11月に急逝した平川幸男とともに、Wヤングとして漫才の舞台を踏んできた佐藤武志が、12月3日(火)のなんばグランド花月公演より吉本新喜劇(以下、新喜劇)座員として活動することになりました。

1973年に新喜劇に入団した佐藤は、1984年、中田治雄と組んでいた前・Wヤングを解散した平川のオファーを受け、新喜劇を退団し、“2代目Wヤング”として漫才の世界へ。以来、漫才師としてなんばグランド花月をはじめ全国の劇場を中心に活躍してきましたが、このたび再び新喜劇への入団を決意。

公演初日となったこの日は、妻である浅香あき恵も共演に名を連ねる中、35年ぶりとは思えないパワフルな演技で笑いを巻き起こしました。

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Mr.オクレのボケに豪快なコケも披露

今回の公演タイトルは『同期の左遷は絶対させん!?』。舞台となるのは「花月商事」のオフィス。川畑泰史が演じる営業課長を中心に、ライバル社員役の浅香や同僚役の島田珠代、諸見里大介、新入社員役の山田花子、女社長役の末成由美らが入り乱れ、ハプニング続出のドタバタ劇を繰り広げます。

佐藤の役どころは、取引先の社長秘書。登場するなり、社長役のMr.オクレと漫才を彷彿とさせるやりとりで笑わせ、ダイナミックなコケも披露! 佐藤は浅香を相手に“ひょんなことから突然暴れ出す”というかつての持ちギャグも繰り出し、浅香を投げ飛ばして壁にぶつけるなど、ベテランならではの存在感で盛り上げました。

佐藤、久しぶりの妻とのシーンは…?

終演後の囲み会見には、佐藤、川畑、末成、浅香が出席。佐藤が「“力が入ったらあかんな”とかいろいろ考えながら、葛藤しながらやっていました」とホッとした表情で心境を語ると、浅香は「自分の緊張よりも、この方(佐藤)が出てくるときのほうが緊張した。娘の発表会を見てるみたい(笑)」と笑顔。

浅香を投げ飛ばす場面について聞かれると、「重たくなってますねん(笑)。前は細くて(投げたら)飛んでましたからね」と笑わせました。

また、話題は新喜劇再入団に至った経緯に。相方の平川は昨年末から体調を崩し、4月に仕事復帰したものの再び休養。「いろいろ悩んだんですけど、最終的には古巣に戻るのが一番いいのか、と。もう一度おっさんが入って、どこまでできるか試してみるのも一つの手やと思って」と、8月には新喜劇再入団への気持ちを固めていたことを話します。さらに、平川から“新喜劇の舞台に立っている姿を早く見せてほしい”との言葉をもらっていたことを明かしました。

決意を新たに「体の続く限り暴れます」

川畑は、新喜劇が“高齢化”し、自身のような50代の座員が若者の役を演じることも多いため、「お父さん・お母さん役がいない。この年代で、お芝居がちゃんとできて、お笑いのこともわかっておられる方が入ってくることはまずないので、非常にありがたい」と大歓迎の様子。「古い時代の(新喜劇の)いい部分を知っていることも大きい」と話し、「これから若手とふれあう中で、“昔はこんなんやってんで”という話をしていただきたい」と期待を寄せます。

末成からは「新喜劇は家族みたいなものだから、早く打ち解けて、若い子たちに慣れてもらって」とアドバイスが送られました。

「息子みたいな年齢の座員がほとんどだが、精度が上がってレベルアップしている。そこを勉強しながら、僕が好きな“昭和の笑い”も融合してやっていきたい」と意気込む佐藤の目標は、新喜劇のレジェンド・桑原和男と同じ83歳まで舞台に立つこと。「体の続く限り暴れます。そこだけは若手に負けない」と力を込め、気合を示しました。

新喜劇に新たな風を吹き込む“ベテラン”座員・佐藤。これから舞台でどんな姿を見せてくれるのか、ぜひ注目してください!

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