よしもとの芸人たちが「即興」をテーマに、自分たちの実力だけでステージをつくり上げるエンターテインメント・ショー『THE EMPTY STAGE』。2月9日(土)から17日(日)まで行なわれた東京公演も大盛況のうちに終了し、3月11日(月)から大阪公演がスタートしました!

2014年にスタートしたこのイベントは、「ONE-MAN TALKSHOW(1人喋りのショー)」と、アメリカ最大級のコメディ集団『The Second City(セカンドシティ)』の即興コントメソッドを持ち込んだ「新ジャンルの即興コントショー」の2部構成。実力派芸人たちのパフォーマンスをたっぷりと楽しめます。今回は、3月11日(月)の大阪公演初日の様子をレポートします!

いよいよ即興ショーが開幕!

大阪公演初日、会場には大勢の観客が詰めかけました。公演VTRのあと、この日登場するメンバーの紹介が紹介され、いよいよ『THE EMPTY STAGE』が開幕します。

この日、ショート即興ショーを披露するのはチームC(かたつむり・林、フースーヤ・谷口、フースーヤ・田中、ロングコートダディ・堂前、ロングコートダディ・兎、守谷日和、キングブルブリン・田中、高野結衣)。ONE-MAN TALKSHOWはミキ・昴生が、ロング即興ショーはチームA(バッファロー吾郎・竹若、ギンナナ、セブンbyセブン、かたつむり・林)が演じます。

まずはステージに、どりあんず・平井が登場。会場と一緒にお題をコールする練習を行ないます。平井が即興のコール&レスポンスで会場をさらに盛り上げたあと、唐突に自身が誕生日であることを明かし、温かい拍手をもらう一幕も。「ありがとうございます!」と感謝を伝えつつ、最初の「ショート即興ショー」を案内しました。

チーム「ゴールドセブンデイズ」がステージへ

ショート即興ショー担当のチームCは、「ゴールドセブンデイズでーす!」と自己紹介しながら登場。まずはお題として「好きなモノを挙げてください!」と会場にアピール。

「ラグビー」という声には、「ラグビーとはどんなものか」を全員で歌って表現してみせます。「テニス」「たこ焼き」「大阪城」など、次々と出てくるお題にノリよく答え、軽やかなメロディにのせて歌い上げるメンバーたちの姿に、会場からは手拍子が送られます。

お次は、即興コントの『スペースジャンプ』を披露。チームのうち2人が、観客からのお題に沿って芝居は進めていくものの、メンバーが1人増えるたびに全く違うシーンを演じ、最後はまた最初のお題に戻るという内容です。

続いては『スピーチ』。会場からのお題についてスピーチをしている出演者のミスやおかしなところを、後ろから「チャレンジ」と叫んで指摘し、スピーチを引き継いで持論を展開していくリレーのようなものです。3分経過した時点で喋っている人の内容が、そのお題の定説となるというルールですが、出されたお題が3分後には、どれもトンチンカンな定説となり、そのたびに会場からは笑いが起こりました。

そして、いくつかのお題を集め、それらの要素をすべて含んだ芝居を行なう『ト書き』。2人がお題に沿った芝居を始め、次の演者が「フリーズ」と声をかけた瞬間のポーズだけを引き継ぎ、全く違うシーンを繰り広げていく『フリーズ』など、メンバーの瞬発力を試す演目が次々と披露されました。

高度なアドリブの応酬に会場は大盛り上がり

驚くべきは、出演者全員の“適応力”の高さです。あっという間にそのシーンに入り込むだけでなく、しっかり笑いを取るのは、さすがのひと言。

フランケンシュタインが登場するシーンから、いきなり結婚式の芝居に変わるなど、そのシチュエーションはバラバラですが、そんなことはお構いなし。BGMからもアイデアを膨らませつつ、次々に変わる役を、一人ひとりが一生懸命演じます。チーム全員がしっかりと実力を発揮し、会場を盛り上げました。

ミキ・昴生「ワンマントーク」に会場はヒートアップ

続いてはONE-MAN TALKSHOW。昴生がステージに現れると、会場から拍手と歓声が起こります。昴生は「すごい盛り上がりでしたね〜」とショート即興ショーの出来栄えに驚きを隠せません。

そこから話は広がり、先日行なわれたCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールでのこけら落とし公演『「さんま・岡村の花の駐在さん」〜駐在さんが復活って、そんなアホなことあるか、それはないやろ…ホンマや!!〜』の話題に。明石家さんまと絡むシーンが一番緊張したと振り返り、「あのときのボケに、どう返したらよかったのかをずっと悩んでいたが、先日飲んでいるときにふと閃いた」と明かし、会場からひと笑い取ります。

そのほか、今日出演したTV番組の裏話などを披露して会場を温めてから、いよいよお題の募集へ。

事前の会見でも話したとおり、まず会場に「亜生はNG」と伝えると、「昨年のM-1グランプリの敗者復活について」というお題が飛び出します。そこで、「事前の抽選で『何番でもいい』と言っていた亜生が、昴生が引いたくじを見て舌打ちしていた」というエピソードを披露。会場は笑いに包まれますが、同時に「亜生NG!」の声が飛びます。「それはしゃーない! 家族やねんから!」とキレる昴生の姿に、会場からはまた笑いが起こりました。

