3月8日(日)に行なわれる『R-1ぐらんぷり2020』(関西テレビ・フジテレビ系列)を前に、“ひとり芸”日本一の座を虎視眈々と狙うファイナリストたちを直撃! 第2回は、5回目の決勝進出となる“最も優勝に近い空気を知る男”、おいでやす小田が登場。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
意外にも、“勝負前”特有のギラギラではなく、充実感を漂わせる小田。その清々しい表情に、取材陣は“癒されモード”に……!
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“R-1”は、「1年お笑いと向き合ってきた答えが出る場」
――決勝進出、おめでとうございます! まず決勝進出が決まった瞬間、どんな気持ちが湧き上がってきましたか?
ありがとうございます。決勝進出は5回目なんですが、今年が1番嬉しかったですね。準優勝前、ちょっとケガとかしてしまいまして。どん底まで落ち込んだときもあったんですが、だからこそ、出られただけで嬉しい気持ちになれて。すべてがいい感じにつながりました。結果オーライですよね、ホンマ。
――この1年、『R-1』 に向けてどう準備をされてきましたか?
『R-1』 に特化したことはやってなくて。得意なことや面白いと思うことを追求してきたんですが、「このスタイルでいいんや」と手ごたえがあった1年でした。だから今回も、自分対自分で、いいものを出そうと思っています。
――毎年『R-1』に向けてのルーティンや願掛けなど、何か実施していることはありますか。
毎年、『四天王寺』と『生國魂神社』はお参りに行きます。僕、東京に行って2年になるんですけど、今年も去年もなぜか1月の初めに大阪の仕事が入るんですよ。しかも午前中に終わって午後ぽっかり空く、みたいな。なんかもう「お前東京人みたいな顔してるけど、忘れてへん? 」と呼ばれている気がして(笑)。
――『四天王寺』と『生國魂神社』が小田さんに「来いよ」と(笑)。
そんな気がしますね~。まだ難波や梅田やったら、仕事でよく来るんでわかるんですけど、今年なんか大阪の『うえほんまちハイハイタウン』の野外ステージでの仕事が入ったんですよ! 今までこんなことなかったんです。
あと、毎年ゲン担ぎでカツ丼食べてたんですけど、そういえば今年は行ってないなあ。
――今年はカツ丼を必要としなかったんですね。
いろいろあって忘れていただけなんですが(笑)。今年は覚悟が決まってましたね。精神状態はめちゃめちゃよかったです。もともと僕は勝たなきゃというプレッシャーは無いほうなんですよ。緊張はしますけど、前回も気負いは全くなかったです。自己評価、そこまで高くないんで。

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――じゃあ、ライバルのファイナリストを見てメラメラくることは……?
ないんですよね。いや、そういう時期はあったんです。最初の3年くらいは自分が優勝すると1ミリも疑ってなくて。でも、そう思っても優勝できへん。それならもう自分のできることに集中しよう、となりました。考えてもしょうがないというか。
もちろん(優勝を)狙う気持ちはありますけど、『R-1』 は自分が1年お笑いと向き合ってきた答えが出る場やと思ってるんですよ。勝とうが負けようが、やっぱりそこはテレビ。2時間のショーですから、笑いを取って目立ちたいというのが先にありますよね。その最たるものが優勝やと思ってます。
“キレ芸”はネタ。お願い…本気で怖がらないで!
――『R-1』のネタではどんな部分を1番に楽しんでほしいですか。
あの、これ本当に誤解される方多いんですけど、僕は“キレ芸”、“怒り芸”が持ち味なんですが、ホンマに怖がらないでほしんです。普段から店員さんにキレたり、世間に文句を言ったり、そんなタイプじゃ全くないんですよ!
――なるほど(笑)。よく声が通るから、初見の方は驚く方も多いかもしれませんね。
そうなんです。ビクッとなっているおばちゃんとかもいて。怖がらず、深読みせず、ただただオモロがって共感していただければありがたいです!

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――ネタづくりはどうされているんですか。工夫されている点などはありますか。
僕のネタは生活のなかで「こんなんあったらオモロい」というものなんですけど、周りがどれだけウケても、1度違和感が起きたら絶対やらないんです。アドバイスはむちゃくちゃ聞くし、参考にもするタイプなんですけど、その基本の部分は変えないですね。
――ネタをするうえでの姿勢や舞台での意識など、変わったきっかけはありますか。
決勝進出1回目、ハリウッドザコシショウさんにボコボコに負けたんです。そのとき、細かいテクニックとか質も大事やけど、周りを圧倒できるもんがないとアカンと思いました。0か100くらいの振り幅というか、感覚が必要やなと…….。
――『R-1』の決勝進出について、周りの反応はいかがでしょう。
これは去年ぐらいからずっと言っているんですけど、5回目ともなると、もう決勝進出くらいで誰も祝ってくれなくなるんです、悲しいもんで。守屋日和の祝われ方が羨ましい……(泣)。でもしょうがない、祝われないんだったら優勝するしかない! というところまできてます。
今年のベストを出し、周りを圧倒できれば

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――『R-1』に“魔物”が付いていると感じたことはありますか。
僕は6年連続、準決勝で負けてるんですが、その6年間は毎年“魔物”がいると感じてましたね。いつも通りいかないんです。僕だけの話じゃなく、準々決勝まですごい勢いがあるのに、準決勝でダメになるのは本当によくある話ですから。そこをどう乗り越えるかが本当に大変で。
――自信と実力とは別に、何かがあるんですね……。
やっぱり1人の戦いなんで、緊張感もすごいです。それぞれが壁に向かって練習している、あの光景は独特ですよね。僕は1回決勝に行けるようになってから、“魔物”を感じることはほとんどなくなりました。今年は特に、やる気しかなかったような状態で。NGK(大阪・なんばグランド花月)に立ってネタができる、それがむちゃくちゃ嬉しかったんですよね。
――本当に清々しい表情をしてらっしゃいます。では、最後に意気込みを一言お願いします!
決勝戦に5回も出させてもらって、本当に感謝しかないです。今年1年のベストを出せることに没頭して、それで圧倒して優勝できたら1番いいと思ってます!
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「出場できるのがとにかく嬉しい」を繰り返しながら、終始穏やかな表情の小田。優勝候補の小田が『R-1』 で見せる、悟りの境地に至った“キレ芸ベストパフォーマンス”が楽しみです!
『R-1ぐらんぷり2020』
日時:3月8日(日) 19:00〜
関西テレビ・フジテレビ系全国ネットで生放送(一部地域を除く)
公式サイト:http://www.r-1gp.com
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【公開予定】
2月29日(土) ヒューマン中村
2月29日(土) おいでやす小田
3月2日(月) マヂカルラブリー・野田
3月3日(火) ななまがり・森下
3月4日(水) すゑひろがりず・南條