自身初となる小説『この高鳴りを僕は青春と呼ぶ』を発売したサンシャイン・坂田光が2月26日(火)、東京・本屋B&Bにて刊行記念イベント『この高鳴りを今夜は全部話す』を開催しました。

今著は、大学の同級生・信清淳とともに東京で芸人の道に進むことを決めた坂田自身が、過去を振り返りながら、芸人としての日々、東京で出会った彼女とのすれ違いなどを情熱的に綴った自伝的小説です。「ピュアでストレートな表現が刺さる」と、発売当初から芸人仲間、そしてお笑いファンを中心に話題となっています。

刊行記念イベントでは、坂田が大好きな先輩とともに本著の執筆を振り返り、大学時代のネタ合わせ、重要なあるシーンの動画がこの日限定で公開されるなど、本著の世界観を存分に味わえるライブとなりました。

本から刺激を受けた親戚の仰天行動に、しずる・村上感嘆

「小説家の坂田光です」と笑い交じりに自己紹介した坂田は、「出版イベントなんて、最初で最後になる気がして……お礼を言わせてください。ありがとうございます!」と感謝の言葉を口にします。いつものライブとは違う雰囲気に緊張した表情でしたが、観客がサンシャインのライブを観ている人ばかりだと分かると、ホッとした様子。「お笑いライブのノリでいきますよ!」と呼びかけて、1人目のゲストであるしずる・村上純を呼び込みます。

同著が発売された頃に、単独ライブを控えていたしずる。村上は「芸人(である自分)が読んだら深いところをえぐられると思ってたので、敢えて単独前には読まなかった」と切り出します。

無事単独を終えて読み始めたそうで、「読んでるのにAmazonのAudible(プロの声優や著名人の声で、書籍を朗読形式で楽しめるサービス)で聴いてるみたいな感覚っていうか。お前が語りかけてる感じがした」と感想を伝えました。坂田が先輩、同期、後輩……いろんな芸人仲間が読んでくれていることを明かすと、「お前は買いたくさせるんだよ。俺が出したときなんて(注:『青春箱』という短編小説集を発売)、誰も買ってくれなかったよ!」と嘆きます。

そして、普段は挨拶くらいしか交わさない先輩の江戸川キャデラック・水牛からも感想を聞かされたようで、ライブで会った際に「大先生!」と呼ばれたと話す坂田。「相方のクロヤナギさんが言ってたんですけど、水牛さん、本を読んで頑張らなっていう熱い気持ちが湧いて、その日、ネタを飛ばしたらしいです」と話すと、村上は「あいつ、すごいなぁ!」と大笑いです。

トレンディエンジェル・たかしは、朝4時に「家でお前の本を読み終わって熱くなったから、今から新宿行くわ」と連絡が。寿司を奢ってもらいながら朝9時まで語り合ったそうで、坂田は「腹パンパン! しびれるでしょ」と嬉しそうに頬を緩めます。

母からは「あ~~~、どんだけ泣かせますか! 泣かせてくれるやん!」と言われたとのこと。「親戚のお姉ちゃんも、読み終わってテンション上がってしまったらしくて。地元のラジオ局に営業をかけに行って、母親と2人で30分の枠をもらったらしいです」と仰天のエピソードを語ると、村上は「ヤバっ!」と感嘆。坂田も「だいぶヤバいでしょ?」と頷き、大きな笑い声が会場を包みました。

村上も多くの刺激を行けたようで、「坂田のすごいところは、芸人さんが言えない、言わないようなことをあけすけに言ってしまうところ」と発言。「お前の言葉でいちばん刺さったのは、161ページのルミネの単独ライブのところ」と言いながらその一文を読み上げて、「ここ最高! 嘘っぽくないのがいいのよ!」と絶賛しました。

ロビンソンズ・北澤が本を勧めたいのは「腐りそうな芸人」?

