「中国京劇」をご存じでしょうか?
中国京劇は、歌、台詞、踊り、立ち回りなどで物語が彩られる古典音楽演劇。
18世紀末から主に北京で盛んになった古典演劇で、海外では中国オペラ、北京オペラなどと言われ、世界中にたくさんのファンを擁しています。
甲高い声と特徴的な隈取(くまどり)が印象的で、日本でも西遊記などでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
そんな200年以上の長きにわたる歴史を持っている中国京劇が、なんと最新の映像技術で3D映像化されたというニュースが飛び込んできました!

伝統ある京劇が最新技術で魅力倍増

YouTubeで予告編も公開されたばかりですが、今回は中国史、三国志好きにはたまらない2つの作品が上映されます。

『貞観盛事』は唐の時代の皇帝・李世民とその家臣・魏徴とのストーリー。
優れた臣の率直な諫言を名君が聞き入れ、共に大業を成した美談として中国では永遠に語り継がれる名作となっています。

『曹操と楊修』は中国後漢末期の戦乱の世を舞台にした物語。「三国志」の中でもファンには根強い人気のあるサイドストーリーである、名宰相・曹操と、彼に仕える賢士・楊修との壮絶な人間模様を描いています。
特に楊修の話は様々な作品で描かれ、男女問わず有名です。
楊修は曹操操が劉備と熾烈な争いを繰り広げている当時の参謀。名門の子弟として生まれ、曹操に仕え才能あふれる楊修は長く寵愛を受けましたが、曹氏の後継者争いで曹植に味方したことからその才能を警戒され、殺害されたと言われています。

どんなストーリー?

2作品はどんなストーリーなのでしょうか?
編集部は調査を開始しました。

貞観盛事

時は、中国唐の時代、貞観年間。皇帝・李世民(リ・シーミン)は優れた政治力で国を治めていました。諫議大夫(かんぎたいふ)の任にある魏徴(ウェイ・ジェン)の200余りの諫言を聞き入れ、絶えず有益な事業を興して無益な事業を廃し、古きを改め新しきを求めたので、国勢は振起し、国庫は満ち、国力隆盛の太平の世が形成されつつありました。
魏徴は自身の安危を顧みず、常に毅然と上奏し、率直に時の弊害を述べたに対し、李世民は一時魏徴に対し不快感を露にしたが、長孫皇后の言葉にも啓発され、深く後悔して、魏徴に詔をしたためるよう命じます。
この行いは、万民の推戴を得て、優れた臣の率直な諫言を名君が聞き入れ、共に大業を成した美談として永遠に語り継がれることとなりました。

◆作品名:「貞観盛事」(じょうがんせいじ)
◆制作国:中国
◆製作年:2019年
◆上映分数:122分
◆製作会社:上海電影(集团)有限公司、上海京劇院、上海広播電視台、
首都京胡芸術研究会
◆配給会社:上海電影股份有限公司影視発行分公司
◆監督:滕俊傑(トウシュンケツ)
◆出演:尚長栄(ショウチョウエイ)、関棟天(グアンドンティエン)

曹操と楊修

中国後漢末期、戦乱の世が続いていた。後漢の宰相曹操は孫権・劉備連合軍と戦いますが、赤壁で大敗。時代は、魏・呉・蜀、並び立つ三国の勢力が形成される局面です。
曹操は破れても諦めることなく、賢士を募り、再起を図ろうとします。賢士・楊修は曹操に仕え、その才能を愛され、功績も際立ったものとなっていました。
しかし、この優秀だが高慢な二つの魂は、各々高遠だが卑劣という二重の品格が災いし、結局その協力関係は破綻してしまいます。
人間の弱さの呪縛から抜け出せず、一人は早すぎる死を迎え、一人は苦しみと絶望に陥っていくのでし
た…。

【作品概要】
◆作品名:「曹操と楊修」(そうそうとようしゅう)
◆制作国:中国
◆製作年:2018年
◆上映分数:121分
◆製作会社:上海広播電視台、上海京劇院
◆配給会社:上海尚視影業有限公司
◆監督:滕俊傑(トウシュンケツ)
◆出演:尚長栄(ショウチョウエイ)、言興朋(イェンシンパン)

東京・大阪にて舞台挨拶開催決定!!

今回、この2作品が東京・大阪・名古屋にて11月2日~8日までの一週間、限定上映が決定。
さらに、主演俳優である京劇俳優のトップ、尚長栄氏と滕俊傑 監督の舞台挨拶も行われることとなりました!

チケット発売はこちらからご確認ください。

映画舞台挨拶情報

作品:『貞観盛事(じょうがんせいじ)』『曹操と楊修(そうそうとようしゅう)』
会 場 11 月 2 日 土 )TOHO シネマズ 日本橋/ 11 月 3 日 日 )TOHO シネマズ なんば
上映時間:12:30  開場12:40

13:10『 貞観盛事 』上映 (122分)
15:12 休憩 (18分)
15:30『 曹操と楊修 』上映 (121)分

登壇者:尚長栄(ショウ チョウエイ)/ 滕 俊傑(トウ シュンケツ)監督
料金: 3,000 円 (3Dメガネ込み)
ウェブサイト:https://kyogeki3d.official-movie.com/

11月2日 (土)~8日 (金)TOHO シネマズ日本橋、なんば、名古屋ベイシティにてロードショー
※舞台挨拶以外の上映は、日替わりで 1日1回、いずれかの作品を上映。すべて3D上映

プロフィール

主演:曹操役 尚長栄(ショウ・チョウエイ)
1940年に北京に生まれ、京劇四大名旦(梅、尚、程、荀)の一人、尚小雲の三男である。中国トップ
クラスの京劇俳優で、戯劇界の最高賞「梅花賞」の最初の受賞者でもある。
京劇名優が輩出する家族の影響で、尚長栄は5歳に初舞台、10歳から陳富瑞・蘇連漢など名高い京劇の先生に教えてもらい、その後『曹操と楊修』・『貞観の治』・『廉吏于成龍』・『洛陽を取る』・『将相和』などの名作品で国内外でその名が知られた。
滕俊傑監督の3Dパノラマサウンド京劇映画作品「覇王別姫」の中で、尚長栄は「西楚の覇王」項羽を演じた。
尚長栄は、第八回・九回・十回の全国政治協商会議の委員を務めたほか、上海及び中国戯劇家協会の主席、上海市文学芸術界連合会副主席、
中国戯曲学院客員教授、上海戯劇学院客員教授も務めている。無形文化遺産(京劇)の代表的継承者で、国務院特殊手当を受取っている。
梅花賞以外、尚長栄は中国文化部の文華演劇賞、中国芸術祭の優秀演劇賞の受賞者でもある。国際戯劇協会I.T.Iの世界戯劇大使を担当して、多くの分野で活躍している。

監督:滕俊傑(トウシュンケツ)
国家一級監督
上海市文学芸術界連合会副主席
上海テレビ芸術家協会主席
中国2010年上海万博開閉幕式総監督
中国映画監督協会会員
北京大学テレビ研究センター研究員
上海交通大学・同済大学・上海戯劇学院・上海体育学院・北京中国伝媒大学客員教授

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