12月31日(火)、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて『大晦日に108回もジャルってんじゃねえよ』が開催され、ジャルジャルが8時間45分をかけて“108本”のコントを披露しました。

約8,000本という圧倒的なネタ数の多さで知られるジャルジャル。2006年にスタートさせた単独ライブ『ジャルってんじゃねえよ』は毎年2~3回開催され、新作コント10本以上を披露、2016年からは『JARU JARU TOWER』と名を変えて、よりクオリティの高い新作コントを見せ続けています。

ほかにも、ロンドンやパリなどでのライブ開催、公式YouTubeチャンネルでの毎日1本の動画配信、ネタサロン『ジャルジャルに興味ある奴』の開設など、常に最先端のチャレンジを果敢に行なってきたジャルジャル。

今回は、なんと大晦日に除夜の鐘が鳴る回数“108”にちなんで108本のコントを披露するライブを開催。会場隣のSSホールではライブビューイングも行なわれました。ラフマガでは、前人未到のライブに挑戦したジャルジャルに密着! 舞台裏の様子と合わせて2人の挑戦をレポートします。

開演前の心境は?福徳「ドキドキ、ワクワク、チラチラ」

本番5分前、楽屋には1人、静かに着席する後藤の姿が。心境を尋ねると、笑顔を見せながらも「怖いっすねぇ」と不安を口にします。

一方、颯爽と廊下を歩く福徳は「今の気持ちはドキドキ、ワクワク、チラチラです」と謎めいた感情を。構成作家の倉本美津留から声をかけられ、スタッフ全員で円陣を組んだあと、多くの観客が待つ舞台へと向かいました。

登壇早々、「こんな大晦日に……みなさん、変態ですね」と声をかけた後藤。「みんなで乗り切ろうぜっていうライブです」と説明しつつ、「恐怖しかないですけど始めちゃいますか!」と自らに言い聞かせるように告げて、ライブをスタートさせます。

1本目の『一服する奴』を皮切りに、次々とコントを披露。8本目の『あだ名コロコロ変わる奴』では、しょっぱなから笑いが止まらなくなってしまった後藤。知らぬ顔をしていた福徳でしたが、実は後藤扮する人物を“横綱”と呼ばなければいけなかったのに“大関”と呼んでしまったことが原因。エンディングで、このコントを振り返った福徳は平然としていたことについて「申し訳ないけど、後藤がおかしなってるっていう空気にしたかった」と明かしました。

40本を終えたところで、45分の間の休憩に。

スタッフに「どんくらいいった?」ときかれた福徳は、「意外といけるで」と余裕の表情。一方、後藤は40本まで終わったことを聞いて「うわぁー!」と叫び声を。倉本とこれまでのコントを振り返りつつ、別室に用意された昼食の温かいそばを食べたあとは、各々の時間を過ごして再開を待ちました。

その後も、怒涛のコントを披露。『M-1グランプリ2017』決勝で披露した『ピンポンパンゲーム』の漫才も挟みながら、新旧、長短、単独ライブでやったもの、YouTubeにのみアップしているもの……さまざまなネタで楽しませます。

ペース配分もすべてコントロールするジャルジャルのすごさ

69本を終えた時点で、2度目の休憩に。

喉の痛みが出てきたようで、後藤は「やばい!やばい!」と焦りつつ、福徳も「油断せずにいくわ」と話す2人。担当プロデューサーが「すみません……」と申し訳なさそうに声をかけると、「謝らんでいいですよ。誰かがやろうって言わないとできなかったライブですから」と笑顔で返す後藤。福徳は「誰かのせいにできるのはいいなぁ~!」と冗談まじりに返して、笑いを誘います。

休憩をどこで挟むかは事前に決まっておらず、現場の状況を見ながら臨機応変に決定。スタッフから「このままだと時間が押す」と伝えられた2人は、「もうちょっとペースあげていくわ」と返答。ペース配分もコントロールしながらクオリティの高いコントを108本も披露し続けられるのは、ネタ数約8,000本を誇る経験値の高いジャルジャルだからこそできること。70本目からも疲れを見せることなく、コントを次々と披露していきました。

3度目の休憩には、同劇場で22時30分からカウントダウンライブを開催するアキナ・山名の姿が。「体力的にやっぱりきついですか?」と話しかけられた後藤は、「うん、結構(体力的には)きてる」と返答。「次なんやったっけとかなりません?」ときかれると、「俺はまだないけど、福徳が“滑舌悪い奴”っていうネタで滑舌よく話し始めてたわ」と笑いました。

108本目は2人の心情を表した即興コント!

4度目の休憩時点で、108本目のネタが決まっておらず。「どんなんがええんかな?」「終わるのか終わらんのかわからんようなものにできたらいいな」など話し合いながら、再び舞台へと出て行きました。

そして、ついに迎えた108本目。即興で作られたコントは、2人の心境を表したものに。声色を変えて甲高い声で「疲労の先には~美声が待っている~」「疲労の先には睡眠が待っている~」と歌いながら所狭しと動きまわります。一旦は「お~や~す~み~」と地面に寝転んだものの、何度も歌い出してはキレのある動きを見せる2人。最後まで全力でやり切った2人に、客席からは大きな大きな拍手が響き渡りました。

エンディングで大きな拍手で迎えられた2人は「すごいですよ!みなさんがよくがんばりました!」と、観客に拍手を送ります。

「ほとんどのお客さんがいなくなると思ってたけど、こんなに残ってくれた」と感謝する福徳は、休憩を挟んで8時間45分のライブとなったことに「異常」とぽつり。後藤も「行きたないもん、こんなライブ」と同調すると、客席からは笑いが起こります。

「最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。今後も新たなチャレンジに付き合ってください!」と告げて、8時間45分にも及ぶライブを締めくくりました。

2020年は「さらにすごいことをやっていく」

ライブを終えたばかりの福徳は「このライブを観に来てくれた人があれだけいることに感動します。やり切った僕らより、全てのコントを観たお客さんのほうがすごいなと思いますね」と観客へ感謝します。

今回、このライブの打診を受けた瞬間に快諾したそうで、後藤は「聞いたことがない企画を持ってこられて、やりませんとはなかなか言えない」と引き受けた理由を明かしつつ、「限界を超えることをしないと、次の限界は見えてこないのでやってよかったです」と笑顔に。福徳は「70本目くらいには、後悔するような気持ちもちょっとはありました(笑)。けど、やるしかないという気持ちしかなかったんで、ずっとアドレナリンが出てましたね」とライブ中の心境を明かしました。

108本を終えて、10年以上、愛用してきたシューズが壊れてしまった福徳。無反応な後藤に「なんでノーコメントなん? 見てないんかなと思ったら、横目で何気なく見てるやん」とクレームを入れると、後藤は苦笑いしながら「しょうがない、消耗品やから」ときっぱり。福徳に「一番そばで見てきたやん? ほらほら!」と詰め寄られると、「よしよし。ええ時に壊れた」と労いました。

常に新しいチャレンジを続けるジャルジャル。2020年への抱負を訊くと、後藤は「周りの提案には乗っかるタイプ。“こんなんやったら?”って言われたことは、今後もやっていきたいと思います」と前のめりに、福徳も「過酷でも面白ければOK! さらにすごいことをやっていくので、楽しみにしてください」と力強く語りました。

2020年もさらに進化するジャルジャルに、ご期待ください!

【関連記事】