3月8日(日)に行なわれる『R-1ぐらんぷり2020』(関西テレビ・フジテレビ系列)を前に、“ひとり芸”日本一の座を虎視眈々と狙うファイナリストたちを直撃! 第1回は、ピン芸人歴11年目にして初の決勝進出をはたした守谷日和が登場。

「同世代で唯一、決勝に出たことがないピン芸人やった」と言う守谷日和が夢の舞台にかける想いとは……?

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新旧こだわらず“強いと思うネタ”で勝負

──まずは決勝進出が決まった瞬間のお気持ちから聞かせてください。

ずっと(決勝目前で)負け続けてて、「ネタには自信あるけど、準決勝には自信ない」みたいな感じやったから、本当によかったなと思いました。ヒューマン(中村)さんと隣同士で座ってて、先にヒューマンさんが呼ばれた時「ほんっとによかったですね!」って言ったんですけど、心の中では「何が“よかった”やねん! 人のこと喜んでる場合ちゃうで!」とか思いながら(笑)。その2、3人後に僕の名前が呼ばれた時はホッとしました。

──思わずガッツポーズが出たり……?

いろいろ妄想はしてたんですよ。派手に「やった〜!」とか、何も言わずにぐっと真顔で受け止めるとか。でも、実際は「いやぁ〜っ!!」って口を押さえて、女の子みたいなリアクションをしてしまいました(笑)。めちゃくちゃカッコ悪かったと思います……。

──この1年、『R-1』を見据えて、具体的にはどのような取り組みをされてきたんですか?

単独ライブは毎年1、2回ぐらいで、『R-1』を意識せずにネタを作ってるんです。ホンマに面白いと思ったものをいっぱい見せて、その中からいいものを選んでいくっていう形で、それは今年も変わらずでしたね。

──普段のネタづくりはどんな風に?

喫茶店やファミレスで何時間も白紙のノートを見ながら、“ああ、何も思いつかへん”という状態が結構長い(笑)。僕は理屈で作れないので、ひらめき待ちになっちゃうというか。昔は2、3か月に1回やってた単独ライブを年1、2回に絞ったのも、“無理やり作ってもいいネタができない”ってわかったから。やりたくてやりたくてしょうがなくなった時に単独をやったら、結構いいネタができるっていうのが見えてきたんで、それを待ってる感じですね。

今回は新旧こだわらず“現時点で強いと思うネタ”をやろうと思ってました。昨年末に、初めて東京で単独ライブをさせてもらったんですけど、新ネタを含め『R-1』準決勝でやりそうなネタを持っていって、お客さんの反応がよかった上位2本を引っさげて予選に臨んだんです。僕のネタをそこまでたくさん見ていない方々の反応を参考に……。

──そこで“これはイケる”という判断をされた、と。

結構ハッキリしましたね。準決勝でやったネタも、実は第1候補ではなかったんですけど、東京で反応がよかったからやったという感じ。これまでは、自分の思いとお客さんの感覚のズレがわからんまま(予選に)突入してたところがあったんですよね。初めて僕のネタを見る人の反応っていうのを東京で知ることができて、“ここはウケてたけど、ここはウケへんねや”みたいなんがめちゃくちゃ明確に見えたのは、ホンマに大きかったと思います。

神社で祈願「500万円が手に入りますように」!?

──願掛けやゲン担ぎはされていましたか?

普段は全然しないんですけど、『ジモト満載 えぇ街でおま!』(J:COMチャンネル)という番組で中継リポーターをやらせていただいていて、今年はたまたま神社に行く機会がめっちゃ多かったんですよ。なので、神社に行く度に『R-1』のことだけお願いしてました(笑)。京都の『御金神社』っていう金運の神社では、「上半期以内に500万円が手に入りますように」とか(笑)。以前、銀シャリの鰻(和弘)さんが、全国津々浦々の神社を回った年に、賞レースでめっちゃ勝ったって話をしておられて、それがずっと印象に残ってたんです。今年はいいネタが揃ってきているというのもあって、“あとは運を手に入れたい”っていう気持ちが強まったのかな。そんな時、タイミングよく神社にお参りする機会が増えたという。

──ということは、“勝負メシ”なんかも特になく……?

