ライセンス・藤原一裕が、絵本 『ゲロはいちゃったよ』を出版すべく、現在、吉本興業プロデュースのクラウドファンディングサービス「SILKHAT(シルクハット)」にてプロジェクトを立ち上げています!

自身の体験を基にしたという本作は、「いじめ」がテーマ。いじめられてしまった人間がどうあるべきか、これからどう生きるのかを考える一助となるような絵本を作りたかったとのことですが、どういった経験や思いがあったのでしょうか。

今回は藤原本人に、クラウドファンディングのプロジェクト立ち上げまでの経緯や現在の心境を聞いてきました。

藤原「気持ち的にはもう成功」

――どういった経緯で、絵本 『ゲロはいちゃったよ』をクラウドファンディングで皆さんに届けたいと思われたのでしょうか?

そもそもは知り合いに「絵本を描くイメージないから描いてみたら?」って言われたのがきっかけですね。で、せっかくやから挑戦しようかなぁと思って、絵本のストーリーを考えて。普通に出版社を通して本にするのもいいけど、それだと「本が出ます」と「本を発売しました」の2回ぐらいしかニュースにならないじゃないですか。

でも、クラウドファンディングにしてしまえば、支援をお願いしている2ヵ月の間、ずっと発信し続けられるなと思って。だから、こんなこと言うと現段階で支援してもらっている人には少し申し訳ないけど、正直どこかで「クラウドファンディングが失敗してもいい」と思っているところもあって。この期間中にこのことが話題になることの方が重要で、(サイト内で公開中のストーリーを)読んでくれれば僕が伝えたかったことはもう伝わっているので。その結果、できたら本になればいいなというのが僕の今の思いです。

――ではある意味、現段階でやりたかったことの半分は達成できていると言っても過言ではない?

もちろん、1番の理想は本になることで、本の売り上げで増刷とかもできたらいいなと思うけど、今この時期にクラウドファンディングを立ち上げて表に発信できているという意味では、気持ち的にはもう成功してしまっていますね。

――こういった本を出版しようと思ったのは、ご自身にお子さんが生まれたことも関係しているのでしょうか?

多少はあります。将来子どもがいじめられるかもしれないし、ヘタしたらいじめるかもしれないから、何か考えるきっかけになればいいなぁと思って。だから、将来自分の子どもにも読んでもらいたいです。

今「逃げたくても逃げられない人」のために

――実体験を基にした作品ということですが、当時のことを教えてもらえますか?

中1の終わりから中2にかけて新潟に住んでいたんですけど、その頃休み時間になるたびに同学年のちょっとやんちゃなヤツが来て、僕と友達の腹殴ったりケツ蹴ったりするっていうのが習慣みたいになって。知らん間にそのヤンキーたちの上の世代にも目つけられるようになって、いろいろ……自転車倒されて頭に鉄槌喰らわされるとか(苦笑)。

――ええ~っ!? そうなるきっかけは?

わかんないです。で、俺と一緒にいた子と、そいつもよくやられてたから「次もしなんかあったらお互い助け合おう」みたいなことを言い合っていて、その話をした後の標的が俺やったんですけど、その子の方を見たら彼は笑ってたんですよ。……そういう記憶がありますね。

――当時はどのような気持ちで過ごされていたんですか?

転勤族で、中2の頃には途中から奈良に引っ越すことが決まっていたので、「そこまでこらえれば」みたいな思いではいました。今、大人になって振り返ると「俺はあの時ラッキーやったんやな」って。逃げられる環境にあったから。

でも、そういう状況から逃げられない人もいっぱいいて、今もそういう子は絶対いるから、その人たちのために(絵本を)書いたつもりです。俺はラッキーなことに逃げられたし、逃げた先で空手とお笑いに出会えたから今の人生があるけど、今逃げたくても逃げられない人や、逃げることはできたけどその先がまだ見つけられてない人のために、何かできたらなと思って。

――たしかに、終わりが見えないと絶望的な気持ちになっちゃいますよね。

そう。だから、学校に行かないなら行かないでいいと思うんです。別にそんな(いじめるような)ヤツがいるとこにわざわざ通う必要はない。ただ、勉強はしなきゃいけないし、その先も人生は続くから「逃げてもいいけど負けたらあかんよ」みたいな、そういう気持ちですね。

昔から絵を描くのが好きだった?

