東京NSC9期生による演劇ユニット・メトロンズ。コントに定評のあるサルゴリラ(児玉智洋、赤羽健壱)、しずる(池田一真、村上純)、ライス(田所仁、関町知弘)の3組と、現在は作家として活躍する中村元樹の7人によって構成されています。

今回、ラフマガではメトロンズにインタビューを実施。知り合って16年ほど経つという7人に、同期ならではのエピソードをたっぷり聞いてきました。

また公演中止となってしまったものの、4月に開催を予定していた第1回公演『副担任会議』についても直撃。ここでしか聞けない舞台裏の話は必見です。

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児玉はリーダーになりたくなかった!?

※インタビューは3月に実施しました。

――今回の『副担任会議』は、どんな物語になるのでしょうか?

中村「登場人物6人が、ある学園の副担任なんですけど、彼らが文化祭へ向けて出し物の稽古をしている中、村上がある情報を持ってきます。それをもとに、一致団結していた副担任の関係性が崩れていき、ストーリーが展開していく流れです」

――脚本の中村さんは元芸人で同期。意見を対等に言い合える間柄というのが良い形で働いているのでしょうか。

田所「そうですね。先輩だと言いづらい部分もあるし、後輩だと強く言えないし……。一緒に戦ってきた仲間ということもあって、伝えやすさもあります」

関町「すべてを受け入れるわけでもなく、“ここは、こういう意図があるから”ってちゃんと説明もしてくれるし」

中村「僕からしたら、面白いことを考えられるだけではなくて、それを表現できるのがすごい。そういう演者と一緒にやれる心強さがあります」

――ユニットのリーダーは児玉さんなんですよね?

田所「(前のユニットの)“シックスガンズ”から“メトロンズ”へ移る前に、“新しいものをやっていこう”って指揮をとってくれたのが児玉だったんで、その流れでリーダーになりました」

児玉「自分から言ったわけではないんですけど……。ずるい時にリーダーって指名されてね」

村上「そんなことないよ(笑)」

――メトロンズという名前はどういった経緯でつけられたのでしょうか?

田所「全員が新しいユニット案を持ち寄って投票で決めようってなって、僕が出した“メトロンズ”が1位になったんですよ。もともと“シックスガンズ”が6丁の銃っていう意味で、6人のユニットだったんですけど、中村もメンバーだから6人じゃなくて7人だと。そこから、『ウルトラセブン』に登場する“メトロン星人”からとったというのと、東京出身の演者が多かったりするので、“メトロポリタン(都市)”っていう意味も含まれています」

――公式YouTubeチャンネルでは動画を配信中ですね。公演前に観ていると6人の関係性が分かるのでしょうか?

田所「そうですね。いらっしゃる前にぜひ一度見ていただきたいです」

NSC時代の思い出話に花を咲かせる!

――NSC9期生の皆さんで公演ができるのは、感慨深いのでは?

田所「知り合って16年くらい経ちますけど、意外とガッツリと何か作品を作ることがなかったんですよね。個々の活動をして、いろんなスキルをつけて、この年になってもう一度集まって何かをするっていうのは、ここに行き着くべくして行き着いた感じはします」

村上「上にプロデューサーさんや作家さんがいて、ユニットを組んだことはありますけど、3組7人で能動的にやろうって簡単に築けたというかね」

児玉「本当に稽古から楽しいですね。気づいたら一生懸命になっちゃっている」

関町「5~6時間があっという間に過ぎて、今までそんなことなかった」

田所「たとえば?」

関町「(ある人物)の作品で……」

村上「やめろ(笑)!」

――それぞれのNSC時代の印象を聞きたいです。

田所「僕と相方は高校からの知り合いで一緒に入ってきたんですけど、(しずる結成前)池田がピンネタをやっていて、それがすごくて……。関町と僕との間では“あいつはヤバいぞ。とんでもねーやつがいるぞ”って」