そこからは、自身が結婚したのに(ファンが減るどころか)観客が2倍に増えたことや、担当マネージャーのポンコツエピソードなどを次々とトークします。しかし、会場から出てくるお題はなぜか「働き方改革について」「人生について」「生活について」「手応えのあった仕事について」など、ネタにしにくい堅めのものが多く、さすがの昴生もタジタジの様子。

しかし、しっかりお題に沿ってトークを展開し、オチをつけ、堂々と笑いを取っていく様は、さすが売れっ子実力派芸人。結婚指輪のことや、嘘をついてまで食べすぎてしまう話など、次々と爆笑エピソードを展開していきます。最後に「また漫才を見に来ていただけたら」と締めくくると、大きな拍手が起こっていました。

後半も大盛り上がり!観客を巻き込んだ即興ショーも

10分間の休憩のあと、再びMCの平井が登場。ロングの即興ショーを楽しむポイントとして、ショーの途中に演者が前を横切るのは「ワイプ」と言い、シチュエーションが全く変わるという合図であることを伝えます。

そして『チーム・クロワッサンは風』のメンバーが登場。今日は即興のミュージカルに挑戦すると告げ、金成がお題を募ると、「サスペンダー」「明るい」が挙がりました。これにより、ミュージカルのタイトルは『明るいサスペンダー』に決定!

まずは全員で歌ったあと、親子の会話から芝居が始まります。即興にもかかわらず、劇中にはしっかり歌謡シーンが盛り込まれ、きちんとミュージカル形式で進めていきます。会場からは手拍子も起こり、出演者も観客も一緒になって即興ショーを楽しんでいました。

即興ミュージカル「明るいサスペンダー」はさすがの出来栄え!

観客が芝居に集中していると突然ワイプが行なわれるなど、ステージからは一瞬も目が離せません。そんな急展開で観客を翻弄しつつ、「サスペンダー」など、それまで出てきたワードやシチュエーションが時々挟むことで、違和感なくストーリーが繋げるのは、メンバーたちの実力あってこその技。

演者からは予測不能な言葉も飛び出しますが、それがぴたりとシーンにハマる瞬間には、会場からもひときわ大きな笑いが起こります。さらに、いくつものどんでん返しがあったストーリーを、最終的にハッピーエンドに持っていき、素晴らしいミュージカルに仕上げたのはお見事というほかありません。

会場がひとつになって歌声を合わせる場面もあり、まさに即興の醍醐味を感じさせてくれるステージでした。

そして音楽チームであるミュージックディレクターの鎌田雅人とパーカッションの池田安友子。2人の変幻自在な演奏がなければ、この即興ショーは成立しなかったでしょう。ときに芝居を引っ張り、ときにそっと影からメンバーを支えるその仕事ぶりもまた、素晴らしいものでした。

最後は大盛り上がりのなか、C・A両チーム揃ってのエンディング。来場者にサイン入りポスターのプレゼントも行なわれ、大阪での初日公演は、大盛況のうちに幕を下ろしました。

『THE EMPTY STAGE 2019 WINTER』大阪公演は3月17日(日)まで開催され、様々な芸人たちが毎日ショーに登場! その瞬発力とパフォーマンスをあますことなく披露し、普段とは違う一面が見られます。よしもと芸人の真骨頂を、ぜひ生でご覧ください!

『THE EMPTY STAGE 2019 WINTER』

開催日時:2019年3月11日(月)〜17日(日)
平日:19:00 開演
土・日・祝:13:00 開演/17:00 開演

場所:COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール(大阪府大阪市中央区大阪城3番6号)

チケット料金:前売3,900円/当日4,300円 ※整理番号付自由席

【出演者】※出演日順

■ONE-MAN TALKSHOW
ミキ・昴生、ロザン・菅、笑い飯・哲夫、スーパーマラドーナ・武智、テンダラー・浜本、千原兄弟・千原せいじ、銀シャリ・橋本、濱田祐太郎、月亭方正

■ロング即興ショー
《チームA》
バッファロー吾郎・竹若、ギンナナ・金成、ギンナナ・菊池、セブンbyセブン・宮平、セブンbyセブン・玉城、かたつむ り・林

■ショート即興ショー
《チームB》
セブンbyセブン・宮平、さや香・新山、さや香・石井、エルフ・はる、エルフ・荒川、ハイエナじろう、タレンチ・コバタ 小寺真理

《チームC》
かたつむり・林、フースーヤ・谷口、フースーヤ・田中、ロングコートダディ・堂前、ロングコートダディ・兎、守谷日和、 キングブルブリン・田中、高野結衣

【公演スケジュール】

3月11日(月)19:00 昴生(ミキ) チームA+チームC
3月12日(火)19:00 菅(ロザン) チームA+チームC
3月13日(水)19:00 哲夫(笑い飯) チームA+チームB
3月14日(木)19:00 武智(スーパーマラドーナ) チームA+チームC
3月15日(金)19:00 浜本(テンダラー) チームA+チームB
3月16日(土)13:00 千原せいじ チームA+チームB
3月16日(土)17:00 橋本(銀シャリ) チームA+チームB
3月17日(日)13:00 濱田祐太郎 チームA+チームC
3月17日(日)17:00 月亭方正 チームA+チームC