――Instagramにもよく似顔絵などを上げられていますが、昔から絵を描くのは好きだったんですか?

全然!インスタが最初というか、インスタでぬり絵を始めたんです。で、芸人仲間に「あの絵面白いな」とか「もっと普通にぬり絵じゃないやつも描いてみたら?」とか言われて「そんなんやったことないし、でけへんと思うわ」って言ったら「いや、できますって」って言われて、それで。

――それが今回の絵本にまで発展したんですか?

「まぁ、やってみちゃったらいっかぁ」みたいなことですかね。できるかどうかは別にして、とりあえずやってみようかな、って。

ぬり絵動画が話題!藤原のInstagramはコチラ!

 

――クラウドファンディングのリターンに、「共同制作権」がありますが、一緒に色づけする以外に共同制作する人としてみたいことはありますか?

まず、基本的に絵のアドバイスをもらおうかなぐらいに思ってるんで。全ページお見せして「ここ、こんな感じなんだけど、まだなんか余白があって何かできそうなんだけど、どう思います?」みたいな。それで「じゃあ、こうしませんか?」って意見を言ってもらおうっていう……本当の共同制作ですね(笑)。「こういうページを足したら?」って言われればその場で足すし。

――共同制作権を買った方はいろんな形で作品に関われるんですね。

そうです。むしろ、「こんなにやらされるとは思ってなかった」って言われるかも(笑)。本当に「助けて」という意味の共同制作です。

あと、会議に参加できるっていうリターン(「ライセンス藤原との会議権」)もあるんですけど、もしうまく人数が集まったら、その場でみなさんに紙を渡して「『ゲロはいちゃったよ』の絵を描いてください」ってお願いして、それを全部まとめたものを表紙にしようかなと。その場で生まれることを大事にしたいですね。

――じゃあ、本当に支援してくださる皆さんと一緒に作る絵本なんですね。

そうですね。ストーリーはそんなに変わらないと思いますけど、もしかしたら絵は変わるかもしれないです。

拡散してくれるだけでも支援になる

――クラウドファンディングを立ち上げたことで、ご自身に何か変化はありましたか?

自分の中で「ちょっとだけやってみようかなぁ……でも無理か」って思っていたことをやるようになりました。小説(2017年出版『遺産ゲーム』(KADOKAWA))を書いた時も「無理だろうなぁ」と思っていたけど「でもまぁ、ちょっとやってみようかな」で実際実現したんで。それって、若い頃はやらなかったし、今自分の中では結構大事にしているところですね。「ちょっとやってみようかな」はもうやっちゃう。

――『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系列)で挑戦した「緊急企画!ドローンで贈る言葉MV撮影」(2019年7月14日(日)放送)もその1つ?

あれは松本さんに「2週間でやれ」って言われたんで、有無を言わさずでしたけど(笑)! でも、今のこのご時世、ドローンが操縦できたら何かしら役に立つんじゃないかなという思いはありました。

だから、まだ全然決めてないですけど、たとえばグループで何十冊もまとめて購入してくれるっていう方がいたら「絵本が完成したら、みなさんが絵本を持ってくれているところを僕がドローンで撮りにいきます」とか。そんなふうにいろいろリターンの幅も広がるかなぁとは思っていますね。

――すごい! じゃあ、新しいリターンが増えるかもしれないですね。

そうですね。もしリターンを増やしたら発表していくので、僕のインスタを見といてもらえたら嬉しいです。

――では最後に、クラウドファンディング支援への呼びかけをお願いします。

500円からの支援もありますし、もちろんクラウドファンディングで支援してもらうのがいいんですけど、1番してもらいたいのは、本文をクリックして読んでもらうことなんです。むしろ本文を読んで、コピペ(コピー&ペースト)して拡散してくれるだけでもいいんで、「こういうストーリーがあって、いじめられた人向けの絵本があるよ」っていうことを知ってもらいたいです。拡散してくれるだけでも支援になるんで、ぜひお願いします!

 

藤原によるクラウドファンディング「絵本『ゲロはいちゃったよ』を出版したい」は10月21日(月)23時59分まで支援を受付中。本記事掲載時には見事目標額を達成しましたが、引き続き皆さまのご支援をお待ちしております。作品制作に携われるチャンスをぜひお見逃しなく!

絵本『ゲロはいちゃったよ』を出版したい

プロジェクトプランナー:ライセンス・藤原一裕

支援はコチラから:https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/834#project_info

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