ケータイよしもとで連載していた人気コラム、『ゆにばーす川瀬名人の認定戯言』がラフマガで復活しました。
川瀬名人の「戯言」にお付き合いください。

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タイトル『ユニバス』

 

 

 

先日こういった文面のDMが届いた。

 

 

 

「気持ち悪い」

 

 

 

Twitterをやっていると、悪口・誹謗中傷は多々あるが逆にこういったシンプルなものは久々で、数年ぶりに実家で白ご飯に漬物食べた時くらいの感動がある。

 

 

 

とか思うわけは勿論ない。

 

 

例外なく腹立たしい。むしろ悪口を推敲すらしなかった態度に腹が立つ。
もうTwitterをやり始めて10年が経つが、いつまで経っても慣れることもないし慣れるつもりもない。こういったSNSの誹謗中傷に関して、「気にしなければいいのに」とか「無視すればいいのに」みたいな愚にもつかないアドバイスをSNSでもらうことがある。アドバイス通りそのアドバイスは気にしないし無視している。

 

 

 

無視なんかしては相手の思うツボである。

 

軽い気持ちでやったことこそ重い罪を課す。

 

誹謗中傷を送ってくる輩には全力で対応する。

 

「クソが」と送ってその後に自分のしたウンコの写真を添えて送ってブロックする。
僕が不快な思いをした2倍は不快な思いをしてその日1日を過ごして欲しいと常に願っている。

 

 

 

何故ならそいつらは誹謗中傷を送るに際し、ある程度無視される前提の上で送っている。更に言うなら人を傷つけているつもりもない。ピンポンダッシュの方がまだ正義だ。家主に挑んでいる。家主が怒るやろうと想定している。こいつらは挑戦すらしてこない。安全なところから攻撃してきているから卑怯だと言う人もいるがそれも少し違う。こいつらは挑戦も攻撃もない。鼻くそほじって壁につけてるくらいの感覚しかないゆえ、その倍返しとしてウンコを送ることを繰り返したらアカウント凍結された。

 

 

 

Twitter社から3日間の凍結の後、解凍を許された。

 

 

 

DMを覗くと送ったウンコの写真に仄かに霜が降りてるようにも見えた。

 

 

 

こんなことを繰り返す度に、もうTwitterやめようかなと思ったことは幾度もあった。

 

だがやめないでいられるのも、褒めてくれる人もいるからだ。
褒めてるくれる人の声は何故だかとても小さく聞こえる悲しい性分。そんな中、僕の耳にも届くくらいストイックなアカウントが現れた。

ゆにばす、というアカウント。

 

まぁまぁ我々のコンビ名からとったことは想像に難くない。

 

 

そのアカウントは毎回どのツイートにもリプにもお気に入りをつけてくれる。その人のアカウントに飛ぶと、僕のツイートだけではなくゆにばーすもしくは川瀬個人を褒めたツイートに見境なくリツイートとお気に入りを繰り返し続けていた。

 

 

 

そのアカウントのプロフィールを見ると「こちらが弊社のホームページです」とあり、その横にはリンクが貼られていた。興味半分でクリックしリンク先の画面に切り替わると、思わず戻るボタンを押してしまった。

え?

 

気のせいか?

 

いや、そんな訳はない。絶対気のせい。

 

 

 

もう一度リンク先の画面に飛ぶ。

 

どうやら何かの会社のホームページらしきことは一目にわかったが、問題はそこにデカデカと貼られている代表取締役の写真である。

 

 

 

親父だ。

 

親父だった。

 

 

 

ウチの実家は借金が嘘か誠か10億あるとされている。全て親父の事業失敗によるものだ。実際問題、中1まで奈良の閑静な住宅地でも一際目立つ豪邸に住んでいたが、中2の6月で1DKのアパートに引っ越すことになった。

 

 

学期末でもない中2の6月に引っ越すやつなど夜逃げ以外の何者でもない。子供心に、ああ、ウチは何かが終わったんだな、と感じたのを覚えている。

 

 

 

そこから懲りずに自営業を立ち上げては親父はいつの間にか家からフェードアウトした。

 

それから10数年の時を経て

 

SNSで我の前にフェードインしてくるとは。

 

 

 

見なかったことにしようとTwitter自体を閉じようとした時に恐ろしいことに気が付いた。

 

 

 

僕の芸名は川瀬名人だ。

 

ホームページに記された親父の会社名

 

【お風呂リフォーム専門会社 お風呂名人】

 

 

 

震える。

 

それだけではない。

 

 

 

ゆにばすのアカウントのアイコンをよくよく見ると浴槽とトイレが一緒の浴室が写っている。

 

浴槽とトイレが一緒の浴室、、

 

ユニットバス、、

 

ユニバス、、

 

 

 

ゆにばす、、

 

 

あんまり人には言うまいと決めていたこの言葉を親父のアカウントに送りたい。

 

 

「気持ち悪い」

 

 

 

 

 

 

 

 

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