プール・高橋が、2019年12月に開催されたベトナムの伝統武道“ボビナム”の世界選手権で10位に入賞しました!

70か国、競技人口100万人と世界で広がりを見せているボビナムですが、まだ日本では、歴史が浅く同競技のことを知らないという人も多いそう。そこで今回、詳しい話を聞くべく、大会を終えたばかりの高橋にインタビューを実施。ボビナムのことはもちろん、カンボジア・プノンペンで開催された世界大会について話を聞きました。

見事世界で10位、なのに複雑な思い……!?

――改めて、ボビナムとはどんな競技なのでしょうか?

ベトナムの国技で、青い道着を着て行なう競技です。ドン(突き)、ダッ(蹴り)などから、投げ技、関節技、受け身など、技術を競います。いろいろな種目がありまして、対戦形式(ドイケン)のものから、個人や4人組でやる形、武器を使ってやる形(トゥーチュークエン、キィエンファップ、ヌンモンクェンほか)など様々な演武があります。

――ボビナムをやり始めたきっかけは?

もともと僕は、カポエイラ(ブラジルの伝統武術)、ジークンドー(ブルース・リーが生み出した武道)、システマ(ロシアの武術)など、いろんな格闘技に手を出していて“趣味になればいいな”って思ってやっていたんですけど、お金がなかったので、ほとんど体験だけ行っていたんですよ(笑)。そんなことがきっかけで、約1年前、『※注 芸人調べ』(テレビ朝日系)で、ボビナム道場へ行くことになりました。

――番組が終わっても道場に通っていたそうですが、なぜそこまでのめり込んだと思いますか?

ボビナム日本代表ユニフォーム 出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

対戦や数人でやる形があったり、酔っ払った男が女をナンパするんだけど、女が攻撃して男が受け身をとるコントのような形があったり(トゥベヌ)、相手の首に足を挟んで回転させて倒すドンチャンって必殺技があったり……種目も多いし、面白い演武もあるし、それを各国の代表が真剣にやることに楽しさを感じました。

――それから全日本選手権、カンボジアで行なわれた世界選手権に挑むわけですね。

日本では、子どもから大人まで150人くらいの競技人口がいます。僕はタップタクェンっていう個人でやる形の競技に参加して1位になり、代表に選ばれました。正直、“日本でのボビナム”の存在しか知らなかったので、世界大会に行った時は人数も多くて、レベルの高い格闘家もいたので「ガチやん」ってビビってしまいました(笑)。でもやるしかないと思って臨みましたね。

――タップタクェンでは世界で10位になったそうですが、何人くらいいたんですか?

……11人です(笑)。正直、日本で代表を決めるタップタクェンも5人しかいませんでした(笑)。

――え(笑)?

でも、連盟70か国からの選抜24か国の中での11人参加の10位ですからね!! まぁ複雑ですけど、嬉しかったです!

力になった先輩からの応援

形を教えたパキスタンの選手からお礼にもらったTシャツ 出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

――各国の選手とは交流しましたか?

実は、僕が参加したタップタクェンで11位になったのがパキスタンの選手だったんですけど、試合前にその人から「俺の形を見てくれ」って声をかけられたんですよ。いざ見たら、全然出来てなくて、僕が3日かけて汗だくになりながら教えたくらいで……。いざ、本番になったら、パキスタンの選手が5秒で形が飛んじゃって失格になっちゃったんです。僕はちゃんとやりきって10位でした(笑)。

――旅費は自己負担ですか?

そうですね。でも、『※注 芸人調べ』(テレビ朝日系)でお世話になった松橋さん(松橋周太呂、お笑いトリオ“ジューシーズ”の元メンバーで、構成作家として同番組に参加)が「支援するよ」って応援してくださったんですよ。松橋さんには、本格的にボビナム始めるときにも道着代を出してくれましたし……マジで頭上がらないっす。

世界大会出場で記念にもらったエレファントフィッシュの人形(カンボジアに生息する魚) 出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

――日本代表になったことや、世界大会に出たことで、先輩芸人さんから何か声をかけられましたか?

この格闘技を始めてから、ゆにばーす・はらさん、ネルソンズ・岸さん、ダンビラムーチョ・大原さんとか、あんまり喋ったことがなかった先輩から「おめでとう!」、「よかったじゃん」って声をかけてくれたり、イジってくれたりして嬉しかったです。個人的にも、コンビ的にも“とっかかりがあれば”と思ってやり続けていたので良かったです。

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――相方の小海さんからはどんなことを言われましたか?

11人中10位だったことを明かしたら「めっちゃ面白いじゃん」って言ってくれました。

――世界大会に行って驚いたことを教えてください。

スケジュールが曖昧で、大会期間が5日間あるとしたら初日に各国のリーダーが集まって会議をするんですけど、その日にどの競技をいつやるか決めるんですよ。だから会場に行くまで、自分がどの日の出番になるのか分からないっていう……。

あと、ボビナムの中では、体のどの部位に当てたかでポイントを競う実戦競技“ドイケン”のルールが複雑なんですよ。出場国でルールを共有しなければいけないんですけど、その説明だけで1日が終わっちゃって、他の試合のプログラムを決められなかったことがありました。

――面白い大会ですね。

時間も曖昧なんですよ。試合前に会場にいて、なんとなく試合を観ていたら「あれって俺が練習した形だよな?」って思って、よく調べたら参加予定だったタップタクェンがすでに始まっていたり……。細かい時間が決まっていなくて、試合が前倒しになっていたみたいです。

他の格闘技にはない魅力があるボビナム

――芸人としてボビナムを生かすネタなどは考えてらっしゃいますか?

正直、お笑いに落とし込めていないんですよね。こんなに皆さんに、ボビナムをピックアップされると思っていなかったので、今は試行錯誤しています。

ボビナム教科書には高橋もモデルとして登場 出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

――今後は、芸人活動をしながら、ボビナムの普及にも務める形ですか?

そうですね。広まるんじゃないかなって思います。魅せる格闘技で、観戦していても面白いし、ほかの格闘技にはない魅力もあると思います。僕がボビナムの“オモシロ魅せ方”みたいなものを探せたらいいなって思いますね。

――最後にボビナムのPRをお願いします!

格闘技ではあるんですけど、競技種目もいろいろあって自分で選択できるし、武器とかも触れるし、男女の絡みもありますし、楽しくできると思います。ライバルが増えると世界選手権にいけなくなる可能性もありますけど、その時は穴場を見つけて別の形で挑戦しようかなって思います(笑)。

全日本選手権で1位になったときに獲得したメダル 出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

これからも、高橋はボビナムに取り組む予定。道場は日本に数か所あるので、気になる方はチェックしてみては? あなたも日本代表になれるかも!

協力/一般社団法人日本ボビナム協会

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