10月24日に、HGの謹慎復帰後初となるレイザーラモンの単独ライブ『漫才フォー!』が東京新宿・ロフトプラスワンで開催されます。イベントに先駆けて、復帰した後に参加したボディビル大会で結果を出した“筋肉芸人”HG、そして、相方として活動再開を待ちわびつつ陰から応援していたRGの2人に、漫才&単独ライブを実施する意味を聞きました。
先日ダイジェスト版を公開した本記事の、全編を大公開!2人の絆にご注目下さい。
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謹慎中に見つけた筋肉芸人の可能性

──まずはHGさん、復帰おめでとうございます。謹慎復帰後すぐに、筋肉芸人としてグッドニュースがありましたね。

HG 「ありがとうございます。ボディビルの大会『BEEF SASAKI JAPAN CLASSIC 2019』で「メンズアスリートモデル+40」で第3位、「メンズフィジーク ノービスチャレンジ+174cm」で第5位を獲得しました」

──復帰後に大会出場を出ようと決めていたんですか?

HG 「もともとライフワークとして大会には出ていたんです。今年も出願しようとしていた時に謹慎になり諦めていて。その後8月19日の復帰が決まったと聞いて、9月の大会まで1か月あるとわかったので調整しました」

──実際、体は相当仕上がってましたね!

HG 「トレーニングって自分を追い込む作業でもあるので、謹慎期間中は世間を騒がし多くの人に迷惑をかけてしまった自分を戒める意味でもずっと続けていました。申し訳ないという思いで精神的にも自分と向き合っていたので、普段よりストイックに追い込むことができました」

RG 「僕たち謹慎中は2か月くらい会っていなかったのですが、復帰をするときは面白い感じになっていた方がいいんじゃないかとアドバイスしてましたね」

HG 「いやいや、一般人として参加しようと思っていましたし、“おもしろ復帰”を狙ってたわけじゃないですけどね!」

RG 「笑かせようという意味ではなく、反省した上でバキバキに仕上がっていたらインパクトあるなと。ここだけの話、Hさんの復帰時期と大会が近かったので、『ボディビルの大会で復帰させてあげてくれ』って会社と戦ったんですよ」

HG 「ありがとう。で?」

RG 「処遇が決まってない時期だったので、すぐ断られましたね……。この時は、Hさん本人が反省したい気持ちと、なんとか印象に残る復帰をさせたいという僕の気持ちが変な方向に行っていて……。でも結果、考えた通りになりました」

HG 「そうですね。よく『謹慎したらバキバキになってるやん、反省してたんか』っていじってもらうんですけど、反省していたからこそこの体になれたんです」

漫才師としてのRさんとの絆が復帰を支えた

──謹慎中にお二人は会っていないとのことでしたが、ワイドショーなどでRGさんが援護射撃をしてくださってました。それを見た時の気持ちは?

HG 「申し訳ないというのが一番ですね。そして、頼もしさも感じました。各所からコメントを求められていたと思うので」

RG 「あの時はもうワイドショーハイですね。毎日生放送の出番が来てる感じ。この状況でウケたいという気持ちがありました……」

HG 「え……」

RG 「ピンの出番で出ていって、劇場で“よしもとあるある”を言って、こんな状況だけどお客さんは温かい、っていうか拍手が巻き起こるんです」

HG 「まあ、そうは言っていますが、僕たちのことを真剣に考えてくれていたと思います。Rさんは前向きなやつだから、気持ちが落ち込んでいる僕と真っ向から対峙するのはダメだって思っていたんだと。僕の頭に解散や引退がよぎった時に、直接会って話をさせてくれ、家族に謝らせてくれと頼んだのですが、そういう話はしないと会ってくれませんでした。『大丈夫大丈夫、面白く復帰できるようにしとくから』って前向きなことを言ってくれて」

RG 「そんなことありましたね」

HG 「俺が落ちている分、真っ向から対立するのはダメだってわかってたんですね」

RG 「だから、謹慎から復帰したHさんのしゃべり、止まらんかったですね」

HG 「ホントみんな優しくて、心配して顔を見に来てくれたんです。『がんばっていこうや』って言ってくれる。謹慎中僕は家にいて、テレビを一般視聴者として見たんですけど、いろいろな芸人さんに笑わせてもらって元気もらって、やっぱり芸人っていい仕事だなって改めて思いました。ワイドショーでRさんが天龍さんのモノマネをしてコメントする姿を見ていて、申し訳ない気持ちとほっこりする気持ちが同時に湧いてきて」

RG 「ワイドショーで『HGさんの復帰はいつですか』と聞かれて天龍さんのモノマネで返したんですが、『よしもとの舞台直後で声がガラガラの状態で答えてくれました』というふうにオンエアされて…。でも、それを天龍さんが『面白いからお前らがんばれよ』ってメールをくださったんです。バレた! と思いながらも本当にありがたいと、復帰後に2人で電話してお礼を伝えました」

