『キングオブコント2019』で準優勝したうるとらブギーズ(佐々木崇博、八木崇)が、12月2日(木)、東京都・ルミネtheよしもとにて『うるとらブギーズ初ルミネ単独ライブ「ultra very special boogie」』を開催することになりました。

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うるとらブギーズは東京NSC10期生で、2009年にコンビを結成。芸歴11年目以上の芸人によるバトルライブ『CHANGE』でルミネtheよしもとの通常公演の出演権を実力で掴み取るなど、地道な努力を続けてきました。

そして、今年初めてファイナルに進んだ『キングオブコント2019』では不利だと言われることの多いトップバッターだったのにも関わらず、高得点を叩き出して見事準優勝となりました。

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ラフマガでは、そんな彼らにインタビューを敢行! 決勝当日の心境、下積み時代の思い出、華々しい同期への思いとともに、単独ライブへの意気込みを語ってもらいました。

年間60本のネタ作成で生み出された催眠術のコント

――『キングオブコント2019』準優勝おめでとうございます!……おめでとう、でいいですか?

佐々木「もちろんです、ありがとうございます!」

八木「ありがとうございます! 万々歳です」

――準優勝後、状況が変化したんじゃないですか?

佐々木「今までになかった仕事が増えましたね。決勝の翌日、『サンデージャポン』と『アッコにおまかせ!』(ともにTBS系)に出たんですけど、テレビでしか見たことがなかった爆笑問題(太田光、田中裕二)さんとTBSの廊下ですれ違ったら“昨日惜しかったね。大変でしょう? あのネタ覚えるの”って話しかけてくれて」

八木「太田さんは一緒にネタもやってくださって……あの2日間は本当に夢のようでした」

佐々木「先輩や後輩から“勇気をもらった”、“夢が見られました”、“感動しました”って声をかけてもらったのも嬉しかったですね」

八木「準決勝後、決勝進出者の名前が呼ばれたときも、一緒にやってきた後輩が“やったー!”って一緒に喜んでくれて。あれもすごく嬉しかったです」

――これまでと今年、同大会に挑むうえで何か変えたところはあったんですか?

八木「一昨年、昨年はすごく気合いを入れてたんですけど、(決勝まで)行けなくて。昨年は悔しくて、終わってから4回くらい泣きました。今年は、昨年と同じ準決勝には進めていたのでホッとしたっていう気持ちがあったからなんですかね? 力を抜いて挑めたんです。あと、たくさんネタを作ったほうがいいなと思ったので、新ネタライブで月5本くらい、多いときは7、8本……合わせて年間60本くらい作りまして。その中で生まれたのが催眠術のネタでした。サッカー実況のコントは、2年くらい前に作ったネタです」

佐々木「新ネタライブでやってよかったものを単独ライブでやったり、通常のライブでやったりして、どんどんブラッシュアップしていったんです」

八木「語尾を変えるとかちょっとした修正を、通常のライブでやらせてもらいました。吉本は劇場が多いので、いろんなところでネタを試させてもらえるのがありがたかったですね」

佐々木「そのおかげで、万全の状態で準決勝に臨めたんです。ただ、準決勝2日目の出番が終わったあと、相方がめちゃくちゃやばかったんですよ。普段は大人しくてほとんど喋らないのに、急に“終わったー! 終わった、終わったー! やったー! わー!”ってバンザイし出して(笑)。周りが全員、引いてました」

八木「ははは! セリフが多いコントをノーミスで終えられた開放感から、そうなっちゃいました」

得点を見た瞬間、このまま終わってもいいと思った

――そして、ようやく立てた決勝の舞台。ただ、不利と言われるトップバッターでした。

八木「順番抽選の時、佐々木がトップバッターを引きそうな後ろ姿をしてたんですよ。あとから聞いたら、その場にいたほかの芸人さんもマネージャーもスタッフさんも、“1番引くだろうな”って思ってたらしくて」

佐々木「僕も不思議とそう思ってたら、まんまと1番を引いてしまって(笑)。けど、トップバッターだったからこそ、余計なことは意識せず気楽にやれた気はします。前日のリハーサルでセットを見た瞬間、明日ここでコントできるんだ。あぁ、本当に決勝へ行けたんだって楽しみな気持ちのほうが勝ったので」

