3月10日(日)、南海キャンディーズ・山里亮太が、著書『天才はあきらめた』(朝日文庫)の13万部突破を記念し、東京・紀伊國屋書店にて編集担当者の大坂温子氏とトークショーを行ないました。

『天才はあきらめた』は、2006年に刊行された山里の自伝的エッセイ『天才になりたい』を大幅に加筆修正し、最新のエピソードを加えた文庫版。他人への妬み嫉み、恨みなどの負の感情を、どのように自らの成長の糧にしてきたかを、赤裸々に綴った一冊です。

オードリー若林の解説だけでも読み応えたっぷり⁉

トークショーの前の囲み取材では、「僕は、自分にイヤなことをしてきた人のことは一生忘れないんですよ。ですが、ただイヤなヤツの思い出が一生残るだけなのは、もったいないなと思って」と、切り出した山里。

「それから、“こんなやつと二度と会わないためには、どういうことをすべきか”といった、“努力に結びつくイヤな思い出の使い方”を考えるようになりました。ここには、その歴史が書かれています」と、ビジネス本やハウツー本さながらの本書の内容について説明しました。

文庫化に際してのタイトル変更については、「10年も経つと、現実を直視するようになるんです。で、10年経ってもまだ『(天才に)なりたい』って言っていたら、それは成長していないんじゃないかなと。『あきらめた』っ宣言することが、実は一番の成長だということで、スッとこのタイトルに決まりました」と経緯を語りました。

また、盟友であるオードリー・若林正恭が手掛けた解説について「一章分ぐらい書いてくれた。ここだけでも読み応えがあるので、オードリーファンの皆さんはぜひ『ナナメの夕暮れ』(若林の著書)を一回焼き捨ててから、『天才はあきらめた』を読んでください」と冗談交じりにアピール。「愛が伝わる解説文でしたね」との記者からの言葉には「同期で、仲良いですからね。戦友としての絆があると思います」と笑顔を見せました。

一方で、同じく同期であるキングコング・西野(亮廣)の著書が4日間で13万部を突破したことへの感想を求められると、「こちとら去年の7月からここまでかけて、やっと13万部なんだから!」と渋い顔。「同期ですけど、別に仲良くはないですし」とドライな反応を見せます。

また、相方のしずちゃんは本書を読んでいないそうで、「しずちゃんのこともたくさん書いたんですけど、まったく興味ないみたい」と若干寂しそう。と言いつつ、「まぁ、あっち(しずちゃん)が書いた絵本、僕も買ってないですけどね」と、毒も忘れない山里でした。

「復讐」っていう漢字、僕はすぐ書けます

トークショーでは、山里と編集担当・大坂氏が、本書ができるまでの経緯や舞台裏などについて語り尽くしました。

今回のヒットについて、大坂氏は「山里さんがありのままをさらけだしてくれたので、それに共感した人が多いんじゃないかなと思います」と分析。山里は、「“とりあえず毒を出してください”って言うから、思いきり出したんです。で、編集さん側が取捨選択してくれるのかと思ったら、全部載せられちゃった」と驚きの裏話を明かします。

また文庫版には、“表には出せない毒”を吐き出したノートの内容も掲載されているとか。山里は、「復讐っていう字、皆さんすぐ書けます? 僕は書けるんですよ」とドヤ顔で語り、このノートの闇の深さをうかがわせました。さらに、数年前にイヤな思いをさせられたという、あるテレビ番組スタッフの悪口が止まらない山里に、大坂氏が「まるで昨日あったことかのように、スラスラ話せますね」と感心(?)する一幕も。山里は、「そうなのよ、自分でも不思議なの。今もずっと、この本に出てくる人たちに対して同じ気持ち」とエネルギッシュに吠え、会場に集まったファンを笑わせました。

トークショーのあとは、サイン会&3ショット撮影会を開催。集まった1人1人としっかり目を見て会話し、握手をしたりポーズのお願いに応えたりと、丁寧に対応する山里の姿が印象的でした。

自伝エッセイ『天才はあきらめた』は、現在絶賛発売中。みなさんも、山ちゃんの“劣等感パワー”を生きるヒントにしてみては?

エッセイ『天才はあきらめた』

著者:山里亮太

判型頁数:文庫版・256ページ

定価:670円(税込)

発売日:2018年7月6日

発行:朝日新聞出版

解説:オードリー・若林正恭

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