3月4日(月)、東京・ルミネ the よしもとにて、“全国イチ面白い大学お笑いサークル”を決定するお笑い団体戦イベント『NOROSHI 2019』の決勝戦が行なわれました。

『NOROSHI』とは、よしもとと電通若者研究部が開発した学生サークルアプリ『サークルアップ』と、学生団体『大学芸会』が共同開催する、漫才・コント・ピンの3種目で競い合うお笑い団体戦です。2月からスタートした予選には、全国から168チームが参加し、8チームが決勝へ進出。当日はそれぞれが渾身のネタを披露し、結果、日本大学生物資源科学部落語研究会「ガニ股ガニ」が優勝しました。

ラフマガでは、ハイレベルな戦いを繰り広げた決勝戦の模様を、じっくりとレポートします!

ジャルジャルの2人も期待を寄せる

『NOROSHI』発足以来、毎回MCを担当しているジャルジャル。ライブの冒頭で福徳が「毎年レベルが高くて、驚かされます」と言えば、後藤は「NOROSHIを経てプロになり、活躍している人もいますもんね」と話し、本大会で生まれる“金の卵”に期待を寄せます。

決勝へ進んだ8つのサークルは、漫才、コント、ピンといった3種目のネタを披露。4名の審査員票と会場の観客票の合計得点によって、本日の順位を決定します。

審査員のひとりを務めるマヂカルラブリー・村上も、大学時代お笑いサークルに参加していたそうで、「こういう大会で2回、チャンピオンになってます!」とキッパリ。「そうなん!?」と驚く福徳に、「神です!」と誇らしげに返しながら「大学生の気持ちがわかるので、誰よりも優しい気持ちで審査できます。みんなの未来のためにしっかりと審査したい」と意気込みました。

審査員も「レベルが高い」と唸るネタを連発!

トップバッターは、日本大学経商法落語研究会『任侠』。ピン芸を見せた『こんぽん』は、柔道プレイを好む彼氏と付きあっている彼女の苦悩を、『ヤスクニ』は元父親と新しい父親が出会ったシーンから、ある種サスペンス風に話が広がっていくというコントを展開。黒のジャケットとハットで衣装を揃えた『ダンディーボイス』は、ダンディーをコンセプトにクールな漫才を披露しました。

2番手は、早稲田大学お笑い工房LUDO『チームカンザス』。『キラーマジック』は元カノ喫茶をテーマとしたコント漫才を披露するのに対し、『大島DANCE MUSIC』はフリップとモノマネを題材に独特なピン芸で魅了しました。そして、コント担当の『ザザ』は名家に後継者が生まれたことをきっかけに、名付けで一悶着を起こす家族の様子をおもしろおかしく描きます。

3番手は、法政大学お笑いサークルHOS『パーティタイム』。『ビデボーイズ』は、よくあるコンビニの店員ネタをまさかの展開に発展していくコント漫才で笑いを取り、『シャレボウズ』は高校の入学式を舞台に、ハーフの主人公の悩みが暴走していくというコントを展開しました。ピン芸の『吉田則男』は、自らのエネルギーを放出するような鋭利なネタを披露します。

4番手は、東京大学落語研究会『チームばぢぼだず』。女性コンビの『忠犬立ハチ公』は、春休みの1人旅行を題材とした旅館でのやりとりをコント漫才で、ピン芸の『右手でグーパンチ』は「日本でいちばん面白い映画」と絶賛する『恋と嘘』について、独自の視点からアピールするフリップネタを、そして『ずぃーしょっく』は丁寧語の概念をなくした記憶喪失の男の切なさをコントで表現しました。

4つのサークルによるネタが終わったところで、審査員を務める構成作家の遠藤敬は「今年もレベルが高い。キャラも取り込みつつパフォーマンスする力があって、それぞれに点差をつけるのが難しいですね」と唸りました。

異彩を放ったピン芸に場内騒然!

