2月6日(木)、大阪・よしもと漫才劇場にて、『MBC〜Mangeki Boys Collection〜』が開催されました。

本イベントでは、マンゲキ版“関西コレクション”をテーマに、出演者たちが“バレンタインに憧れの女性とデート”という設定のもとコーディネートを披露。真のNo.1“オシャレ芸人”を決定しました。

そんなイベントの裏には、出演芸人はもちろん、多数の“プロ”の姿が。その一つが、“構成作家”の存在です。

今回は、NSC(吉本総合芸能学院、吉本興業が設立した新人タレントを育成する目的で作られた養成所)ビジネスコースの講師も務め、よしもと漫才劇場などで活躍する構成作家・石塚麻里亜氏に着目! イベント当日、リハーサルから本番終了に至るまで密着取材を行なったほか、構成作家の仕事について話を聞いてきました。

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リハーサルではMC役を担当!

『MBC〜Mangeki Boys Collection〜』の本番は21時にスタート。

当日14時より行なわれたリハーサルでは、別の仕事で不在のMC・衹園(木﨑、櫻井)の代役をしつつ、芸人に流れを説明する石塚。大画面に流れる映像、音楽のタイミング、そして登場の仕方など……。

その説明をもとに、芸人たちはリハーサルの時点からギャグを織り込んでいきます。「リハの空気は本番に大きく影響する」とのことで、和気あいあいとしたムードが、イベントの成功を感じさせます。

トット「ファンと同じ目線で考えてくれる」

続いて、18時からトット(桑原、多田)とバレンタイン企画の打合せを開始。台本を手に流れを確認していきます。石塚とトットの2人が、18人という出演芸人のキャラクターや特技など、情報を共有。ここで、それぞれの見せ場や新たなアイデアがどんどんプラスされていきます。

石塚はトットの2人に“塚さん”と呼ばれており、やり取りもスムーズ。3人は13~14年もの間、一緒に仕事をしているとのことで、石塚について「(自分たちには)女性ファンが多いんですけど、塚さんは同じ目線で考えてくれる。お客さまがこう思ってるというのを、しっかり盛り込んでくれるのが本当にありがたいですね」と笑顔で話し、信頼関係をうかがわせました。

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観客の反応がプラスされて舞台は完成!

そして、21時からはいよいよ本番が開始。劇場はファンで埋まり、「キャー!」という黄色い歓声が! 「いいですね。どんどん声をあげてくださいね!」と、衹園の2人が会場の空気をさらに盛り上げます。

入念な準備を経て迎えた本番では、観客の反応が相乗効果をもたらし、イベントは盛況のうちに幕を閉じました。

先生は芸人!ひたすらやって覚える

数少ない女性の構成作家として、15年以上活動する石塚。今回イベントのリハーサル後に、芸人を支える構成作家の仕事や裏方のプロを育てるNSCについて、 話を聞きました。

――そもそも、構成作家とはどんなお仕事なのでしょうか?

案件によってバラバラです。基本的には打ち合わせで情報を集めて、台本を書いてという感じです。台本には進行の流れと、芸人さんにこう言ってほしいという説明、そして起こりそうな想定パターンも書きます。あとは、出演者の候補を出して、イベントタイトルを決めるなど、本当にいろいろですね。

――15年以上もの間、そのお仕事をされているとのことですが、構成作家の道に進んだきっかけは何だったのですか?

もともとお笑いが大好きだったんですが、当時通っていた専門学校をやめた時期に、ちょうどbaseよしもと(吉本が運営していた劇場)ができて。劇場に(観に)通っていたら“NSCアシスタント募集” の張り紙を見つけ、面接を受けたところ合格したのがきっかけです。

――いいタイミングが続いたんですね! お仕事はどう覚えていきましたか?

すべて現場で芸人さんに教えていただく感じです。初めの頃はどこからが雑談で、どこからが打ち合わせなのか分からないまま話が進んでいって。麒麟の田村さんに“今言ってることをメモしなあかんで”と注意されて、やっとやるべきことを気づかされたりしましたね。

――構成作家として働かれる中で、印象的だったエピソードはありますか?

これも仕事を初めたばかりの頃ですが、イベントのリハーサルで、笑い飯さんや千鳥さんに芸人さんと同じようにお題を振られ、それに必死に答えたのをすごく覚えています。別番組では人数が足りないので、裏で進行を回す役目をすることも。今思えばめちゃくちゃな体験をさせていただきました(笑)。

――なるほど、芸人側の立ち位置も経験したんですね。

それがあったから、ただアイデアを出すのではなくて、芸人さんが考えやすいかどうか、いったんフィルターを通すようになりました。時を経て、やってきたことが一つ一つ身に沁みるというか。ハートも強くなりました。

――そして経験を積まれていく中で、これまで、ハンサム芸人が一堂に会する『ハンサムパラダイス』や、衹園・木﨑が自らと同じ“素質”を持つ芸人たちとスタートさせたイベント『ハクバノ木崎サマ』など、特に女性に人気のイベントを数々手がけられてきました。手ごたえを感じるきっかけになったイベントはありますか?

以前声を掛けていただいた女装ライブでは、女性目線だからこそ役に立てることがあると思いました。芸人たちのアイドル的な要素を前に出し、女性ファンに特化したイベントや、バレンタインやハロウィンなど、お祭り的な華やかな企画もそそうですね。

NSCでは“実践”で仕事を教える

――また、現在は、NSCビジネスコースで講師もされています。構成作家という仕事を現場以外の場で教えるのは大変そうですね。

そうなんですよね。やって覚える世界なので。だから私も教えるというより、実体験や身に沁みて感じたこと、これまで企画会議で芸人の方から教えてもらったことを、うまく伝えられたらいいなと思っています。

――NSCの講座ではどんなことを行なっているのですか?

実際のイベントをもとに、そこに向けてどう企画を組み立てていくのかを考えます。吉本の芸人の方をはじめ、プロの仕事を直接見て、携わりつつ勉強できることはすごいですよね。

――構成作家になるのには何が大切でしょう?

私は以前、NON STYLEの石田さんに“仕事が早いから振った”と言われたことがあります。指摘されたことに関して返すスピードは大切だと思います。

――ファンから入るのもアリでしょうか?

ファン目線は、もちろんアリです。お笑いが好きという熱量と、芸人さんに対する尊敬の気持ちが大切な仕事だと思います。体力も気力もいる仕事ですが、やり甲斐もすごいですし、女性という目線を活かした立ち位置があります。

 

若い女性ファンが多い現在、芸人と観客をつなぐパイプになることができたら嬉しいと語る石塚。

“お笑い”に欠かすことのできない、構成作家をはじめとする“プロ”の存在。今後はそんな裏方にも着目してみてはいかがでしょうか?

NSC大阪校では、エンタメ業界で活躍中の卒業生に話を聞ける『ビジネスコース 卒業生座談会』を3月1日(日)、22日(日)の2日間にわたって開催予定。
現役生が企画する配信プロジェクトの見学もできるのだとか。
興味をお持ちの方はぜひご来場ください!
詳しくはNSC大阪校公式サイトからチェックしてみて下さいね。

NSC

【受付期間】
第3次募集締切:2020年 2月末日必着
第4次募集締切:2020年 3月末日必着

公式サイト:https://www.yoshimoto.co.jp/nsc/

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