2月12日(水)、大阪・道頓堀ZAZA HOUSEにて『ポン太の落語を2丁拳銃小堀が見守るライブ』が開催されました。

果物やその加工品を取り扱う会社を経営するほか、自ら野菜も生産している“野菜芸人”として知られる土肥ポン太。若手のころ始めた青果店でのアルバイトがきっかけで、それから20年近く“野菜”に携わってきたポン太が、今回なんと“野菜落語”を創作!

本イベントでは、自身の作った“野菜落語”のほか、『上方落語台本大賞』では優秀賞を受賞した経歴を持つ2丁拳銃・小堀裕之作の創作落語を披露。小堀本人も歌ネタで会場を沸かし、ゲストとして桂ぽんぽ娘も登場するなど、イベントは大盛り上がりとなりました。

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ポン太、緊張の表情…

ステージに姿を見せたポン太と小堀。今回のイベント開催のきっかけについて説明しました。実は同期であるポン太と小堀は、昨年の年末に初めて2人でご飯に行ったそうで、そこで「落語やってたらよかった」とポン太が吐露したのだとか。その言葉を聞いた小堀が「今からでもやったらいいがな!」と盛り上げ、話が決まったとのこと。

ポン太は改めて「落語は未知の世界。ちゃんとやるのは初めて」と少し緊張の面持ちです。いよいよ落語の披露ということで、ポン太が着替えのため舞台袖にはける中、小堀は自身と落語のつながりについて話します。10年ほど前に『ハンカチ』という創作落語で賞をもらい、それが今や関西の落語家に浸透して「古典になる」と言われていることを明かすと、会場からは拍手が。またゲストのぽんぽ娘については、「ド下ネタ、覚悟してて。でも僕がおもしろいなと思ったから出てもらった」と紹介し、期待をあおります。

ポン太初の落語は小堀作の「ハンカチ」

いよいよポン太の落語がスタート! 着物姿で高座に上がったポン太は「“浴衣亭よれよれ”でございます」とひと笑い。「温かい目でハードルを低くして、ちょっとしたことでも大笑いするようにしてください」と客席に呼びかけ、まず披露したのが小堀作の『ハンカチ』です。結婚して30年近くなる夫婦。妻が誕生日にプレゼントをねだりますが、夫はつれない様子で、昔は良かったと言い合いになり、掘り返さなくても良い話を始め……。初の落語ということで少し緊張をにじませながらも、会場の笑いをさらっていました。

ぽんぽ娘は下ネタ炸裂、小堀は“鬼嫁”を…!?

続いてはゲストのぽんぽ娘が登場。ツカミで扇子を使ったうどんの食べ方を見せたかと思うと、すぐに下ネタへ。その後の落語では、ポン太や小堀をイジったり、下ネタを絡めたり、『寿限無』をベースにオリジナリティあふれる噺を聞かせました。

次はギターを手にした小堀が登場。「いろんなことをやっていろんな人に怒られてる」と話し、まずはバラエティ番組では“鬼嫁”としてもおなじみの、相方・川谷の妻をテーマにした『野々村さんの唄』を披露。これまで叱られてきたことをネタにした歌で笑わせました。

続けて披露した“弾き落語語り”は、弾き語りと落語をミックスしたもの。つぶれかけている動物園でのてんやわんやのやり取りに歌をポイントで挿入し、 自身が言う“弾き落語語り”という“新しい文化”を見せました。

ラストはポン太作の野菜落語を披露

ラストは再びポン太の出番です。ここでいよいよ“野菜落語”を披露。八百屋で働く若い男とその店の大将が登場し、“異なる種類の似ている野菜”について大将が話していたところ、いつの間にやらどんどん関係のない方向に……。常連の客も大勢登場し、賑やかにストーリーが進みます。

ポン太が実際に体験したエピソードや野菜の保存法など、これまでの経験が活かされた噺に会場は大爆笑。ポン太もリラックスした表情で、落語をやり切りました。

ラストはステージに3人が勢揃い。ポン太が「1本目はヤバかった」と話しますが、小堀が「すごいよかったですよね」とフォローすると、会場からも拍手が起こります。2本目の“野菜落語”については、小堀が「公民館とか回れるやん!」と話し、ぽんぽ娘も「田舎でめっちゃウケますよ」と太鼓判。

最後にはこのメンバーで、3月30日(月)に神戸・三宮でライブを行なうことも伝えられ、ポン太初となる“野菜落語”のお披露目は大成功のうちに幕を下ろしました。

R-1決勝レベルの緊張感!?

上演後、落語の初舞台を終えたポン太に話を聞いてみました。

——おつかれさまでした。今日の舞台はいかがでしたか?

これまで何かのキャラになっての披露とかはあったんですけど、ちゃんと真面目に落語を行なうのは初めてで。最初は、(2007年、2008年に出場した)R-1の決勝くらい緊張しました。(小堀作の落語については)自分のネタじゃないから、覚えにくかったっていうのもありますね。実際に(ネタが)飛んだし。点数としては30点くらいかなぁ。

——2本目は自作の“野菜落語”を披露されました。タイトルは?

『八百屋』です。2回目はやっぱり1回目終わった安堵感からか、まったく緊張せんようになったんです(笑)。なので、まあまあ70点くらいですかね。

——この噺はどれくらいの時間で作ったんですか?

う〜ん、2週間くらいちゃいます? 仕上げ以外はスムーズにできましたね。

——そもそも落語に興味を持ったきっかけは何だったんでしょう?

劇場に出てて、いつもやるネタに困ってるというか。僕がNGK(なんばグランド花月)に出させてもらうときはコントをやるんですけど。ピンでやってるから、やっぱり“漫才”みたいな、そういう形のものを探したら、それが落語やなって思って。そこから興味を持ったんです。

——ちなみに1本目の『ハンカチ』はどれくらい稽古されたんですか?

12月に話があって……2か月くらいかな。不思議なもんで宿題と一緒で、やらなアカンっていうのと上手にできるかなっていう気持ちがあって。真面目なモードがすごく苦手なんです。

——次の予定は小堀さんが言っていた3月?

そうですね。ホンマやったら今日やったやつの精度上げてっていう感じにしたいんですけど、ただやっぱり新しいのを作ってみたいっていう気にもなったんで。だからもしかしたら新作をやるかもしれないですね。

——今後、師匠につくということは?

それも考えたんですけど……LINEのやりとりで(気軽に)弟子になれるんやったら(笑)。そういう師匠がいらっしゃったら、ぜひ。やっぱり八百屋をやってるっていうところがあって、今からゼロに戻すのはそうとうな勇気がいるんで、そういうのを理解していただけるめちゃくちゃ優しい師匠がいらっしゃったら、弟子になりたいと思いますね。

年齢的にも50手前になって“ポン太もベテランやんけ”って思う人もいらっしゃるかもしれないんですけど、農家で言うと50代っていうのは超ペーペーなんでね(笑)。落語をやってみておもしろかったですし、僕もまだまだ若手の気持ちです。

 

“野菜芸人”ならではの発想で、新たな落語を生み出したポン太。“落語家”としてのポン太の今後の活躍にも期待です!

イベント概要

日程:3月30日(月)
場所:神戸・三宮
出演:土肥ポン太、2丁拳銃・小堀裕之、桂ぽんぽ娘

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