多数の芸人が出演するエンタテインメントショー「THE EMPTY STAGE GRAND(以下EMPTY)」が8月17日(土)から8月25日(日)まで東京・新宿FACEで開催されます。

「THE EMPTY STAGE」は、芸人が1人だけでトークを展開する「One-Man Talk Show」と、出演者がチームに分かれて即興コントを繰り広げる「IMPROV SHOW featuring The Second City」で構成されるライブ。
今回は大好評にお応えしてスケールアップ。より見やすくなった客席でお客様をお迎えすべく、全チームが気合の入ったトレーニングを行っているという噂を聞きつけたラフマガ編集部。
ステージを体感したことのない「EMPTY初心者」である編集部員はその魅力を体験レポートにてお届けしようと稽古場に潜入し、聞きたいけれど聞けなかったあんなこと、こんなことを突っ込んでお聞きしてきました!

「THE EMPTY STAGE」ってそもそもどんなもの?

THE EMPTY STAGEは「即興」をテーマに、芸人がその身一つで舞台に立ち、たった1人で繰り広げるスタンダップトークショー「ONE-MAN TALK SHOW(1人喋りショー)」と「IMPROV SHOW featuring The Second City(新ジャンルの即興コントショー)」 という、米・シカゴに本拠地を置くアメリカ最大級のコメディ集団『The Second City(以下セカンドシティ)』の 即興コメディのメソッドを取り込んだ新ジャンルの即興コントショーを指します。
今回の「One-Man Talk Show」にはロバート秋山、千鳥・大悟、和牛・水田、アインシュタイン河井、霜降り明星、「IMPROV SHOW featuring The Second City」にはプラス・マイナス、EXIT、しゅんしゅんクリニックP、さや香、ラニーノーズらそうそうたるメンバーが参加することでも話題になりました。

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いまやシリーズ化している本公演ですが、5年前、開催にあたってはなんと本場シカゴのセカンドシティにバッファロー吾郎・竹若、2丁拳銃・修士、ニブンノゴ!・宮地、かりすま~ず・幹てつやが2週間極秘留学!

しっかりメソッドを身に着け、帰国後はメソッドを使ったプログラム、メソッドからEMPTYオリジナルのプログラムへと昇華したプログラムも開発されているのだとか。

そう笑顔で教えてくれたセブンbyセブン・宮平が講師を務めるトレーニングは、かつてEMPTY留学も経験したバッファロー吾郎・竹若を中心に、犬の心・押見、インポッシブル・井元、インポッシブル・蛭川、アイロンヘッド・辻井、アイロンヘッド・ナポリで構成される「チームA」。

宮平は、チーム分けは毎シーズン変わるので常にフレッシュな気持ちでチーム員同士協力し合うのだと語り、チームによってカラーがまるきり違うのも見どころと語ります。
ちなみに、気になる今シーズンのチーム分けは以下の通り。