2人目のゲストは、面識がない頃から坂田のブログを褒めてくれていたというロビンソンズ・北澤。「Twitterのフォロワーが、坂田くんのブログをリツイートしてたのを(タイムラインから見つけて)読んで。前、ライブで一緒になったとき、ロッチのコカドさんに似てるって言われてたじゃない? あぁ、あの子かって思った」と当時を振り返ります。

北澤のイチオシは、本著にも載っている「白い椅子」という話。「あれを読んだとき、ボロボロ泣いちゃって。そのあと1人で公園へ行って金麦を飲んだ」と話すと、坂田は「あのエピソードを見つけてくれて、うわぁと思った」と喜びを露わにします。

共通点が多く、お互いにシンパシーを感じているという2人。北澤が「2人とも、(ナインティナインの)岡村さんが好きだし」と言えば、坂田も「青春時代を一緒に過ごしてたら、マジでつるんでますよね」と同調します。

本著に出てくる坂田の友人の話で盛り上がりながら、「この本は、腐りそうな芸人に読んで欲しい」と言い出した北澤。「Amazonで1冊買ったんだけど、坂田くんがサインを入れて1冊くれたでしょ? 自分で買った1冊は、同じ事務所の腐りそうな後輩にあげました」と、さっそく周囲に勧めたことを明かしました。

信清からのサプライズメッセージはまさかの…

休憩後は、3人でトーク。北澤から「信清は読んでないの?」と訊かれた坂田は、「わからないんですけど、いきなり先生って呼ぶようになりましたね」と返答。「あべこうじさんから、誕生日プレゼントに信清から僕の本をもらったって聞きました」と続けると、村上は「Twitterだったかな? 信清が“まだ俺、出てこない”みたいなことを呟いてなかった? あいつなりに“胸の高鳴り”があるんだよ」としみじみ話します。

ここで、信清がかつて使用していた携帯電話のメモリに残っていた動画を披露することに。2本は大学時代のサンシャインがネタ合わせをしている動画で、映像には今より髪の長い坂田の姿が。さらに、本著にも描かれている「彼女に振られて大泣きする坂田」の動画も、この会場限定で公開されました。

また、客席に同著に出てくる芸人を辞めた同期の姿を見つけたと発した坂田。「始まってすぐ(その同期がいることに)気づいてたんですけど」と切り出すと、その同期が「仕事を早く終えて、名古屋から来た」と発言。2人の関係性に心を高ぶらせた村上は「小説の続き、ここでやんなよぉ! いいなぁ、30歳でも青春やってんだろぉ?」と悶えます。

北澤に「坂田くんはずっとこうなんだろうね」と柔らかな口調で声をかけられた坂田は、「これからもブレないでいたいなと思います。もし違う感じになったら、おいっ!って言ってください」と先輩2人に頭を下げました。

話がひと段落ついたところで、「ちょっといいですか?」と切り出した北澤は、「近所に住んでる信清から、坂田くんにメッセージをもらってきました」と発言。手紙形式を想定していたところ、信清から届いたのはまさかの動画。

公開された音声では、ギャグで終わるという信清らしいメッセージに、坂田が苦虫を噛み潰したような表情で「解散します!」と絶叫。すると北澤は「信清からは『こういう感じじゃなかったですか? ダメやったら、撮り直します』って連絡がきて、優しいなと思ったよ」と笑いながらフォローしました。

約2時間のトークライブは、あっという間に終了。最後に、坂田は「話したいことがまだあるので、またイベントというかたちで何かやるかもしれないです。その時はよろしくお願いします」と挨拶して締めくくりました。

坂田渾身の初小説『この高鳴りを僕は青春と呼ぶ』は、全国の書店・ネット書店で発売中です。ぜひ、お手に取ってみてくださいね!

『この高鳴りを僕は青春と呼ぶ』

著者:坂田光
価格:1,296円(税込)
ヨシモトブックス刊