今年も10月17日(木)から20日(日)までの4日間、映画、アート、笑いを集結させた「京都国際映画祭2019」が開催されました。
10月18日(金)には、よしもと祇園花月にて映画『恋恋豆花』のワールドプレミア上映が行われ、今関あきよし監督、主演の大島葉子、モトーラ世理奈が登壇しました。

父の三度目の結婚相手(大島)とひょんなことから台湾旅行に出かけることになった女の子(モトーラ)の心の変化と成長を瑞々しく描いた本作。スクリーンに映し出される台湾グルメの数々も大きな魅力で、心がほっこりあたたまるストーリーとあいまって観客を大いに魅了しました。

最初に京都の印象を聞かれた大島は、大阪出身で大学時代を京都で過ごしたことを明かし、MCの浅越ゴエを喜ばせます。モトーラは中学の修学旅行で訪れて以来、何度か足を運んでいるそうで、「高校2年生の時、友だちとふたりで旅行しました。深夜バスに乗って朝4時ごろ京都に着き、『清水寺で朝日を見よう』と出かけたんですが、朝日が昇るのは反対側でした(笑)」とうっかりエピソードを披露、会場は温かな笑いに包まれました。

台湾の皆さんを巻き込んでライブ感溢れる撮影

モトーラ起用の理由について、今関監督は「オーディションには有名な方もいっぱい来てくれたんですが、モトーラちゃんはインパクトが強くて異質だった」と振り返ります。既に出演が決まっていた大島もオーディションに同席したそうですが、「母親を責める場面の芝居をしたら、唯一(モトーラさんの時だけ)、葉子が泣いちゃったんですよね」と絶賛します。
大島は「彼女は泣かなかったんだけど、グッと迫って心が動いた」と、その鮮烈な存在感を絶賛。これを聞いて「すごくうれしかった」と笑顔を見せたモトーラも、「最初はすごく緊張していたんですが、オーディション会場で台本をもらった時、この映画の中に私がいる姿が想像できた」と振り返りました。

ふたりの自然な演技に「もしかしてここは素の反応なのかな、と思うシーンがたくさんあった」と浅越。大島によるとすべて台本に書かれたセリフだそうですが、「ロードムービー的に、その時あった出来事をひろっていくというのを監督が熱心にやっていた」とのことで、台湾の皆さんを巻き込んでのライブ感溢れる撮影だったようです。

イカ団子スープ、豆花、胡椒餅などのやみつきグルメも

食べるシーンがかなり多いものの、「台湾のごはんってやさしいものが多いので、太らないんです」とモトーラ。中でも一番気に入ったのが、「(タイトルになっている)豆花もとってもおいしかったんですけど……イカの団子のスープです」。監督と大島からは、胡椒餅や葱餅の名前も挙がります。一方、作中で「シップのような味」と形容される台湾の国民的ドリンク「黒松沙士」には苦戦したそうで、「これ、おいしそうに飲むのか〜と思って……(笑)」と苦笑い。

観客から、台湾での撮影で、何か困ったことはなかったかと問いかけられると、今関監督は「意外と何とかなった気がする。お店でゲリラ的に撮影することもあったけれど、お客さんから文句が出ることもなかったですし」と、台湾の皆さんのサポートに改めて感謝。また「モトちゃんはすぐ寝るから。九份の福山宮(寺院)で寝ているシーンも本当に爆睡してた(笑)」と、モトーラの意外な素顔も披露してくれました。

最後に、大島は「ぜひSNSで宣伝していただければうれしいです」と語り、モトーラは「今日この映画を見て、たぶんちょっとほっこりあったかいものが皆さんの心にあるんじゃないかなと思います。それを大事に持って帰ってほしい」とにっこり。
今関監督は「来年の2月に公開し、いろんな形で広がっていく予定なので、注目しててください」と熱く語りました。客席からのひときわ大きな拍手に包まれ、和やかな雰囲気の中、舞台挨拶は幕となりました。

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