ないですね。お腹が減ったら、目の前にある店に入っていくだけです(笑)。“カツとか食べた方がええんかな”とも思うんですけど、結局はその時、食べたいものを食べて、ストレスをためないように(笑)。よくいう“ルーティン”みたいなのも、ホンマは気にしたいんですけど、すぐ忘れちゃうんですよね。たとえば前回勝った時と同じパンツを履きたくても、「どれやったっけ?」ってわからなくなって、「まあいっか」ってなっちゃいます(笑)。

「あるんやな!」ミルクボーイの活躍に刺激

──芸人仲間からの言葉で、印象に残っているものはありますか?

おいでやす小田さんが準決勝の前日に連絡くれて、「頑張れよ」「絶対いけるって信じてるから」みたいな。自分も出てるのに(笑)、そんな風に気を使ってくれはるんですよ。

今年はこれまでで一番、周りの芸人さんから「絶対いけると思う」みたいなことを言われた年でもありましたね。僕はネガティブな発想をしちゃうタイプなんで、「これで(決勝に)いけなかったらマジで申し訳ない」って思ってしまって……だからこそ余計に「絶対いきたい!」って思ってました(笑)。

見取り図やミルクボーイ、『キングオブコント2019』のビスケットブラザーズとか、後輩たちも全国の賞レースに出るようになってきていて、その辺のメンバーも「絶対いけますよ!」って言ってくれましたね。

──後輩の皆さんの活躍に、刺激を受けた部分もあるんでしょうか。

それはめっちゃあります。特に(『M-1グランプリ2019』優勝の)ミルクボーイにはめちゃくちゃ刺激を受けました。今思えば僕自身、ちょっとだけ、ホンマにちょっとだけ諦めてたところがあったと思うんですよ。だけど、ミルクボーイの活躍を見て「あるんやな!」ってもう1回思えましたね。

それと、僕は同世代で唯一、『R-1』決勝に出たことがないピン芸人やったんです。同期のバイク(川崎バイク)とか、あとは中山女子短期大学も小森園ひろしも決勝に出てますし……同じ時期に劇場でバトルを戦ってたピン芸人は、みんな出てるんですよ。そのコンプレックスはすごかったし、だからこそ決勝は本気で頑張りたいですね。

「今年のR-1は面白かった」と思ってもらえるように

──優勝賞金500万円の使い道は?

全然面白くない答えですけど、マジで貯金(笑)。あとは、親から結構、仕送りしてもらってたんで、それを返して親孝行できたらな、と。一緒にNSCに入って、今はもう辞めちゃった同級生からお金を借りているので、それもきちんと返したいです。

──「優勝したらこんなことをしたい!」という“公約”もぜひ聞かせてください。

『R-1』が獲れたら、将来は漫談のできる人になっていきたい、という想いがずっとあります。今はコントしかしてないですけど、しゃべりでちゃんと笑いが取れる人になりたい。そして、ピン芸人だけじゃなく、漫才師さんとかいろんな方がいらっしゃる“芸人”という大きな枠の中で、ちゃんとウケる人間として戦っていきたいですね。

──では、決勝で「守谷日和のこういうところを見てほしい!」というアピールをお願いします。

“これぞピンのコント”というものになってると思うので、そこを楽しんでもらえたら。僕は、相手がいる設定のコントなら、その相手が“こんなこと言ってるんやろうな”、“こんな仕草してるんやろうな”というのが見えるようにしたいんですよ。そこを意識して作ってるので、見ている方を引き込めたらいいなと思います。

──最後に、守谷さんにとって『R-1』とは?

ピン芸人なら絶対に出たい大会やし、なくてはならない大会。だから、まずは大会そのものを盛り上げたい。ミルクボーイが劇的な勝ち方をして、『M-1』という大会がさらに盛り上がったじゃないですか。僕が『R-1』でそれをできたら一番いいですけど、とにかく“今年の『R-1』は面白かったな”って思ってもらえる大会にしたいですね。

『R-1ぐらんぷり2020』

日時:3月8日(日) 19:00〜
関西テレビ・フジテレビ系全国ネットで生放送(一部地域を除く)

公式サイト:http://www.r-1gp.com

 

『R-1ぐらんぷり2020』決勝進出者インタビュー

【公開予定】

2月29日(土) ヒューマン中村
2月29日(土) おいでやす小田
3月2日(月)   マヂカルラブリー・野田
3月3日(火)   ななまがり・森下
3月4日(水)   すゑひろがりず・南條

 

ビーバックハイスクール

日時:3月10日(火) 19:00開場/19:15開演/20:15終演
料金:前売1,200円/当日1,500円
会場:道頓堀 ZAZA POCKET’S(大阪府)
出演者:守谷日和、爆ノ介

■チケットの詳細はコチラから!

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