12月22日(日)に行なわれる『M-1グランプリ2019』(ABCテレビ・テレビ朝日系列)を前に、頂点を目指すファイナリストたちに直撃インタビュー! 第1回は、結成7年目ながら2017年、2018年と連続して準決勝にコマを進めてきた若き実力派、熊本県出身のからし蓮根(伊織、杉本青空)。

「“優勝したい”と初めて思った」という2人の『M-1』にかける想いとは……?

関連記事:【独占】歴代王者に“M-1論”を聞く!フット岩尾「“NO”を突き付けられた」

 

伊織、涙は出ず「ビックリが勝ちました」

──決勝進出者発表で名前が呼ばれた時、前に見取り図のお二人がおられて、リリーさんがお二人の肩を叩かれていましたね。

青空「そうですね。昨年(の決勝進出者発表で)も全く同じ位置にいたんですけど、その時は僕らが(決勝に)行けなくて。今年はお互い行けたっていうのが、本当にうれしかったです」

──あの瞬間は、どんなお気持ちだったんですか?

伊織「めちゃくちゃうれしかったというか、安心した感じでした。名前を呼ばれたのが遅くて(9組中7組目)、ちょっと心が折れかけていたんで……」

青空「僕もすごくうれしかったんですけど、どこか他人事みたいな感じもあって。“おお〜……”みたいな(笑)」

──伊織さんが、両手で顔を覆っておられたのも印象的でした。

伊織「すごくたくさんの涙が出るだろうなと思って、先に押さえたんですけど、思った以上に出なかったです(笑)。ビックリが勝ちました」

──「決勝に行ける!」という手応えはあったんですか?

青空「いや、準決勝でも、(漫才を)やってる時は“どうなんやろ?”みたいな感じで」

伊織「不安がありましたね。でも、名前を呼ばれる前ぐらいに、周りから“行ったんちゃうか”って言われたあたりから、ちょっとずつ“大丈夫かな”って思い始めました。準決勝では、周りに“行けてるんちゃう?”って言われたら本当に行けるっていうことが多いんですよ。毎年そうなんです」

──あれから少し時間が経って、心境に変化は?

青空「今は少し落ち着いたというか、決勝に向けて、最後の仕上げじゃないですけど、やれることを全部やらないといけないな、という気持ちです」

2月には「これかな」というネタができていた

──今年は『M-1』に向けて、どのように漫才に取り組んでこられたんですか?

青空「皆さんと同じやと思いますけど、ひたすらネタを作って、単独ライブをやって。普段の営業や劇場の出番でも、常に『M-1』のことを意識しながらやろうと心がけていました。月1でたくろう(赤木裕、きむらバンド)と合同の単独ライブを……」

伊織「7か月ぐらいやっていましたね」

──毎月、単独ライブをやっていく中で、「これだ!」というネタはいつ頃できたんですか?

青空「昨年は“どれにしよう?”みたいな感じで『M-1』の少し前に決めて、そこから調整していったんですけど、今年は2月には“多分これかな”というネタができていました。だから、それを1年近くずっとやったって感じですね。何回も舞台で(ネタを披露し)ブラッシュアップして。これが昨年との大きな違いです」

──『M-1』への想いにも、何か変化があったんでしょうか。

青空「“優勝したいな”って初めて思ったんですよ。昨年までは“決勝に行ってみたいな”という気持ちやったんですけど、霜降り(明星)さんが(『M-1』で)優勝されて、もううれしいし悔しいし……本当に“優勝したい!”という気持ちになったし、そのつもりでやってきました」

伊織「僕は、ずっと(オール)巨人師匠にお世話になっていて(以前、巨人が経営する店でアルバイトをしていた)。巨人師匠は毎年、“オレは今年で審査員を辞める”って言われていて……と言いつつ、たぶん来年もされると思うんですけど(笑)、師匠が審査員を辞められる前に、師匠の前で、大きい最高の舞台で自分たちの漫才を見せたかったというのがありました」

──今年の『第8回ytv漫才新人賞決定戦』で優勝された時も、巨人師匠が審査員席におられましたね。

青空「はい。僕はきっと、(審査員席に)巨人師匠を見たら安心すると思います(笑)」

伊織「(青空も)だいぶ慣れてきたんで(笑)」

青空「伊織がお世話になっているのもありますし、厳しい師匠なので本来は怖がるべき方なんですけど、ちょっとホッとしますね」

「M-1」を獲りたいから大阪に来た

──お二人にとって、『M-1』の魅力とは?

