2002年の初演から、常に進化を遂げているミュージカルレビュー『DOWNTOWN FOLLIES(ダウンタウン・フォーリーズ)』シリーズ。第11回目となる今回は、オリジナルメンバーの島田歌穂、北村岳子、平澤智に加え、日本を代表するタップダンサー・HIDEBOHが初参加。

ミュージカルナンバーに懐かしの曲やR&B、シャンソン、歌謡曲となんでもありの楽曲に、バレエ、ジャズダンス、タップにヒップホップと多様なダンスで魅せ、さらにはコントに漫才、モノマネとあらゆるジャンルをミックスした総合エンターテインメントショーです。

今回は、初演から出演している女優・島田歌穂に、作品の魅力や上演に向けての意気込みを聞きました。

これぞ大人のエンターテインメント!

――『DOWNTOWN FOLLIES』が4年ぶり、11回目の上演を迎えます。今の心境をお聞かせください。

この作品は、前のプロデューサーと構成・演出の髙平哲郎さんが「俺たちの世代が楽しめる、大人のオヤジが楽しめるレビューってないよな」という話になり、そういうものを作ろうという想いのもと、髙平ワールドの魅力を詰め込んだショーとしてスタートしました。

それから9回までさせていただいたのですが、残念ながらプロデューサーが亡くなってしまって。これでもうできなくなるのかなと思っていたところに、吉本興業さんから声を掛けていただいて、10回目の公演ができました。それから「また次ができますように」と祈るような想いで過ごしていて、髙平先生とも「また絶対やろうな」と話していて。

4年間と聞くと長かったようにも思えますが、またできるという喜びが大きいので、あっという間に感じます。稽古の現場に戻るとすべての空気が一気に蘇り、やっぱり『DOWNTOWN FOLLIES』の稽古場だなという感じがしました。今、変わらぬ熱いチームワークと、賑やかな笑い声の中でお稽古をやっています。

――髙平さんと言えば、数々の名作を手掛けられていて、現在COOL JAPAN PARK OSAKAで公演中の『KEREN』の演出もされていますよね。髙平さんの演出作品の魅力を一言で表すなら?

こんなことを言うとおこがましいかもしれないですが、髙平先生の世界って“大人”なんですよね。大人で、お洒落で、だけど、とんでもなくバカバカしく、下世話なこともされる。

でも、それも大人の洒落たセンスで包まれると言うのでしょうか。ステージ上での鉄則ですが、絶対にふざけたアドリブはダメなんです。緩いものは一つもない。緩いとしても、全部計算されたものなんです。みんな髙平先生の手のひらの上で転がされています(笑)。役者もスキルを求められますし、ハイクオリティな大人の笑いというのでしょうか、これぞ本物のエンターテインメントだと思います。

――演出家の先生の手のひらの上で転がされるというのは、俳優さんとしては大変ではないですか?

初演の初日が今でも忘れられなくて。一場面やるごとにお客様の笑いが熱くなり、どんどん前のめりになって下さって、クライマックスでは大爆笑になり、生まれて初めて“客席がうねる”という現象を経験したんです。「ああ、これなんだー!」って。本番を迎えるまでは心配もあったのですが、あの瞬間から「髙平さんを信じていこう」と心に決めました。

それからは、「ええ?」って思う演出があっても、「わかりました! やってみます!」という感じで。稽古場でも毎回、化学反応がたくさん起きて、その発見が楽しいんです。気がついたら私は、どんなカツラも、どんな扮装もメイクも着ぐるみも怖くなくなりました(笑)。『DOWNTOWN FOLLIES』ならではの、キャラクターとの出会いもたくさんあって、「ああ、このキャラクターにまた会える」みたいな懐かしさもありますね。この作品に鍛えられ、芸域を広げてもらって、ショーやレビューの楽しさ、そしてかけがえのないものを実感させてもらっています。

メンバーはみんな「ワン・アンド・オンリー」な存在

――HIDEBOHさんが初参加となりますが、今作にどんな化学反応が生まれましたか?

はい! HIDEBOHさんのタップはもう、ワン・アンド・オンリーです。リズム感も、HIDEBOHさんの右に出る人はいないですね。“人間パーカッション”みたいです。HIDEBOHさんのリズムが狂っているところは見たことがないです。

今回はタップシューズを履いていないHIDEBOHさんもたくさん観られるので、ファンの方もきっとびっくりされると思いますよ。

――平澤智さんと北村岳子さんはおなじみのメンバーですよね。

平澤さんの存在感は特殊ですね。ジャパンアクションクラブのご出身で、めちゃめちゃ体の利く人という印象です。キュートで母性本能をくすぐるような、ずるいキャラクターでもあって。平澤さんは髙平さんとすごくウマが合うので、彼の魅力を髙平さんが十二分に生かしていらっしゃると思います。

