2月21日(木)、YouTuber・藤原麻里菜が著書『無駄なことを続けるために〜ほどほどに暮らせる稼ぎ方〜』(ヨシモトブックス)の発売を記念して、大阪・ロフトプラスワンWESTにてトークライブ『無駄なものを作るだけで月収○○円♫ 知ってる人は100%稼いでいます!』を開催しました。

頭の中に浮かんだ不必要なものを作り上げる“無駄づくり”をメインに、YouTubeをはじめ、さまざまなフィールドで活躍中の藤原が、ゲストを迎えて「まったく身にならない」インターネットビジネス論を語り尽くしました。今回は、その模様をレポートします!

本も出しました!と「すごい自分」紹介

ステージに登場した藤原は、さっそく自己紹介からスタート。「『無駄づくり』とは、読んで字のごとく『無駄なものを作る』という行為です」と自身の活動を説明し、いくつかの作品動画を上映します。

「1万円札を2枚入れると(人形が)抱きついてくれ、ヒモを養う気分を味わいながらお金が貯まる」という『ヒモ貯金箱』や、「誘われたことがなく、写真を見ると心の奥が苦しくなった」ことが制作のきっかけになった「『バーベキュー』という新着ツイートがあるたび、わら人形に五寸釘が打ち付けられるデバイス」など、奇抜な発想と情熱に満ちた作品群に、会場からは笑いが起こります。

また、「私がどうすごいのか」と題し、これまでの経歴も駆け足で紹介。そして「一番すごいことは……本を出したことです!」と、昨年11月に発売した著書をしっかりPRして、大きな拍手を浴びます。

ゲストには、株式会社人間の山根シボルが登壇。同社にはさまざまな肩書きがあり、「主な仕事は広告製作業ですが『おもしろくてヘンなことを考えていく』というテーマで、いろんなことをやっている」とのこと。

Web制作のほか、イベントやアプリなども手がける山根は「藤原さんのような『無駄な作品』もたくさん作ってますよ」。昨年の勤労感謝の日には、ブラック企業体験イベント『THE BLACK HOLIDAY』を開催して大きな話題を呼んだほか、「『無駄づくり』に近いもの」として、寝顔を認識して3つの方法で睡眠をジャマするAIRアプリ『寝顔認識めざまし』なども発表。「マインドが似てると思う」(藤原)、「共通してるのは性格の悪さですかね」(山根)と、ふたりは早くも意気投合です。

「最初の2年は収益月20円」不屈の藤原に山根シボルも感心

前半戦は、藤原のこれまでの歩みを改めて振り返っていく内容に。山根が「無駄作りを始めたきっかけは?」と訊くと、「最初は『ピタゴラスイッチ』を作ろうと思った」と意外な回答。当時は芸人として活動していたものの、「しゃべるのが苦手」という理由で断念し、ものづくりにハマっていったそうです。

そのころ、人気YouTuberたちが「すげえ稼いでるらしいよ、と聞いたので……」YouTubeへの“無駄づくり”投稿を決意。「最初の2年間は、月20円ぐらい(の収益)でした」という藤原に、山根氏は「よくへこたれませんでしたね」と感心していました。

その後、Webライターとしての仕事にも取り組むようになった藤原。ライターとしての努力の日々や、25,000人を集めて大成功を収めた台湾個展のマル秘エピソードなどが語られ、客席からは幾度も笑いが起こります。

最後には、人生を成功させた藤原からありがたい金言が。「ピコ太郎にはなれない」「性格の悪さを自覚する」「いっぱい頑張る」という3つのキーワードについて解説したほか、「作品づくりでは、クオリティを上げないことを頑張っている。上げるにしても1ミリ単位。1ミリ上がってることにより、次に1ミリ下がっても気がつかれない」などの持論を披露しました。

「おもしろい」と「バズる」の狭間で…

後半戦は藤原と山根それぞれが気になるテーマをピックアップし、クロストークを行っていきます。「インターネットで好きなコンテンツは?」という質問には、藤原が「包丁を作るYouTuberにハマっている」と紹介。「言葉にならないけどくすぐる」のが魅力で、「自分も何かこういうのを見つけたい」と意気込みます。

山根からも具体的な名前が挙がり、2人の注目コンテンツが語られました。

「我々の活動って、なぜ必要とされているの?」というテーマでは、藤原は「夢のないことを言うと、数字(笑)」とズバリ答えるとともに、「おもしろいことをやりたい」という自身の思いと、「バズるコンテンツがほしい」という依頼の狭間で揺れる心境も吐露しました。

さらに「作るエネルギーが枯渇しないために、何か心がけていることは?」と質問されると、「もともとの原動力は負のパワーなので、新たに怒りを用意しないといけなかったり……」(山根)という言葉も。そこから「最近むかついたこと」というテーマに発展し、2人ならではの視点で会場を沸かせました。

質疑応答ではSNSに書けない本音回答も

藤原曰く、「おもしろコンテンツを作る仕事は、時代に流されやすい」ゆえ、「5年後、10年後を考えるのが怖い」という正直な気持ちを明かします。

しかし、山根は「明和電機さんとか、無駄なものを作ってきた先輩たちが、年をとっても同じことをやっている。そう思うと、周りは変わるけど、感覚は一生変わらないのではないかと思います。先輩方には勇気をもらっています」と話し、藤原は『無駄ゴスティーニ』という新たなアイデアを温めていると明かすなど、これからまだまだ活動は加速しそうです。

ほかにも、藤原の家賃暴露や世界展開の野望など、トークは尽きません。観客から「今まで何が一番儲かりましたか?」といった質問が寄せられると、SNSでは書けないようなぶっちゃけ回答も飛び出しました。

終演後は、著書を購入した観客へのサイン会も実施。一人ひとりと言葉を交わしながら、イベントの興奮さめやらぬ時間が続きました。“無駄づくり”を通して、新しい生き方まで見えてくる! みなさんも、著書で、YouTubeで、藤原麻里菜の頭の中をのぞいてみませんか?

藤原麻里菜、初の著書『無駄なことを続けるために〜ほどほどに暮らせる稼ぎ方〜』

全国書店で好評発売中!

著者:藤原麻里菜

定価:1,200円+税

発行:ヨシモトブックス