HG 「電話越しではクリアに聞き取れました」

RG 「俺らは『ハッスル!』で長く天龍さんと一緒にいましたからね。4年間一緒にリングに上がらせてもらって、とにかく来たお客さんを楽しませて帰ってもらうという気持ちは天龍イズムだと思って胸に刻んでいます。Hさんがいないときは文句を言うんじゃなくて、この状態でも周りの人を楽しませられるようにと心掛けていました。暑い夏の日に連日マスコミの皆さんが劇場の外で待っていたので、カット覚悟で皆さんの中に何か残せるようにボケや小話を考えていました」

──改めてコンビに対して思うことは?

HG 「本当にRさんには感謝しかないですね…」

RG 「この間ムーディ(勝山)と会った時に聞いたんですけど、謹慎していた人たちが集まって今後について話したことあって、みんなが落ちている中、Hさんだけは『解散とか海外移住も考えていたけど、僕には漫才あるから、Rさんと漫才したいから』美しいなって。俺は受け流していたけど、ムーディ本人は受け止めてた」

HG 「あはは(笑)。まあね、彼も同じ境遇にいましたからね。僕たち芸歴は22年ですが、漫才を始めたのが5年くらい前。それまで僕はハードゲイ、Rさんはあるあるとモノマネをやっていて、本当にコンビでネタすることがあまりありませんでした。そのときにこの騒動になっていたら、すぐに解散になっていたのかなと思ったり。今回もその考えがよぎりましたけど、漫才をやっていた5年間を思い出したら、もう一回がんばって漫才できるようにならないとあかんなって。漫才やっていたことで気持ちがつなぎとめられました」

RG 「ここだけの話、Hさんが謹慎している二ヶ月は、給料が1/3になったんです。うわって思いながらも、それだけ漫才が中心だったんだって。他のコンビがやっていたように劇場に出たり、営業に行ったりということが僕らもできていたんやなって思いました。こんな漫才中心で食べていけるようになってたのかと、しみじみしちゃって。これまでコンビへの思いって聞くと照れ臭さしかったし、あまり自分で思うこともなかったけど、ムーディや仲間から言われたり、給料を見て思ったり、周りから知らされて胸にしみてます」

HG 「これまでいただいていた応援や、当たり前のように思ってしまっていた境遇を今まで以上にありがたく思っています」

RG 「以前劇場に1人で出た時に、ずっと心斎橋二丁目劇場、ベースよしもと、漫才劇場にいて、僕たちをデビュー当時から知っているイノグチさんというお姉さんが舞台袖にいらして、ダウンタウンさんと同期と言われている、普段舞台袖に来ない方ですけど『早く相方戻ってこいって言っておいてや』って言ってくださって」

HG 「イノグチさんは、普段事務所にいる方なので舞台にはあまりいらっしゃらないんですよね」

RG 「Hさんはガチで解散か吉本やめるかとなっていた時だったので、イノグチさんにこんなこと言われたよと伝えたら、2人してやっぱり続けようかって。その時は自分らがどう考えているかわからなかったけど、周りに気付かされた瞬間でしたね。復帰はイノグチさんのおかげでもあります」

HG 「Rさんからイノグチさんの名前を聞いた時に、走馬灯のようにベースよしもとで過ごした日々が思い出されて……。若手によく差し入れをしてくれる方で、デビュー当時からいてくれて声かけてくれる人だなってばばばばばーって思い出したんです」

RG 「本当にジンと来たました……イノグチさんのためにも続けようと思ったのは理由のひとつでもありますね」

HG 「いろいろな方が励ましてくれてうれしかったのですが、それとは少し違う感じでイノグチさんは不意打ち感もあって、すごく心に響きました。先日NGKに出た際に、相方にお話を聞いてなんとか踏みとどまりましたと挨拶に行きました。そうしたら『来てくれてありがとう。がんばりや』って。うれしかったな」

個々の活動をコンビの力に変えて進んでいく

──そしていよいよ復帰を迎えるわけですが、劇場でのひさびさの出番はいかがでしたか?