後半戦のトップを飾ったのは、一橋大学お笑いサークルIOK『チームスカーレット舞姫』。『ムーニーマンシップ』は、料理教室を題材にキャラの濃い講師を演じるコント漫才を、『略して遠目点』は最後にはヴァイオリンの演奏をするという奇抜なピンネタを、『クリムゾン・キングの宮殿』は、6人である芸人をモチーフとしたコントを披露しました。

6番手は、早稲田大学お笑い工房LUDO『チームオリエント』。『待機児童』の漫才では、イタコとして最後の言葉を聞いて欲しいと言い出しつつも、その言葉が意外なもので……。男女コンビ『変化する毎日』は、好きな女の子のために頑張ろうとする健気な男の子の心情を描いたコントを、ピン芸の『ふるっふーふるっふー』はオリエンタルな音楽が鳴り響くなか、圧倒的な存在感を放つフリップ芸とダンスで爆笑を起こします。

7番手は、日本大学経商法落語研究会『チーム水道橋』。『地獄のカルボナーラ 3杯目』は、とある事件を題材としたコントを、ピンの『アンドあんど北川』は一風変わった設定で、生き物の魂を瓶に入れてしまうというネタを、『テキセツの街』は、パーソナリティの気分を味わいたいという願望を叶えていくコント漫才を見せます。

最後は、日本大学生物資源科学部落語研究会『ガニ股ガニ』。『1500m』はクレーム処理を題材としたコント漫才を、ピンの『シャワーカーテニスト』は幼稚園児の前での講演を舞台に風格のあるコントを、『おまねき』は荒削りながらもセオリーのない笑いを盛り込んだコントで笑いをかっさらいました。

全てを観終わった村上は「面白かったんですけど……僕もお笑いをやってるから怖くなってきちゃった」とポツリ。最初に「神です!」と言い切った自信はとっくに消え去ってしまったようで、「若さへの嫉妬、才能への怖さを感じて楽しめませんでした。みなさんの面白さに引いてます」と、か細い声で正直な気持ちを吐露します。思わぬ告白に、後藤は「凹むんやめてよ~」と笑いながら慰めました。

期待の新鋭、個性派、実力派と特徴的なゲスト3組がネタを披露!

審査票と観客票を集計中、ゲスト3組による漫才が披露されました。

トップバッターを務めるのは、『NOROSHI』出身で2018年の『NSC大ライブ TOKYO』優勝を果たした魔人無骨。松井が「僕らは慶應大学のお笑いサークルにいたんです。今日は全滅ですけどね」と共感を誘うと、髙比良が畳み掛けるようにボケを繰り広げていきます。

独特な雰囲気をまとって登場したのは、天竺鼠。「癖がすごいなぁ!」と言いだした川原に、瀬下が「なんでノブさんやってんねん!」とドッと笑いが起こります。その後のショートコントでもやりたい放題で、満足げに舞台を去っていきました。

最後は、『M-1グランプリ』ファイナリストのスーパーマラドーナ。田中が「ピロートークで、さらに自分を好きにさせたい」と言い出したことで、武智がなぜか女性を演じることに。メリハリの効いたコント漫才で、大きな笑いを起こしました。

優勝は日大・ガニ股ガニ!

ゲスト3組の漫才を観終えたところで、いよいよ結果発表。日本大学生物資源科学部落語研究会の『ガニ股ガニ』が優勝しました!

総評として、遠藤が「爆笑の量が多かったのが、『ガニ股ガニ』のピン芸をやった『シャワーカーテニスト』。彼が客席の空気を塗り替えた」と称賛すると、村上も「『シャワーカーテニスト』のせいで、テンションが低くなった。嫉妬しました!」とその才能を絶賛しました。

「ウ○チとか下ネタを言わなかったのは、僕らだけだったのに!」と悔しさを露わにしたのは、2位の東京大学落語研究会『チームばぢぼだず』。

また、早稲田大学お笑い工房LUDO『チームオリエント』が審査員賞を受賞。独創的な世界観に満ちたピン芸で観客を魅了した『ふるっふーふるっふー』に、遠藤は「『おもしろ荘』とかで爆発するんちゃうか。売れるんちゃうかと思いました」と、プロとしてもやっていけると太鼓判を押しました。

お笑いに情熱を注ぐ学生たちの頂上決戦が、今年も幕を下ろしました。未来のお笑いスターが生まれる場『NOROSHI』。来年以降の開催も、どうぞお楽しみに!