1月23日(木)、東京ドームホテルにて『第12回 MOE絵本屋さん大賞2019』の贈賞式が開催されました。そうそうたる絵本作家の受賞者とともに、新人賞1位には『むれ』(KADOKAWA)の著者・ひろたあきらが出席しました。

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『MOE絵本屋さん大賞』とは、『月刊MOE』が、全国の書店・絵本専門店の児童書売り場担当者(約3,000人)にアンケートを実施し、もっとも支持された絵本30冊を決定するもの。本贈賞式では、1位から10位の受賞作家とパパママ賞1位の受賞者、さらに新人賞1位のひろたが出席しました。

“絵本屋さん大賞”1位は「なまえのないねこ」

『月刊MOE』編集長・門野隆より開会のあいさつが行なわれたあと、株式会社白泉社の菅原社長よりお祝いの言葉が述べられ、受賞者にクリスタル盾が贈呈されました。

絵本屋さん大賞第1位に輝いた『なまえのないねこ』(小峰書店)の竹下は「40年以上この仕事をしていますが、初めて絵本に触れたのは生まれて6か月のとき。人生でいちばん最初に読んだ絵本に、絵本はただの紙ではなくて世界だということを教えてもらって以来、ずっと世界を作ろうという気持ちで絵本を作っています」と、自身の作家としての心がまえを明かしました。

第2位『ころべばいいのに』(ブロンズ新社)、第4位『それしか ないわけ ないでしょう』(白泉社)と、2作がベスト10に入ったヨシタケシンスケは、「『ころべばいいのに』は嫌いな人っているよね~、ということが言いたかった。共感してもらいたかっただけといっても過言ではないくらいです(笑)」と話し、笑いを誘いました。

ピース・又吉の帯の効果は絶大!?

新人賞1位に輝いたひろたは、「吉本で芸人をやっています、ひろたあきらです」と自己紹介したあと、「僕は絵本が大好きで、家に300冊ぐらいあります。全然売れてない芸人なのでお金はないんですけど、命がけで集めています」と明かし、会場は爆笑!

5年ほど前から急激に絵本の魅力にハマり、自身で絵本を使用したイベントや読み聞かせ会をしているというひろた。「絵本のライブをやったり、本屋さんで読み聞かせをしているんですが、そんなとき”せっかくだから、手作りの絵本を作ろう!”と思ったのが、この『むれ』です」と、絵本好きが高じて絵本を制作することになった経緯を明かしました。

また、本作の帯にコメントを書いてくれたピース・又吉について、「本当に感謝しています。又吉さんの帯を見てこの本を手にとってくださった方が9割ぐらいだと思ってます」と話し、「このあと、“新人賞1位”という文言も帯に追加されると思いますので、そうなるともう絵本より帯の方が価値があるんじゃないかと思うくらいです(笑)」と自虐コメントで会場を笑いに包む場面も。

周りの芸人は「僕の後ろの印税しか見てない(笑)」

贈賞式後、ラフマガ編集部はひろたを直撃!

まず「他のみなさんの作品も読ませてもらってますし、特にヨシタケシンスケさんはホントにどの作品も視点や発想が面白いなと思います」と、絵本ファンとしての気持ちを明かしたひろた。

デビュー作となった「むれ」については「1冊出版して思ったんですけど、ホントに大変だなって思いました。編集さんに何度も“もうちょっとこういうのないですか?”と言われて、宿題がずっと終わらない感じというか……」とその苦労を告白します。ただ、一方で絵本を作ること自体は「芸人としてネタを考えるのと一緒」で楽しかったのだとか。

又吉に帯をオファーする際、思いのたけを綴った手紙を送ってお願いしたところ、快く引き受けて貰えたのだそうで、後日挨拶したときも「楽しく読ませてもらいました」と言って貰ったと笑顔で語ります。また、ずっとかわいがって貰っているパンサー・向井に本を渡したところ、読みながら「わ~、ひろたっぽいなぁ」と言ってくれたのが嬉しかったとにっこり。

「周りの芸人はみんな“すごいね”って言ってくれるんですけど、売れてない若手芸人ばっかりなんで、“印税どんだけ入ったの?”とか“印税でメシおごってくださいよ”とか言われて。しゃべってても僕と目が合ってないというか、僕の後ろの印税しか見てないんじゃないかっていう……(笑)」と、周りの反応についてもユーモアを交えて明かします。

評価されたポイントについての自己評価を尋ねられると「う~ん、なんだろう……。でも、僕も本屋さんにこれが置いてあったら“おもしろい”と思って手に取ると思うんで、それで評価してもらえたのかも。僕が絵本のいいと思うところは、ページをめくるたびに驚きがあるところなんですけど、そういう意味で言うと、お笑いでついた筋肉を絵本のアイデアにも活かせたのかな?と思います」と喜びを語りました。

贈賞式のときは「これからも絵本を作っていきたいし、絵本界を盛り上げられるようがんばっていきたいです」と完全に絵本作家としてのコメントで締めていたひろた。しかしこの先絵本作家に転向するつもりはないそうで、「今は“芸人・ひろた”より“絵本作家・ひろた”の方が完全に勝ってますけど、いつの日か逆転できるように芸人としてもがんばっていきたいです」と、芸人としての意気込みも見せていました。

『むれ』

作:ひろた あきら

定価: 1,100円(本体1,000円+税)
発売日:2019年02月28日
商品形態:単行本
ISBN:9784041075890

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