10月1日(火)、『よしもとライターズアカデミーウエスト』1期生の入学式が開催され、記念すべき1期生に向け、エールが送られました。

式には、ゼネラルマネージャー・佐藤幹夫氏、総合学科長・菱田信也氏、ビジネスコーディネーター・江幡泰太氏、事務局長・上田泰三氏、芸人の傍ら、脚本家としても活躍している令和喜多みな実・野村尚平、MCとしてネイビーズアフロ(皆川、はじり)が出席。

今年はCOOL JAPAN PARK OSAKAがオープンし、2025年には大阪万博の開催も決定しているなど、エンターテインメントがますます活性化していく大阪。

その活性化のど真ん中で活躍するシナリオライターを養成すべく、創設されたのが『よしもとライターズアカデミーウエスト』です。一流講師を招き、これまでにない実践を重視した授業を行なうなど、その内容に早速注目が集まっています。

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業界の先輩たちからエールが続々!

まずは『よしもとライターズアカデミーウエスト』ゼネラルマネージャーの佐藤幹夫氏が1期生の前へ。

佐藤氏は元NHKエグゼグティブ・ディレクターで大河ドラマ「太平記」「秀吉」の演出家でもあり、元来演出を担当してきたものの、60歳を過ぎて初めて脚本執筆を、さらに63歳で初めて作詞を経験し、その楽しさを知ったことを明かし、皆を驚かせます。

今回の1期生は17歳から61歳までと幅広い年代が集まっていることに触れ、年齢は関係ないと語った佐藤氏は、書けないときの脚本家の辛さもよく知っていると話し、「これからの1年半で培う情熱と技術で世の中と戦うことを覚悟してほしい。そして卒業後、必ず演劇、放送、映画、媒体に出て名をあげて、吉本の宝になってほしい」と力のこもったエールを送りました。

総合学科長の菱田信也氏は、現在2本のドラマの企画制作に携わっていることを明かし「脚本家というのは不確かな仕事。それを知ってもらいたくて」と話し始めます。もし2本とも企画が通れば来年の年収は2,000万円、通らなければ企画料の20万円だという脚本家の現実について話し、「不確かな世界ではありますが、僕も同じく不確かなところで仕事をしている仲間として、一緒にできたらいいなと思っています」と学生たちに語りかけました。

ビジネスコーディネーターの江幡泰太氏は、すでに到来している映像ビジネス社会に足りていない作家や脚本家を育てていきたいと明言。「ライターはいっぱいいるんだけど、常に新しくて斬新な切り口が求められている」と語り、「そういう人を育成するのが本スクールの目的」と話しました。

事務局長の上田泰三氏は、吉本の漫才、新喜劇、テレビといった様々なコンテンツに、シナリオなどのライティングが関わっていることを説明。それぞれの頭の中から生まれてくるものが作品になるとし、共に大ヒット作品を作っていきたいと熱意を伝えました。

令和喜多みな実・野村も激励!

そしてスタッフ紹介のあと、ゲストとして芸人活動に加え、劇団を主宰する令和喜多みな実・野村尚平が登場!

野村は、自身の劇団・劇団コケコッコーにて、脚本・演出・キャストまで務めており、先日の『関西演劇祭』では、「ベスト脚本賞」、「ベスト演出賞」、「アクター賞」と3冠を受賞するほどの実力!

漫才による収入だけでも生活できている中、「やらなくていいことをやっている」と話し、「皆さんもこれからなくてもいいものを作っていく。言葉だけで人を楽しませる、こんなおもしろいことはないと思う」と自身の想いを真剣に語りました。

「もし悩むことがあればミナミの飲み屋にいるので声をかけて」と笑いを誘うと、最後には「一緒におもしろいものを作っていきましょう!」と笑顔で呼びかけました。

先輩からエールが送られた1期生の未来に期待がもたれる中、入学式は無事閉式しました。

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話を作り出すおもしろさとは…

入学式のあと、1期生による野村へのインタビューが行なわれました。芸人でもあり劇団主宰者でもある彼が、1期生に演劇の魅力を語りました。

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——『関西演劇祭2019』で披露された公演の脚本はどのくらいの期間で完成しましたか? またどんな場所で書きましたか?(50代・女性)

野村「9月入ったときにはまだ……(笑)。本当に、絶対マネしないでください! 日数でいうと10日……もうちょっとかな? 今回は、上演時間が45分で短かったから救われたとこもありますけど。書く場所については、僕は音に過敏なので、無音のところしかダメで、女性には馴染みがないと思うんですがビデオ試写室、個室で小汚いけど(笑)。それか自宅か、もうどちらかですね。

あとは基本的には飲み屋でひたすらメモ書き。考えてることと、目にしたもの、耳に入ったもの……隣のオッチャンの馬鹿話とか、こっちのお母ちゃんの愚痴とか、いろんなものを書き留めてます。そんなのを気にかけてることが息づいてるんかな、と思いますね。

僕は書いていく中でおもしろい時間があって、肉付けしたキャラクターたちが1人で勝手に喋りだすような感覚だったり、自分が意図していないセリフが出てきたりとか。そういうところは書きもののおもしろさやなって。ゴールが決まってても、そこまでの曲り道が書いてて楽しかったりするんです」

——印象的なシーンがたくさんあったのですが、最初から決めていたものですか?(30代・女性)

野村「僕自身、余白というか、そのシーンで考えさせて、それが端的に伝わるのが好きなんです。“演劇祭”では45分の限られた時間の中、ちょっとした所作とかセリフの間で、お客さんにキャラクターをつかんでいただきたいと思ってました。でも普段の上演時間は1時間半とか2時間あるんで、バックボーンを描き切るのが難しかったですね」

——今回、笑いがメインではないなと思ったのですが、何を伝えたいというか、何のために書かれてるのか、と……(10代・男性)

野村「すごくいい質問、すごく言葉を選んでくれて(笑)。そうですね、さっきも言ったんですけど「何のために」とかは無くていいんですよね、劇もそうやし、音楽もそうやし。

でも、やっぱりなんか形にしたかったんです。18歳のときにそれを模索して、漫才だと信じて、その気持ちは今も持ってるんですけど、漫才は尺も限られてる、それで落語やってみたら近いんですけど、まだちょっと違うな、と。

そこから演劇を観に行く機会があって、すごく失礼な話なんですけど、僕の方がおもしろいの書ける!って。そう思ったからにはやろうと。そこで仲間集めてやりだして、エライ目に合ってるんですけど(笑)。

舞台の観客には“泣いてるヤツを見て笑ってる人”もおるように、その人の取り方次第で、あと観る人の気持ちやコンディションでも絶対変わるし、どんな反応になるかは幕が開くまでわからない。だからやるんです。答えがほしい、でも答えが出ないからやってる。不毛です。でも不毛がおもしろいんです」

自身の考える演劇のおもしろさを熱く語った野村。その想いはインタビューに参加した1期生の胸に響いたことでしょう。

入学ガイダンスも実施され、1期生達は『よしもとライターズアカデミーウエスト』での第一歩を踏み出しました。大阪から全国にエンターテインメントの新たな魅力を発信することを目的に、シナリオライターを育成する同学院。1期生たちの今後の活動に注目です!

よしもとライターズアカデミーウエスト

学院説明会開催中!

日程:10月5日(土)14:00~/10月12日(土)14:00~/10月27日(日)13:00~
場所:よしもとライターズアカデミーウエスト(大阪市中央区難波千日前12-35 SWINGヨシモト5F)

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