んだ感じはしましたね」

山内「確かにキングオブコントは意識してやりましたね。例えばM-1で桃太郎を題材にしたネタをやっても受けないじゃないですか。去年の単独ライブとかも、基本的にM-1でもいけるネタを揃えたつもりです」

――賞レースでも「いける」と感じたタイミングはいつ頃ですか?

山内「2015年に“首ストーンのネタ”(『キングオブコント2016』1本目で披露)ができて、“これは決勝いける”って思ったんです。これをどう温存して決勝に行こうか考えていたら、首ストーンを出す前に3回戦で落ちてしまいまして……。

せっかくいいネタあるのに、上へ行けないのはもったいないから、大会に向けてのスケジューリングとか仕上げ方を逆算して考えるようにしたら、いい具合になっていきました。だから、3回戦で落ちたのが大きいですね」

切磋琢磨してきた同期の存在

――大阪NSC(よしもとの養成所)の同期(天竺鼠、藤崎マーケット、和牛、アキナ・山名文和、アインシュタイン・河合ゆずるなど)も活躍中です。やはり刺激にはなりますか?

山内「めっちゃあると思います。天竺や藤崎が先に賞レース決勝に行ってくれたから、“手の届かないことじゃないんやな”って思えましたからね。ただ観てる時は“頼むから優勝しないで”って。“もうちょっとだけ待って”みたいな」

濱家「“スベれ”とは思わへんけど、“強烈なインパクトを残して優勝だけはせんといて”とは思ってました。和牛とか天竺とか、いまだにめちゃめちゃ刺激を受けて頑張ろうって思いますし、全員がおらんと、こういう場所には来てないやろなって思いますね。ただ、守谷日和だけ大丈夫です。あいつおらんくてもいけました」

――(笑)。

山内「あと、おいでやす小田な」

濱家「先輩や。しかも、呼び捨てにしてるし」

――(笑)。最後に意気込みをお願いします。

濱家「2人の悪ノリとか楽しんでいる感じとか“らしさ”を生で観に来てほしいなと。特に僕が委縮してテレビで“らしさ”を出せていないので、ライブで内弁慶なところを観てほしいです」

山内「いつも単独に来ている奴は面白いことが分かっていると思うので、初めて行く場所も多いですし、いつも来てない奴らに面白さを伝えたいです」

濱家「言い方が乱暴やねん!」

和気あいあいとしたやりとりで、コンビ仲の良さをうかがわせた2人。かまいたちの全国ツアーは4月26日(金)東京公演を皮切りに、全国5都市で開催されます。ぜひ、15年めの集大成をその目でご覧ください!

かまいたち単独ライブ『コンビ結成15周年いたち in 〇〇』〜素直・謙虚・感謝〜』

【公演スケジュール】
4月26日(金)東京 ルミネtheよしもと 19:00開場/19:30開演
5月 3日(金)名古屋 東文化小劇場 18:00開場/18:30開演 (Yコード:506630)
5月31日(金)福岡 イムズホール 18:30開場/19:00開演 (Yコード:506651)
7月20日(土)札幌 教育文化ホール 16:30開場/17:00開演 (Yコード:107522)
8月22日(木)大阪 なんばグランド花月 18:30開場/19:00開演
公演時間:各公演約2時間
チケット:前売り ¥4,000/当日¥4,500(全公演統一)
大阪公演:抽選販売 5月18日(土)~(WEB抽選)
※タイトルの『○○』には、各都市の名前が入ります

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