ONE-MAN TALK SHOW 出演者

※出演日順
粗品(霜降り明星)、せいや(霜降り明星)、佐久間一行、千原ジュニア(千原兄弟)、陣内智則、小籔千豊、水田信二(和牛)、秋山竜次(ロバート)、河井ゆずる(アインシュタイン)、河本準一(次長課長)、大悟(千鳥)、ゆりやんレトリィバァ、川島明(麒麟)
<ロング即興ショー>
Team A:竹若(バッファロー吾郎)、押見(犬の心)、井元(インポッシブル)、蛭川(インポッシブル)、辻井(アイロンヘッド)、ナポリ(アイロンヘッド)
Team B:修士(2丁拳銃)、中澤(かたつむり)、松浦(スパイク)、小川(スパイク)、西村(ラフレクラン)、きょん(ラフレクラン)
Team C:金成(ギンナナ)、玉城(セブンbyセブン)、大川(ニブンノゴ!)、山本(ロバート)、坂田(サンシャイン)、信清(サンシャイン)
Team D:森本(ニブンノゴ!)、林(かたつむり)、なだぎ武、宮平(セブンbyセブン)、山添(相席スタート)、山﨑ケイ(相席スタート)
<ショート即興ショー>
Team E:ケン(水玉れっぷう隊)、イチキップリン、黒沼(ボーイフレンド)、宮川(ボーイフレンド)、りんたろー。(EXIT)、兼近(EXIT)
Team F:大地(ダイノジ)、久保田(5GAP)、しゅんしゅんクリニックP、ジャンボたかお(レインボー)、池田(レインボー)、小寺真理(吉本新喜劇)
Team G:宮地(ニブンノゴ!)、岩橋(プラスマイナス)、兼光(プラスマイナス)、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、村上(マヂカルラブリー)、おばたのお兄さん
Team H:熊谷茶(ガリットチュウ)、屋敷(ニューヨーク)、嶋佐(ニューヨーク)、植野(デニス)、松下(デニス)、高野祐衣
Team I:和田まんじゅう(ネルソンズ)、青山(ネルソンズ)、岸(ネルソンズ)、西本(ジェラードン)、海野(ジェラードン)、かみちぃ(ジェラードン)
Team J:新山(さや香)、石井(さや香)、洲崎(ラニーノーズ)、山田(ラニーノーズ)、谷口(フースーヤ)、田中ショータイム(フースーヤ)

発声練習から既に即興要素が……!

トレーニングが始まるとミュージックディレクターが発声練習をしようと促します。ウォーミングアップか、と何の気なしに見ていると、早速編集部員に衝撃が。

……発声練習が既に普通と違う……!

発声と共に、「自分の好きなものを、名前を言わずに特徴を節つきで歌って当ててもらう」、「英語と日本語で数字を30まで言い合い、ラリーを続ける」、「答えが見えている状態でその答えを表すほかの言い回しを繋げ続ける」など、ウォームアップから既に即興コメディに仕上がっています。
圧倒される編集部員をよそに、ウォームアップを軽々終えたメンバーたちは、早速トレーニングプログラムに取り掛かります。

2人の人生が交差するプログラム「Y」とは……?

シカゴのセカンドシティのメソッドを元に生まれたロングシーンの「Y」は、アルファベットのYの形を人の人生になぞらえて、2人の人生がそれぞれ描かれる中、どこかで数奇に交わるさまをコメディにするという、奥が深く難しいもの。
トレーニングは、まず、「独白」としてそれぞれがランダムに振られるお題をもとにキャラクターを瞬時に作り上げ、1つのお題に1人が独白形式でモノローグを面白おかしく展開します。時々物悲しいシーンがあると思いきや、すべて巧妙に笑いに変えていくメンバーたち。

講師の宮平からは、キャラクター作りにあたっては「名前」、「設定」、「目的」が大事と説明されたこのトレーニングではデザイナー、新幹線の運転手など実に様々な職種、キーワードの人物が描かれます。

インポッシブル・蜷川が「美容師」というお題に合わせ「チョキ田はさ夫」という角刈り専門の美容師として独白を行うと、これには思わず全員爆笑!
ネーミングセンスも笑いの一要素なようです。

気になるチョキ田はさ夫の独白はこちらからご覧くださいね。

ここでできたキャラクターを元に、「Y」の本編がスタート。

「プロゴルファー」と「家庭科の先生」という、一見かなりばらばらのお題。アイアンをまさかの、家の庭に生えていた樫の木で作って全英オープンを目指すと豪語する塚田ゴル男と、不良少年を縫物やお菓子で更生させると語る家庭科の先生。この2人を取り巻くあんな人こんな人が、ランダムに登場し、舞台を引っ掻き回します。

時には体を張るシーンもあり、観ている側も演じている側も笑いが止まりません!

出会わないかと思われたゴル男と家庭科教師ですが、謎のカキ氷屋と共に後半にまさかの出会いを果たします。

予想だにしない結末。この画像から想像できますか?