平澤さんは5回目から参加されているのですが、今やレギュラーメンバーとして欠かせない存在。彼もまたワン・アンド・オンリーな存在ですね。とても信頼できますし、いてくれると安心できます。

北村さんもワン・アンド・オンリー。ダンス、歌、芝居と三拍子揃った芸達者な人はいないですね。ちょうど背格好も同じで共通点が多く、3つ年上ですが、見てきたもの、聞いてみたもの、感じてきた時代も一緒で。

『DOWNTOWN FOLLIES』の初演の際、二人で漫才をすることになったのですが、いいコンビができたんです。それから公演のたびに毎回、新ネタをやって。ある回ではお互いに自前の三味線で都々逸漫才をやったことも。そういうことを一緒にやりあえるというか。「漫才は岳ちゃんとじゃないとできない」という、もう相方ですね(笑)。北村さんも稀有な人だと思います。

――そういう仲間に出会って、4人で一つの舞台を駆け抜けたんですね。

そう、そして一緒に年齢を重ねて。最初はみんな30代だったのに、今は50代。最後にみんなで歌う曲に「いい仲間」という歌詞があるのですが、その歌でいつもウルっとしちゃうんですよね(笑)。「髙平さん、うまいこと作るな~」といつも思います。

一度観たら、中毒になるはず!

--大阪公演はCOOL JAPAN PARK OSAKAで行われますが、新しい劇場で公演をされるときの気持ちはいかがですか?

劇場の空気感は行ってみないとわからないので、ワクワクします。『よしもと幕張イオンモール劇場』も初めてで、『ルミネ the よしもと』は前回の公演で立ちました。まさか『ルミネ the よしもと』に出るなんて(笑)。もう本当にびっくりしました。ドキドキでしたが、嬉しかったですね。

芸人さんたちが日々、真剣勝負でされていて、汗と涙が染み込んでいて。だから漫才の場面はすごく怖いんです。今どこで漫才しているんだろうって(笑)。そんな劇場に異星人のような感じで立たせていただけるのも、この作品があるからこそで。これまでもいろんなことをやらせていただきましたが、今回もまた楽しみです。心して行かせていただきたいと思います。

――では最後に、ラフマガ読者に向けて意気込みをお願いします!

11回目をやらせていただけるのは本当に嬉しい限りで、どんどんいい感じに煮詰まっているところです。『よしもと幕張イオンモール劇場』、『ルミネ the よしもと』を経た大阪公演では、練りに練ったものをお届けできるように頑張りますので、一人でも多くの方に観てもらえたら嬉しいです。「本物のエンターテイメント」って想像つかないかもしれませんが、一度ご覧になったら、きっと中毒になると思います(笑)。また観たいと思っていただけるステージになると思いますので、ぜひぜひいらしてください!

ミュージカルレビュー『DOWNTOWN FOLLIES Vol.11~Four Fools Strike Back~』

構成・演出:髙平哲郎
音楽監督:島 健
振付:川崎悦子
タップ振付:玉野和紀/HIDEBOH
出演:島田歌穂/北村岳子/平澤智/HIDEBOH
演奏:ダウンタウン・フォーリーズ管弦楽団

【公演スケジュール】
■よしもと幕張イオンモール劇場
(千葉県千葉市美浜区豊砂1丁目1 イオンモール幕張新都心グランドモール3F)
3月8日(金) 19:00開演
3月9日(土) 13:00開演/17:00開演
3月10日(日) 13:00開演/17:00開演

■ルミネtheよしもと
(東京都新宿区新宿3-38-2 7F JR新宿駅南口 ルミネ新宿店2 [7F])
3月14日(木) 19:30開演
3月15日(金) 19:30開演
3月16日(土) 19:30開演
3月17日(日) 19:30開演

■COOL JAPAN PARK OSAKA  TTホール
(大阪市中央区大阪城2)
3月21日(木) 18:30開演
3月22日(金) 14:00開演/18:30開演
3月23日(土) 14:00開演/18:30開演
3月24日(日) 14:00開演

※全公演、開場は開演の30分前です。

■主催
吉本興業株式会社

■企画・制作
株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー

【チケット情報】

■料金
全席指定・8,000円(税込) ※未就学児入場不可

■チケット販売情報
・チケットよしもと 0570-550-100
(Yコード:幕張:999090、ルミネ:999050、TTホール:999211)
http://yoshimoto.funity.jp/

・チケットぴあ 0570-02-9999
(Pコード:幕張:491-056、ルミネ:491-055、TTホール:491-054)
http://t.pia.jp/

・ローソンチケット 0570-000-777
(Lコード:幕張:32349、ルミネ:32448、TTホール:53382)
http://l-tike.com/

【チケットのご予約・お問合わせ】
チケットよしもと予約問合わせダイヤル 0570-550-100
24時間受付 ※お問合わせは10:00~19:00