笑い飯・哲夫が、宗教学者で浄土真宗本願寺派如来寺住職である釈徹宗氏と共著本をリリース!『みんな、忙しすぎませんかね?』が、8月1日(木)に発売されました!

人気番組『100分de名著』(NHK)に出演中の僧侶・釈徹宗と、『M-1グランプリ』王者で仏教にも精通している哲夫による異色のコラボレーションが実現。往復書簡形式で「友達って必要?」「仕事は楽しい?」「怒るということ」など、日常の問いに対し仏教的視点で答えています。

今回は哲夫にインタビューを実施。釈先生のことから、本書の制作過程まで、詳しく話を聞いてきました! 

釈先生のイメージは「優しい人」

――釈さんと往復書簡形式で書籍発売というオファー、どう思われましたか?

僕は過去に『100分de名著』の朗読をしたことがあって、その時に指南役としてスタジオにいてはったんが釈先生なんです。失礼ですけど、釈先生のことはその時に初めて知って、調べてみたらすごい人やなと。そこからご縁があって対談させていただくことになったんですけど、自分もテレビに出て仕事させてもらいながらも、話が来た時は「テレビに出ている人と仕事できんねや」って思いました。

――(笑)。本書では書簡を交わすだけでなく、対談もされていますが、釈さんとお会いした印象はどんなものでしたか?

テレビとかポスターで見ていて「絶対優しい人やろな」とは思ってはいたんですけど、会ってみるとほんまにめっちゃ優しい人でした。(撮影のため髪に)ジェル塗らなアカンから、お寺の洗面台をお借りしたんですけど、気さくに洗面台を貸してくださって。

往復書簡でも、絶対に僕の書いたことをちょっと入れて、そこからお返ししてくれはって……。本当掘り下げ方がすごいですし、いろんな番組のMCとかやりはったら、良い回し方しはるやろなとは思いました。『徹子の部屋』(テレビ朝日系列)みたいな番組やりはったらいいのに。『徹宗の部屋』とか。「徹」が入っているんでね(笑)。

――哲夫さんとの対談や文章を拝見するとすごく聡明な印象を持ちました!

僕、褒められるのが好きなんですけど、(釈先生は)めっちゃ大きい褒め方してくれはるんですよ。「やっぱりすごい人って相手を褒めて伸ばしてくれるんやな」って思いました。そんなありがたいお言葉もらってええんかなって感じで喋ってくれはる。落語の話とか、芸能界にも詳しい方で、かなわない系の人というか……。僕も結構知識欲がある方なんですけど、あれだけぎょうさん知識が詰まっていると優しい人になりはんねやろなって思いました。

仏教マニアだとは知られたくなかった!

――そもそも仏教にのめりこんだのはいつなんですか?

いろいろ調べるようになったのは、大学の時ですかね。2009年頃に本を出させてもらった時に、ある程度自分の持っている知識で書かせてもらったんですけど、それをきっかけに、お寺巡りとか、仏教に関する本とか色んな仕事が入ったんです。そんななかで、お坊さんと話す機会が増えて、いろいろ教えてもらえて、今は皆さんの知識をパクらせてもらっている感じです(笑)。

――若手の頃に般若心経をネタ帳に書いているところを他の芸人さんにイジられたそうですが、この10年で状況の変化は感じましたか?

最初は「イジらんといてくれ」って言うてたし、仕事になるとは思ってなかったし、仏教マニアってバレたくなかったんです。でも人間、1つ壁を乗り越えた時に「景色が変わるんだな」って実感しています。関西ではお寺巡りの番組をやらせていただいてるんですけど、自分の母親世代の方が「TV観てるで!」って声をかけてくれるようになりましたし。

――仏教の講座も開かれているんですよね。どんな方がいらっしゃるんですか?

学生さんから90歳まで幅広いですね。よくヤンキー話とかするんですけど、70~80代のおばあちゃんがヤンキー話で笑ってくれるのは、めっちゃ嬉しいですね。「こんな年齢の方でも笑ってくれはんねや」って驚きました。

――ちなみに、お寺巡りをしていて、最近特に印象に残ったお寺はありますか?

大阪の心斎橋にある三津寺(みつてら)には驚きました。大阪で仏教に関するラジオをやっているんですけど、その公開収録がその寺やったんですよ。香水の匂いが漂う歓楽街の中にあって、庭からスナックやキャバクラが入っているビルが見えるんです。ホステスさんもここへお参りしてから出勤したら、成績あがりそうやなって思いました(笑)。

――お寺巡りや釈さんのお話を通して、自分の生活に変化を感じますか?

「自分のしたこと、しなかったことだけを見よ」ってお釈迦さんの言葉がありまして。これを聞いた時に、一見寂しい言葉に見えますけど、めっちゃ奥深いなって思いました。例えば居酒屋でトイレに行った時に、トイレットペーパーのかけらが落ちていて「前に使った人は気づいているはずなのになんで拾ってないねん」って思うのは、人のしてなかったことを見ているんですよ。

でも、かけらを拾ってゴミ箱に捨てるっていうのは自分のしたことじゃないですか。これをすると、その後のお酒がめっちゃ美味いんです。それをしないと「してなかったこと」を見ているから、トイレから戻ってビールを飲んでも美味くなくて。だからビールを美味しく飲むためにも、絶対に「トイレを綺麗にして出よう」ってなるんです。

哲夫の文章を「全部お布団で包みこんでくださった」

――執筆中に気をつけたことはありますか?

一番最初に出した『えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経』(ヨシモトブックス)を書いた時に、分かりやすいをモットーに書いたんで“うんこ”とか“鼻くそ”を多めに入れたんですが、今回は釈先生という大人物と書簡を交わすということなので、極力排泄物の表現を控えました……(笑)。こんなにいい人に怒られるのも辛いところがありますんで。

――(笑)。仏教の敷居を低くしようっていう思いはあったんですね。

いつもそうですね。極力「入門編で分かりやすく」っていうことで、今回も分かりやすい言葉で書いたつもりです。退屈しないような読み物にしようとは思っていました。

――釈さんのお言葉も非常に分かりやすくて「なるほどな」と考えさせられることも多かったです。

そうですね。日常のことや芸能の話から仏教に落とし込んでくれはって、めっちゃ読みやすいし、感動が多かったですね。

――哲夫さんが投げた文章を、釈さんがどう返してくるのか、楽しみがあったのでは?

それは楽しみでしたね。「さすがに今回は怒られるかな?」っていうものもありましたけど、全部お布団で包みこんでくださった感じでした。

――最後に本書の見どころを教えてください。

釈先生が書かれている文章の読み応えがすごいです。僕の書いているページはすべてしおりやと思ってもらえたら(笑)。だから、しおりが半分挟まっている本ですね。

 

仏教の知恵が詰め込まれた『みんな、忙しすぎませんかね?』で、あなたもこころをゆるめる仏教的思考回路にハマってみては?

『みんな、忙しすぎませんかね?』

著者:笑い飯・哲夫、釈徹宗
定価:本体1,500円+税
ISBN:9784479393283
出版元:大和書房

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