プログラムは、ショートだけでなんと30~40種類!シカゴで教わったものだけでなく、文化や笑いのタイプの差も考慮して日本のオリジナルプログラムも作られているんだとか。例えば、アメリカではアルファベットの順にワードを作ってAからZまで繋げて話を作っていくというプログラムがあるそうですが、日本版ではこれを五十音にチューンナップしてプログラム化しているとのことでした。
ロングのプログラムには、お客様が紙に書いたお題を抽選箱から3つ引いて、それぞれにキャラクターを2人出し、12人のキャラクターが揃ったら色々な組み合わせで話を展開する「シークレットボックス」というプログラムがあると解説してくれた宮平。「Y」「シークレットボックス」「ミュージカル」が割と実施頻度が高い、とおすすめプログラムを教えてくれました。

バッファロー吾郎・竹若を直撃!

今回、EMPTY初心者にもわかりやすいポイントを知りたい!と尋ねたところ、EMPTYの達人、バッファロー吾郎・竹若が快く見どころを話してくれました!

—–即興ショーってどういうものですか?
日本でもあるんですが、お客さんからお題をいただいてその場で演じていくというのが即興ショー。日本のEMPTYにおいては、セカンドシティのやり方を導入してやっています。もともとは完全導入やったんですが、5年目にもなったので、日本独自のやり方も展開してますね。お客様もチームの一員みたいな感じでお題を出していただいて、共に作り上げる感覚のものです。

—–ワンマンショーと即興ショーってどういう違いがありますか?
ワンマンは一人で演じるので、お題をいただいて一人で処理しないといけないという難しさ、楽しさがあったりします。お客様とかなり近い距離でいろいろできるっていうのも魅力の1つやと思います。即興ショーの方はチームでやるということもあって、いただいたお題をチーム皆で作り上げていく違った面白さがありますね。一問一答のような感じでもなく、じわじわ皆で作り上げていく。目標、ゴールもお題としていただくので、あ、これがこんなストーリーになったんや、こんな結末になるんや、っていうところを楽しんで頂けたら嬉しいですね!ショートは全員でやるものもあれば、数人でやるものもあります。ロングはだいたい35分~40分くらいを目指そうとしていますが、これも縛りはないので、現場次第で長くなることもあります。この人とこの人でやろうみたいな決め事もないですね。

—–今日トレーニングを拝見して、「本当に台本がないんだ!」と衝撃を受けました。皆さんでどうやって呼吸を合わせていくんですか?
基本的には即興劇でいろんな状況で面白いこと、気の利いた事、センスのあることを思い浮かべろ!と言っても簡単に思い浮かばないのは当然なので、なるべくチームのメンバーを信頼し合って、本当にチーム力で作っていこうというのが趣旨なんですね。人が言ったことを「え~」みたいな感じで否定しちゃうと失速してしまうので、全部拾って乗っかっていく。そうすると、案を出したメンバーも「あれ、俺の言うことあいつら全部採用してくれるな……」と、次の意見も言いやすくなっていくんですね。これ、普段の生活や仕事上でも同じやと思うんですけど、「あの人って俺の言うことすぐケチつけるな」と思うと、違う人に話そうかなとか、別の機会にしようかなとか思ってしまう。せっかくいいアイディアがあるなら出せない状況をなくしましょうというのがメソッドの根本なので、恐れず意見を出せばメンバーたちが肉付けしてくれるという環境がからくりですね。チーム全体のパワーを感じてないとできませんし、信頼していないと難しいんです。自ずとチームメンバーは仲良くなりますね。

—–竹若さんにとって、チームAの魅力とは?