関町「テンション高い感じじゃないのに、センスで笑わせるし、当時は“くせ者”って呼んでいました」

池田「16年やっていますけど、あそこがピークですね……(笑)。あんなに知らない人にチヤホヤされることはなかったんで。でも、ライスは最初からめちゃくちゃエリートでした。みんな羨望の眼差しです」

村上「最初に選抜クラスに入ったのもライスですし、みんなライスに芸風を引っ張られるというか……。もともと漫才やっていたヤツらがコントやり始めたりして、“ライスムーブメント”が巻き起こった」

田所「村上も前のコンビで目立っていたんですよ。だから池田と村上が組んだ時は“アイツらが組んだー!”って(大騒ぎした)。本当にクラスの中の小さい世界で、ですけど(笑)」

赤羽「しずるは選抜クラスに入ってたよね」

関町「ぶつかりあうのかと思いきや、お互いの良さを活かしながら良いコントをやって」

村上「ここ(サルゴリラ)もエリートなんですよ。別の人が入っていて、“ガッチャ”ってトリオでね」

児玉「(中村)元樹と一緒のクラスだったんですけど、元樹も俺らのクラスで天才でした」

村上「中村のコンビ、ガッチャ、しずる、ライスは全員選抜に入ってました」

赤羽「桂三度さんの授業があって、先生は一番中村のコンビがお気に入りで」

中村「そういうのもあって、(芸人活動を)引きずりましたけどね」

池田「引きずったって言うなよ(笑)!」

しずる・村上に天然疑惑?

――皆さんは15年以上のお付き合いだと思います。メンバーそれぞれの魅力を教えてください。まずは池田さんから。

田所「ストイックですよね。今は時代が変わって違うんでしょうけど、芸人ってダラけるヤツも多い中で、こいつは“なんでそんなに毎日お笑いできんの?”って思います(笑)。お笑いに関しては、化け物の感じがするんですよ」

児玉「この公演の稽古でも1人だけ案をめちゃくちゃ持ってきてくれて」

池田「僕は“金持ちになりたい”とか、“女にモテたい”とかで、この世界に入っていないんですよ。ただ、認められたい……」

赤羽「そこは“金持ちになりたい”でいいんだよ(笑)」

――村上さんはいかがでしょう?

関町「大人の人と話す時にすごく頼りになる。村上以外は目を見て話すことができないメンバーなんで(笑)。他の6人のことを一番分かっていて、的確にコメントできるバランス能力がすごい」

児玉「本当にリーダーを変わってほしいんですよ!」

池田「でも、最近ボロが出て“天然なんじゃないか”って疑惑が……」

田所「しっかりしているイメージがあったんですけど、ここにきて“ただのポンコツじゃねーか”って(笑)。新たな魅力が増えた感じがしますけどね」

村上「15年経って(しっかりしたイメージを保つのに)疲れました……(笑)」

関町「隙も見せてくれるしっかり者ですね」

――続いて田所さんは?

赤羽「『キングオブコント』チャンピオンのコンビでネタを書いている人ですし、案を出す時のスピードが早いですね」

池田「NSCの頃から、あんまり見たことのない種類のネタを出してくるんですよ」

関町「省エネ感もありますよね。たくさんネタを出してくれるのに、食べるものはなんでもいいし、どこでも寝られるしっていう(笑)」

村上「しっかりしているけど、6~7分必ず遅れてきたりね」

赤羽「ちょうど怒られない6~7分(笑)」

――関町さんはいかがでしょうか?

池田「この顔で子どもがいるってことですかね……」

関町「悪口じゃねーか! そういうのじゃなくってさ!」

池田「演技力とセリフの聞き取りやすさはすごい」

村上「完全にプレイヤーですね。NSCの時の“なんだこいつ”っていう異物感がずっとあります。年齢不詳だし掴みどころがない」

児玉「笑っちゃうもんな~」

田所「僕ら高校で知り合ったんですけど、その時はすごく痩せていてメガネで、めちゃくちゃネタを作りそうなやつだったんですよ。そいつがお笑いを誘ってきたんですよ? “ネタを書けるヤツが誘ってきた、人生楽だぞ”って思うじゃないですか。そしたら“ネタ書けないんかい!”っていう(笑)」

