落語家の桂かい枝が9月19日(木)、10月28日(月)に福島区のABCホールで開催される自身の独演会『落語家生活25周年&第13回繁昌亭大賞受賞記念 桂かい枝独演会』の発表記者会見に登壇し、公演に向けての意気込みを語りました。

失われた”古墳落語”や英語落語に取り組んで25年

自身とよく似た顔の“ビリケン”の紋が入ったピンク色の羽織を着て登場したかい枝。

かい枝は1994年に五代目桂文枝に入門し、今年で25周年。

古典落語や新作落語のほかにも、”古墳落語”を復活させるなど幅広い演目が魅力です。
かつて桂米朝は「演じ手がいなくなり、いつの間にか消えてしまった噺」を”古墳落語”と呼びました。
そんな、歴史の中で失われた演目をもう一度掘り起こし、復活させる試みを続けてきた功績でも知られています。
また“英語をグローバルに”と、英語落語にも力を入れ、これまで世界27か国で公演を行ってきました。
その活動は中学や高校の英語の教科書にも掲載されるようになり、かい枝自身も「こうなるとは予想していなかった」と語ります。

そんなかい枝は、今年2月には繁昌亭大賞を受賞。
さらに本公演は令和元年(第74回)文化庁芸術祭参加公演ということもあって、期待値の高さを感じているようです。。

家族のカタチを3席披露

今回の公演では、色々なカタチの「家族」の絆をテーマに、家族同士の近くて遠いコミュニケーションを描いた3つの演目を披露します。

『屁臭最中(へくさのさいちゅう)』(作:小佐田定雄)は、恋に疲れた船場のいとさんの物語。古墳落語として、明治27年の記録に題名だけが残っている“幻の上方落語”。これが今回125年ぶりに蘇ります。
『ねずみ穴』は立川談志師匠から桂福團治師匠が教えを受けた一席を、かい枝が受け継いで披露するもの。
兄弟が一旗揚げるその日までの意地と情の掛け合いを「兄弟とはなにか?商売とはなにか?」を軸に、人の情や、厳しさの中の優しさ、人生のせつなさを表現しながら語ります。
『船弁慶』は五代目文枝師匠の十八番で、一門にとっては特別なネタ。
「ウチの師匠は女形をしてもピカイチと言われていた。(自分は) 楽しく陽気な女将さんを演じたい」と意気込みを語りました。
お囃子とのコラボも楽しみな演目とのこと。

落語家が楽しくなってきた!

落語会でのトリや中トリも任されるようになったと語るかい枝。「50歳になって、お客さんに違和感なく、芸人として安心して見てもらえるになった」と最近の手応えも報告してくれました。
焦りや気負いの質が変わり、「『ウケへんかったらどうしよ?』から『どうやってお客さんに楽しんでもらうか』を考えるようになり、落語家が楽しくなってきた」と笑顔で語りました。

かい枝が入門時に25周年を迎えていた桂 文珍が引き合いに出されると「(当時)文珍さんはフェラーリに乗ってられた。私は型落ちのプリウスにいまだに乗っている」と笑いを誘いました。
そんな文珍から、憧れのNGK(なんばグランド花月)に出演できるようになり、「あれでエエねん」と初めて褒められたそうで、「すごくうれしかった」と頬を緩めました。

「観客が集中して見やすい会場」として選んだABCホールには、ゲストに同期の桂 吉弥や桂 華紋も迎えます。「説得力ある年齢とキャリアになってきた」と語るかい枝の独演会。
円熟期を迎えるベテランの芸、期待して会場に足をお運びくださいね!

公演概要

公演日時:10月28日(月) 午後7時開演
場所:ABCホール
出演者:桂 かい枝 【ゲスト】桂 吉弥、桂 華紋
料金:前売2,500円 当日3,000円
お問い合わせ:チケットよしもと予約問い合わせダイヤル
電話:0570-550-100 (10:00〜19:00受付)
http://ticket.yoshimoto.co.jp

プレイガイド情報

◆チケットよしもと
0570-550-100【Yコード:507076】
◆チケットぴあ
0570-02-9999【Pコード:497-041】
◆ローソンチケット
0570-000-407【Lコード:51842】

桂 かい枝プロフィール

平成6年五代目桂文枝に入門。
NHK新人演芸大賞・文化庁芸術祭新人賞・咲くやこの花賞・第5回東西若手落語家コンペティション優勝・繁昌亭大賞爆笑賞など数々の賞を受賞し、上方落語の爆笑派として次世代を担う実力と人気を兼ね備えた期待の若手落語家。
これまでの落語家の枠に留まらず、世界に「RAKUGO」という日本独自の笑芸を広めようと1997年より海外公演を開始し、イギリス・カナダ・インド・ブルネイ・フィリピンなど、世界15カ国93都市(2011年11月現在)で300を越える英語落語公演を行い、『Laugh & Peace』の精神で世界に落語の笑いを伝えている。
2007年には文化庁の文化交流使に任命され、2008年4月より半年間、文化交流使として渡米し、日本を代表して全編英語の落語公演を全米各地で行う。NHK教育テレビ『いまから出直し英語塾』にも出演。

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