即興ショーでは、チーム内バランスがとても重要。必ずしも全員がすごくいい展開、セリフを言うだけではなくて「壊し屋」みたいな人が必要なんですね。自分たちが思ってもない展開に引っ張ってってくれるメンバーがいたほうが、やってて楽しい。自分たちで想像できる展開はお客様も想像できることに繋がってしまいがち。観ていても「ああ、そういうことね」って思われてしまうとお客様が楽しくないですよね。それよりも、観てて「え!そんな方向にいって大丈夫?」「どうするの!?」とドキドキして頂ける展開がうまいこと最後に繋がっていくと面白さに繋がると思うんです。なので、チームメンバーをもびっくりさせる「壊し屋」が必要。そういう意味では、僕とか押見とかは結構まとめ役なんですが、井元とかナポリとかは「壊し屋」みたいなところがあるので面白いですね。「壊し屋」ばっかり集まっても、「まとめ役」ばかりのチームも楽しくなかったりするので、チームAのメンバーは配分的にもすごく楽しいですね。僕や押見がぶっ壊す立場になることもあります。蛭ちゃんとかも(まとめ役、壊し屋の)どっちもできますし、基本、どっちもやりたくなるんですね(笑)。「壊し屋」の人もまとめたくなる時もある。自分の癖みたいなものも出るのでタイプはあるんですが、でも「あのエイジがまとめてくれた!」「あの押見が翻弄されてる!」みたいな普段見られない姿も面白い一面やと思います。日によって、皆の中での認識が崩れるとさらにホームラン級のものが狙える感じに近いですね。ヒットを狙うというよりはホームランを目指しているチーム。役割はあるようで裏切る楽しさを感じている面々ですね(笑)。

—–ショーの組み立てとして、最後に伏線が回収されていく感じがありますよね。
これはね、回収しないといけないわけではないんです。ストーリーにもキャラクターにも強い、弱いがあるので、回収は”できたら”でいい。
でもどこかで結末までに回収したい気持ちはあるので、「あいつ出したいな」と誰かが思ったらその相手に誘いを仕掛けていくんです。

—–最後に、初めてEMPTYを見る方にメッセージをお願いします!
本当にいじめるつもりでお題を出してもらったらいいと思います(笑)!「これでできるの?」みたいな感じで。するとね、そんな気持ちで出してても予想を裏切られて「あれ、すごいじゃない」という気持ちになって頂けるかなと。なんだったら意地悪な気持ちで出しに来てください!メンバーがそのお題を幸せなショーとしてどんどん出していきますので!最後は皆で幸せになりましょう!

何が起こるかわからない、驚きだらけの2時間半!会場でご覧になってはいかがでしょうか。
お気に入りの芸人のサイン入り生写真をゲットできるスタンプラリーイベントや、出演者が講師を務めるワークショップといった新たな試みも実施されます。お楽しみに!

公演概要

THE EMPTY STAGE GRAND

日程:2019年8月17日(土)~8月25日(日)
会場:東京・新宿FACE

「One-Man Talk Show」参加者

霜降り明星 / 佐久間一行 / 千原ジュニア / 陣内智則 / 小籔千豊 / 和牛・水田 / ロバート秋山 / アインシュタイン河井 / 次長課長・河本 / 千鳥・大悟 / ゆりやんレトリィバァ / 麒麟・川島

「IMPROV SHOW featuring The Second City」参加者

バッファロー吾郎・竹若 / 犬の心・押見 / インポッシブル / アイロンヘッド / 2丁拳銃・修士 / 2700八十島 / スパイク / サンシャイン / ギンナナ金成 / セブンbyセブン / ニブンノゴ! / ロバート山本 / かたつむり林 / なだぎ武 / 相席スタート / 水玉れっぷう隊ケン / イチキップリン / ボーイフレンド / EXIT / ダイノジ大地 / 5GAP久保田 / しゅんしゅんクリニックP / レインボー / 小寺真理 / プラス・マイナス / マヂカルラブリー / おばたのお兄さん / ガリットチュウ熊谷茶 / ニューヨーク / デニス / ネルソンズ / ジェラードン / さや香 / ラニーノーズ / フースーヤ

詳しくは公式ウェブサイトをチェック!

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