現在、吉本興業では、各劇場から毎日生配信を実施。様々な芸人がネタを披露し、全国に笑いを届けています。

そんな中、3月7日(土)に配信された、もう中学生のネタが注目の的に。駐車場のイラストの前で“空車”か“満車”かを、奇妙なメロディーで歌うシュールなゲームが、SNSで大反響を呼びました。Twitterでは「腹がちぎれる」「ホラー」「元気になった」と様々な声があり、芸人やスタッフ界隈でも噂になるほど!

この状況を本人はどう思っているのか? そして彼の世界観はどのように生み出されているのか? 今回、もう中学生に直撃してみました!

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視聴者を想像してネタを披露

――“空車・満車ゲーム”がネットで盛り上がっていますが、ご自身はどう思われているんですか?

こういう状況だから喜んではいられないんですけども、ネットでネタをやらせていただく機会がなかったので、とてもありがたいことだなって思っています。全国の人に観てもらえることもそうですし、実家の親にも観てもらえるので嬉しいです。

――そもそもなぜ“空車・満車ゲーム”をやろうと思われたんですか?

お昼時(の配信)だったので、みんながお昼ごはんを食べながら観るのにちょうど良くて、午後から元気になれるのは“コレかな”って思って、チョイスさせていただいた感じです。

――無観客でネタを披露してみていかがでしたか?

見えない(カメラの)向こうの人を想像して、ネタをするのが楽しかったです。“ご飯を食べながら観ていたら、このネタをどう思うのかな?”とか(笑)。

いつもネタをする時、冷静に“次はどうする、今はこうかな”とか、別のことを考えたりしているんですけども、その時は“チャーハンとこのネタの食べ合わせはどうかな?”とか、“カニクリームコロッケ食べていたらどう感じるかな?”とか、どこかで考えながらやらせていただいていました。

普段1人でいるのに、さらにお仕事もお休みになって、より誰とも喋らなくなっている中で、ネタの5分は爆発できるというか……。言いたいことも言えるし、好きなこともできている5分なので、とてもありがたいなって思います。

今までにない出来事だったので勉強になりましたし、改めてお笑いを目指して、吉本でやらせていただいていて良かったなって思いました。

――動画のコメント欄でも「空車」「満車」コールが起きていましたが、意図されていたんですか?

そこは意図していました。前日の配信を観て“コメント欄にたくさんコメントが流れてくるんだ”って思ったので、だったらここに書いてもらえるようなネタをやろうと思いました。

“空車・満車ゲーム”は、もうやらないだろうなって感じのネタだったんですけど、(配信を観て)“あのネタがあったな”って引っ張り出した感じなんですね。でも、お客さんがいたほうが何万倍も盛り上がって、面白さが増します。みんなでやるのが楽しいネタなんですよ。

家の前に駐車場があって…

――どんな時にネタを考えているんですか?

喫茶店でずーっと考えごとをしています。いろんな言葉が聞こえてくるんですよ。例えば急に「タコ短気」っていう言葉が聞こえてきたのでメモをしたり……。(そうやって集めた)ノートを見ながら組み立てています。

――ネタ作りで意識することはありますか?

とにかく自分が一番面白いと思うことや、笑っちゃって“早く発表したいな”ってネタを作ろうとしています。

――“空車・満車ゲーム”はどういう時に思いついたんですか?

5~6年前に作りました。あまり覚えていないんですけど、家の前にちょうどあれくらいの駐車場があって。自宅の窓を開けたら見えるので、それで考えたんだと思います。そこで、当たり前なんですけど“満車の時もあれば、空車の時もあるな”って思いまして(笑)。

――長らく段ボールを使ったネタを披露していますが、ネタのテイストを変えようと思ったことは?

5年前くらいに“段ボールネタでは無理なんじゃないか”って思って、違うことをやりだしたことがあったんですよ。歌ネタとか小道具を使うネタを考えたんですけど、やっても楽しさがないし、ウケても気持ち良さもなくて……。

結局、段ボールネタ以外のことをして注目を集めようというか、計算してやっていたところがあったので。それだったら、自分が(お笑いを始めた)18歳の頃に“面白い”と思った段ボールネタをやり続けようと思いました。

「もう中学生大会」を大きくしたい!

――劇場がお休み中ですが、空いている時間に挑戦していることはありますか?

親とも「こういう時こそ、動いて活気づけていかなければ」って話していて、ネタを作ったり、イベントの準備をしたり、段ボールを見つけに出かけたりしています。

――今、ハマっていることは?

お洋服がすごく好きです。家には一定量のお洋服があるんですけども、これ以上は増やさないって決めているので、1着増えたら1着は断捨離してます。あとはCD集めが好きで、今日も劇場に来るまでに(CDショップに)3軒寄って来ました。

最近の曲も好きなんですけど、今は、中島みゆきさんの『Best Selection II』っていう1992年のアルバムを“買おうかな?”って悩んでいます。昔の名盤や廃盤を探すのも楽しいです。

――ストレス発散方法は何ですか?

ずばり音楽を聴くことです。作業する時もネタを書く時も、音楽を聴きながらやるので楽しいです。

――今後やってみたいことは?

芸人さんのことが全員好きで、全員尊敬しているんですけど、自分が主催させていただいている『もう中学生大会』っていうライブで自分の考えてきたものをやっていただくことが、一番幸せな時間で。(イベント自体を)もっと大きくしていきたいです。

――ありがとうございました。最後に“空車・満車ゲーム”の注目ポイントを教えてください。

ぜひとも大人数で参加していただいて、うちわの表に“空”、裏に“満”って書いて、参加していただけると楽しいのかなって思います。この配信を観て、劇場にたくさんのお客様が来てくださったり、自分に関心を持ってくださって観に来てくださったりしてくれれば、ありがたいです。

 

“空車満車ゲーム”の思わぬ誕生秘話が明かされた今回。シュールな“もう中学生ワールド”から、ますます目が離せません。

取材・文:浜瀬将樹

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