八木「僕は始まる前までめちゃくちゃ緊張してましたけどね。正直、逃げ出したかったです(笑)」

――目の前にはそうそうたる審査員の方々がいらっしゃいますし。

八木「当日までシークレットなので、コントが始まったときが審査員の皆さんとのはじめまして、じゃないですか。だから、前(審査員席)は1回も見られなかった。もし誰かと目が合ったら、ネタが飛んじゃう!と思って(笑)」

佐々木「確かに。1本目の催眠術のネタで客席を見渡すところがあるんですけど、僕も審査員の方々と目が合わないように誰もいないところを見てました。終わって得点を見た瞬間は……“あぁ、このまま終わってもいいな”と思いました。僕、バナナマン(設楽統、日村勇紀)さんが大好きなので、設楽さんが90点を出してくれたのが嬉しくて。けど、そのあとも95点、95点と続いたので、何これ!嘘みたい!ってびっくりしましたね」

八木「トップバッターは基準点とされるので、どんどん追い越されていくんだろうなと思ってたんです。けど、最終決戦に残れて……運がよかったです。あのとき僕が“カツカレー”を食べてなかったら、この運はつかめてなかったのかなとか思ったりして」

――カツカレーは験担ぎで? いつ食べたんですか?

八木「一昨年くらいから、予選の前にいつも食べてました。上に進むにつれてどんどんグレードアップさせていって」

佐々木「だから、どんどん太ってたんだ!」

八木「(笑)。決勝前日は、2人で牛カツカレーを食べましたね。あと、今年は験担ぎとして、トイレとかの水回りを念入りに掃除するようにしてました。ほかの芸人もやってるって聞いたので、負けないようにめちゃくちゃ掃除しましたね」

――運も味方につけて挑んだと。先ほど万々歳と話されてましたけど、優勝を逃してしまったことをどう捉えていますか?

佐々木「今のところ、悔しさはないですね」

八木「僕は……終わって2日間くらいは、2位でもありがたいなという気持ちだったんです。けど、その後、どうせなら優勝しておきたかったと思い始めました。あんなチャンス、来年も来るかどうかわからない。そう思うと、どんどん悔しくなってきましたね」

華々しい同期芸人からの祝福

――なかなか注目されない中、苦労も多かったと思うんです。おふたりは東京NSC10期生。同期は、養成所時代から注目されていたオリエンタルラジオ(中田敦彦、藤森慎吾)、はんにゃ(川島章良、金田哲)、フルーツポンチ(亘健太郎、村上健志)、トレンディエンジェル(たかし、斎藤司)と華々しいメンバーですよね。

八木「オリエンタルラジオは僕らのことを知らないんじゃないですかね? けど、知ってほしいっていう気持ちはずっとありました。あわよくば一緒に飲みに行って、“あっちゃん”、“慎吾ちゃん”って呼んで……僕も“八木ちゃん”って呼ばれたいなって思ってました(笑)」

佐々木「会うと、いまだに緊張しちゃうと思います。養成所時代は(売れてるオリラジに対して)ずっと悔しい気持ちはありましたし、いつか華々しい同期の中に食い込めたらいいなと思ってましたけど……」

八木「コンビを組んでからも、テレビから全然お声がかからなくて。だからこそ、世に出られるチャンスは『キングオブコント』しかない、と思ってました」

佐々木「『キングオブコント』はその場の出来で審査してもらえるし、ネタさえ面白ければ評価される。だから、本当にここしかないと思ってました。決勝後、トレンディエンジェルの2人から連絡をもらったんですよ。たかしは後日、夜中の12時くらいに電話をかけてきて。翌日の朝10時くらいまで、後輩も含めてみんなで飲みました。“あの崇博が日本で2位だよ? 誰もそうなれると思ってなかったよ!”って喜んでくれて、めちゃくちゃ嬉しかったですけどね」

――昨年には若手の登竜門的劇場であるヨシモト∞ホールを卒業されました。そうするとチャンスも一気に少なくなるじゃないですか。そんな中で焦りや不安はなかったですか?