「副担任会議」は新感覚の笑いが楽しめる

――赤羽さんの魅力を教えてください。

田所「赤羽もプレイヤーですよね。40歳っていうのを忘れちゃうっていうか……それくらい可愛げがあるし、メトロンズのマスコットになれそう」

関町「初見の人は必ず赤羽に目が行くと思うんで、そういう人がいるのはすごくデカい」

中村「太っているのをイジられるのが、あんまり好きじゃないのが良いんじゃないですかね(笑)。NSCで初めてネタを見た時、“太ってんのに、細い人みたいなツッコミするな”って思いました。太っていることに頼っていない(笑)」

児玉「幼稚園から知っているんですけど、高校入る前まで、デブイジリしたら怒っていたんですよ。中学までは“力持ちのけんちゃん”って感じで、高校くらいから“デブじゃね?”って」

赤羽「(高校までは)周りに言わせないような感じでしたね。“デブ”って言われて“キッ”てなって(笑)」

――続いて児玉さんはいかがですか?

田所「ネタ作りもプレイヤーとしても両方できる。児玉の作るネタは、僕とか池田とか村上が作るものとちょっと違う目線のものを出してくるというか、自分だったら絶対そんな考えにたどり着かないものを出してくるんですよ。

言い方を変えれば、イカれた案を出してくれるというか……。理解できないとかではなく、面白いと思えるぶっ飛んだネタを持ってきてくれる。それにプラスして、ひとつキャラが飛び抜けた狂気的な役を演じた時に天下一品っていうかね。“児玉劇場”みたいになる」

赤羽「ベタ褒めだね」

中村「主役気質みたいなところがあるよね。みんながいてもつい見てしまうというか……。僕がNSCに入った時に、一番最初にすごいと思った人なんですよ。なんか他の人と“間(ま)”が違ったんですよ。今もそうなんですけど、芸人にない間です」

関町「分かる気がする。感覚で入ってくるというかね」

――中村さんが書く本の魅力はどんなところにありますか?

田所「元芸人の強みっていうのもありますけど、やっぱりもともと面白いコントを作れた芸人が、作家についてくれることが“こんなにも頼もしいのか”っていうか。

もちろん、表に出たことのない作家さんもいらっしゃって、素晴らしいんですけど、何年も客前で活動をしてきた人にモノを作ってもらって、さらに意見をぶつけ合えることができるのは、作る上で間違いがない。こっちの意図もすぐに組んでくれるし、こんなに効率の良いことはないです」

児玉「変なモノも作れるし、しっかりしたモノも作れるし、なんでも受け止めてくれる」

赤羽「NSCの時、同じクラスで一番好きだったコンビだったんで、今一緒にやれて嬉しいです」

関町「(本を書く)速さもすごいじゃん。俺らからしたら、“このクオリティーをこのスピードで書いてくれるんだ”っていうすごさもあります」

――最後にリーダーの児玉さん。本作の見どころを教えてください!

児玉「普段のサルゴリラ、しずる、ライスとは違った一面が見られると思います。より、役者に近いというか……。“ワハハ”って笑いが起きる面白さではなく、違う面白さ、新感覚を味わっていただきたいです!」

取材・文:浜瀬将樹

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メトロンズ第1回公演「副担任会議」

本公演につきましては中止が決定いたしました。チケットの払戻し方法に関しましては、ご購入いただいたプレイガイドのURLをご確認ください。

チケットよしもと:https://yoshimoto.funity.jp/2020/04/02/post-11956/
チケットぴあ:http://t.pia.jp/guide/refund.jsp
ローソンチケット:https://l-tike.com/oc/lt/haraimodoshi/
イープラス:https://eplus.jp/sf/refund1
カンフェティ:http://confetti-web.com/metronz7/
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公式HP:http://metronz.jp/
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCog_hKUiE-rhV9rDHgvq8pQ/featured

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