HG 「僕はブランクがあったので、めちゃくちゃ緊張しました。でも、出番前に練習したかったけど、Rさんがまあ大丈夫やろって…」

RG 「敬愛するオール阪神巨人師匠の話なんですが、阪神師匠が体調崩されて休みはって、ひさびさに迎えた復帰舞台であえてネタ合わせせずに、巨人師匠がどれだけやってくれるかを試したというエピソードにならいまして…」

HG 「阪神巨人師匠がこうやってたからネタはええんちゃう、って。ここで大師匠のマネをすんなって思いましたけど」

RG 「まあ、完璧な照れですね」

──時間が空いても抜群のコンビを見せるお二人。それぞれピンで活動しているがゆえの爆発力があったと思います。

RG 「ピンでの活動はすべて、レイザーラモンの漫才へフィードバックするための課外学習だと思ってます。僕は趣味のスニーカーやバイクで漫才を、Hさんは筋肉漫才や筋肉漫才を作ってます。僕はピンでの出番の方が緊張していたので、復帰後初の漫才で実は、僕はいつもどおりで、気は楽でした。それより、お客さんが笑いにくくなってないだろうかと心配していたけど…」

HG 「復帰後のステージで披露した漫才は後半で裸になるのですが、会場でどよめきが起きました」

RG 「(体が)仕上がってたもんな」

HG 「ほんまに反省してるのかと言ったっところで、お客さんがバッチリウケてくださって。めちゃくちゃ温かかったです」

RG 「あと、出番前に千原兄弟さんが僕らをほぐしてくれたのが大きかったかな」

HG 「せいじさんに挨拶しに伺ったら、『お前のせいで迷惑かかったんや』とめっちゃキレるというノリをしたんですけど…僕は復帰して間もなかったので完全に怒られてると思って…。そうしたらジュニアさんが『ツッコむところや。今のはノリやろ』ってほぐしてくれて」

RG 「せいじさんは、僕らが出番でトチるくらいギリギリまで話してくれて。直前で力まずに済んだんです」

──そんなお二人の単独ライブが10月24日に行われます。復帰後にすぐに単独ライブをやりたいと打診したそうですね。

HG 「はい。しばらく漫才ができていませんでしたし、ネタも作れていませんでした。また、毎年この時期にロフトプラスワンさんで単独ライブをやらせていただいていたので、Rさんにもお願いしてスケジュールを組んでもらいました」

RG 「単独ライブをする意味が最近わかってきたんです。一生できるネタを探しているんですよね。前回単独ライブをやった時は、体を鍛えようとする若手にキレる漫才をいくつも作ったんですが、一個も本ネタとして残らんかって……」

HG 「単独でありがちな、その場でしかできないようなネタばかりで、賞レースや劇場での公演に使えるような本ネタがまだ作れていないんですね」

RG 「単独ライブはいいネタを残すっていう作業なんです。今回は演目のうち2、3本は一生できるネタを見つけられるように、若手への文句とか体鍛えてないやつへの文句とかじゃなくて、コンビニの店員やお医者さんといったようなフツーのネタを作りました」

HG 「王道といいますか、老若男女が楽しめるネタを作れたらなと取り組みました。僕たちは芸歴的にM-1も出られないですし、漫才師として目標が絞られていく中で、上方漫才大賞という大きいタイトルがあって。それを目指すためにも、この単独ライブに気合いを入れています」

RG 「あと、謹慎の直前くらいに関西のキング、テンダラーさんに『レイザーラモンがんばってるな』って言われたところだったので、仕切り直してもう一回に言われたい」

HG 「あの時、うれしそうに言ってましたね」

RG 「大阪では各劇場を盛り上げている、(ビート)たけしさんも認める漫才師。漫才兄さんたちに認められたい!」

──最後に、これからの展望、野望を教えてください。

RG 「1人になったときに講談をちょっとかじったんです。神田松之丞さんの講談を聞いていてすごく楽しくて、漫才のような会話スタイルではなくて、自分に起きたことをぶわーっと良い流れで語るというのをやってみたくて。過去の師匠たちの演目を聞いていて。ザ・ぼんちの(里見)まさと師匠も、おさむ師匠が『はぐれ刑事』に出て1人になったときに語りを練習しようと思って講談しはったらしいんです。まさと師匠にイベントをやりましょうとお話ししてイベントをやりました。これも、レイザーラモンの漫才へのフィードバックですが、講談にツッコんでもらう講談漫才もいいなって考えてます」

HG 「僕はフィットネス界に革命を起こそうかなって動き出しています。プロジェクトの名前は「HGハードキャンプ」! 某ブートキャンプとは関係ないですが、1回10分ほどで行うサーキットトレーニングを考案したので、近々YouTubeで配信します。フィットネスや筋トレで皆さんを健康にしていきますよ!」

謹慎期間や単独ライブを経て、さらに原因としての野望を膨らますレイザーラモン。気合いを新たにリスタートしたステージを楽しみにしてください!

大会の様子や今後のフィットネス活動はYouTubeレイザーラモンHGチャンネルでチェック!

公演概要

レイザーラモン単独ライブ『漫才フォー!』
日程:2019年10月24日(木)18:30開場 19:30開演
会場:ロフトプラスワン(東京)
料金:前売り¥2,000 当日¥2,300(ともに飲食別、1オーダー¥500以上が必要です)
前売り券はローソンチケットにて発売中(Lコード:70394)
チケット販売ページをチェック!

取材協力:ルミネtheよしもと

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