佐々木「あんまり気にしてなかったですね。気にすると、不安になっちゃうので(笑)」

八木「僕はもうすぐ40歳になるので、踏ん切りを付けたほうがいいのかなという考えは少しだけありました。何にも思いつかなくなったら辞めようと思ってはいたんですけど、毎年どうにかネタを作れていたので、芸人を続けられました。『キングオブコント』が終わると毎年、そろそろ辞めどきかなと思ったりもしてましたし」

――そういう中で、何を励みに続けてきたんですか。

佐々木「先輩の言葉、とかですかね。コンビを組んで2、3年のころ、犬の心(押見泰憲、いけや賢二)さんが僕らのことを“面白い”と言ってライブを開いてくれたんです」

八木「それからずっと一緒にライブをやらせてもらって。以前、犬の心さんが『キングオブコント』に向けてやってた『本気ライブ』っていうのを僕らが受け継がせてもらって、そこで新ネタをやったおかげで決勝へ行けたと思っています」

佐々木「押見さん、決勝後に会ったら、めちゃくちゃやさぐれてましたけどね(笑)。以前、ライス(田所仁、関町知弘)さんが優勝したのがかなり嫌だったみたいで、今年Twitterで優勝が決まる前に“ライスの悪夢が、、”ってつぶやいてました(笑)」

八木「ははは! 結局優勝できなかったわけですけど、押見さんからは“ちょっとホッとしたわ。またコントやろうな!”って言われましたね(笑)。あと、やっぱり舞台上でウケるとすごく気持ちいいっていうのも、続けてこられた理由のひとつだと思います。笑ってもらえる瞬間って何ものにも代えがたいですから」

佐々木「確かに。スベり続けたら辞めるかもしれないけど、ウケて笑いが起きる瞬間ってたまらない。ウケたいっていう気持ちがなくならなかったから、続けてこられたんでしょうね。ウケると、“生きてていいんだ。芸人やってていいんだ”って思えますから」

初・ルミネ単独!夢が叶った今

――12月2日(月)には、ルミネtheよしもとで単独ライブを開催します。

八木「初めてルミネで単独をやらせてもらえるんです。また、夢の1つが叶いました。ただ、今までの単独ライブは友達やバイト仲間を呼んでようやく埋まる感じだったので、果たしてお客さんが来てくれるのか……」

佐々木「めちゃくちゃ不安です!」

八木「『キングオブコント』で僕らのことを新たに知ってくれたお客さんがたくさん来てくださると信じて、単独では今までのベストコントを見せられたらいいなと思ってます。いつも楽しんでネタをやることを心がけているので、その辺に注目してもらえたら嬉しいですね」

佐々木「面白いネタを見られると期待して足を運んでくれる人たちばかりだと思うので、ちゃんと笑いを起こしたいですね。ルミネみたいな大きい会場で大きい笑いが起こったら……」

八木「(天を仰いで)……はぁ! 芸人辞められなくなるなぁ!(笑)」

佐々木「そうだなぁ。僕は隙あらば、オープニングアクトで歌おうと思ってます!」

――『キングオブコント』決勝進出という夢が叶った今、新たな目標はありますか?

佐々木「やっぱり(『キングオブコント』)優勝ですよね」

八木「そうですね。こうやって話しているうちにどんどん悔しくなってきたので(笑)、今から来年に向けて新ネタをどんどん作らないと。12月の単独ライブでは新ネタもやるつもりなので、いい新作コントをお見せできたらいいですね」

言葉の節々から、2人のお笑いへの情熱が伝わってくるインタビューとなりました。

単独ライブではどんな笑いを届けてくれるのでしょうか。『キングオブコント』準優勝を果たしたうるとらブギーズのライブをお見逃しなく!

イベント概要

うるとらブギーズ初ルミネ単独ライブ『ultra very special boogie』

日時:12月2日(月)19:00開場 19:30開演
会場:ルミネtheよしもと
チケット:前売3,000円 当日3,500円
10月13日(日)10:00~ 一般販売

■お求めはチケットよしもとにて

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