青空「出たら売れるし、獲ったら売れる。それが一番の魅力ですね。熊本なんて特にお笑いの文化がない土地ですけど、そんなところでも『M-1』の次の日は“あれ見た?”って話になるのが本当にすごい」

伊織「学生の時からずっと“お笑い=『M-1』”っていう意識がありました。あそこに立てたら面白いってことになる。学生時代の友だちとかにも自慢してもらえるやろうし、そうなればうれしいです」

青空「全国ネットなので、地元で見てもらえるというのも励みになりますね。熊本では、地元出身の有名人が出てきたら“誰々の友だちのお兄ちゃんの彼女やった”みたいな話をよく聞くんですけど(笑)、そんなふうに言われるのもうらやましいなと思っていたんで、『M-1』に出れば自分たちもそうなるのかな、と」

伊織「決勝進出が決まった時に、SNSのダイレクトメッセージに“覚えてないかもしれないですけど、高校2年生の時に一緒にオランウータンを見に行った○○です”っていうメッセージが来て」

青空「(笑)」

伊織「うっすら覚えているようで覚えてないような……なんですけど(笑)」

青空「そういうのが、やっぱりドリームというか、たまらないですよね」

──先ほど伊織さんがおっしゃったように、『M-1』は漫才そのものなんですね。

青空「そうですね。目指す。それしかないです」

伊織「大阪に来た理由も『M-1』でした」

青空「僕たちは熊本なんで、いきなり東京に行くのもありなんですけど、『M-1』を獲りたいと思ったから大阪に来ました。当時はまだ、トレンディエンジェルさんが獲られる前で、優勝した芸人さんは大阪吉本か福岡吉本か他事務所だったんです。で、“これはもう大阪や”となりました」

結果がどうあれ、笑い合えたら

──『M-1』に向けて、何か自分に課していることなどもあったんでしょうか?

青空「何かしたかなぁ? 逆に何もしなかったかもしれない。特別なことをしたらヤバいような気がして……ネタの時はもちろん一生懸命やっていましたけど、普段は普通に暮らしていました(笑)」

──あえて『M-1』を意識しないように、と。

伊織「はい。僕も同じで、賞レースの前に近所の神社にお参りに行くぐらいでした」

──では、決勝に向けて相方に求めることは何かありますか?

青空「勝ったら喜べて、負けたら悔しがれるぐらいにやれたらいいですね、お互い。後悔はしてほしくない。“こうしたらよかった”ということがないように」

伊織「一緒に楽しく、終わった後の結果がどうなるにせよ、笑い合えたらいいな、と」

青空「それは本当に思いますね」

──当日への意気込みを聞かせてください。

青空「(準決勝までで)負けていった人たちもいるんで、ただ“楽しんで”というわけにはいかないですけど、ベストを尽くして、できることを全てやりたい」

伊織「会場の雰囲気に飲まれないように。逆に飲み込むぐらいの勢いでやっていきたいなって思います」

──最後に、ズバリ「優勝したらコレをやる!」という公約をお願いします!

青空「僕はサングラスを買いに行きます。有名人になるので(笑)、優勝したら普段は絶対サングラス。似合っていようが似合ってなかろうが、かけます!」

伊織「僕はゴルフを始めます。優勝したら巨人師匠も認めてくださるかなと思うので……まだ“ゴルフ始めたいです”って言っていないですし、別に始めたいとも思ってないんですけど(笑)。巨人師匠はゴルフが好きなので、一緒にラウンドできたらいいなと思います」

 

『M-1グランプリ2019』決勝は12月22日(日)に放送されます。果たしてどの組が栄冠を勝ち取るのか? ぜひ、その目で確かめてください!

M-1グランプリ2019

<決勝>『M-1グランプリ2019』
放送日時:12月22日(日)午後6時34分~10時00分
ABCテレビ・テレビ朝日系列24局 全国ネット生放送
司会:今田耕司 上戸彩
審査員:オール巨人 上沼恵美子 サンドウィッチマン・富澤たけし 立川志らく ナイツ・塙宣之 中川家・礼二 ダウンタウン・松本人志(50音順)
<決勝>進出者:インディアンス オズワルド かまいたち からし蓮根 すゑひろがりず ニューヨーク ぺこぱ 見取り図 ミルクボーイ +1組(敗者復活戦にて決定)
<決勝>ネタ分数:4分

<敗者復活戦>『M-1グランプリ2019 敗者復活戦 ~決めるのはアナタの1票!!~』
放送日時:12月22日(日)午後1時55分~4時25分
ABCテレビ・テレビ朝日系列24局 全国ネット生放送
開催場所:東京港区・六本木ヒルズアリーナ
<敗者復活戦>ネタ分数:4分

 

『M-1グランプリ2019』インタビュー

【公開予定】

12月12日(木) オズワルド(2019年大会決勝進出)
12月13日(金) ニューヨーク(2019年大会決勝進出)
12月14日(土)or 15日(日) パンクブーブー・佐藤(2009年大会優勝)
12月16日(月) インディアンス(2019年大会決勝進出)
12月17日(火) ミルクボーイ(2019年大会決勝進出)
12月18日(水)  見取り図(2019年大会決勝進出)
12月19日(木) すゑひろがりず(2019年大会決勝進出)
12月20日(金) かまいたち(2019年大会決勝進出)
12月21日(土) NON STYLE・石田(2008年大会優勝)

【芸人記事まとめ】

【関連記事】