ガレッジセール(ゴリ、川田)が、2014年より沖縄芸人たちと毎年全国ツアーを続けている人気公演『おきなわ新喜劇』。今年で6回目を迎えます!

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今回は、吉本新喜劇と沖縄の方言・音楽・風習をチャンプルー(ごちゃまぜに)し、沖縄独特の文化・歴史を「笑いながら学べる」エンタテインメントショーとして知られる『おきなわ新喜劇』の魅力を探るべく、ガレッジセールにインタビューを実施。10月17日(木)、東京・ルミネtheよしもとの公演を皮切りに行われる全国ツアー『オジー オズ お盆~ん!』のことや、沖縄芸人だからこそできる笑いの形などを、たっぷりと語ってもらいました!

今年は「お盆」がテーマ

――新喜劇のプロジェクトは、どんな思いから立ち上げられたものなのでしょうか?

ゴリ「「地元の良いところを伝えたい」っていう思いしかないですね。吉本新喜劇ってすでに大きな産業として成り立っていると思うんです。365日劇場を満員にして、劇団員も100人以上在籍して、何チームにも分かれていて、それに関わる衣装さん、メイクさん、舞台監督さん、大道具さん、多くの人の生活が成り立っている。それを沖縄に根付かせたいっていうのが最初の想いでした」

――6回目の全国ツアーですが、手応えは?

ゴリ「毎年正月にはNHK沖縄放送局さんが作品を放送してくださって、だんだん認知されてきたと思うんですけど、目標としてはまだ足元にも及ばない!沖縄は観光立県ですから、観光客を呼ばなきゃいけない。沖縄へ旅行に来て、“夜はおきなわ新喜劇だよね”って皆さんが当たり前に言ってくださるようになるには、まだまだ僕らが頑張らないといけないし、その間に後輩の劇団員を育成して、文化や風習を織り交ぜながら沖縄独特の新喜劇を作っていかなければならないなと思っています」

――川田さんは演者として、おきなわ新喜劇の魅力ってどんなところにあると思いますか?

川田「僕らにしか出来ない笑いがあるなと思います。作品では、米軍基地問題や米兵問題をイジッているんですけど、東京や大阪の芸人さんが触れると変な空気になるものも、沖縄出身の僕らだと”笑い”になるんですよね。沖縄の歴史を勉強していくと、僕らでも知らないことがたくさんあるので、勉強しながらお笑いを楽しんでもらえるのも魅力だと思います」

――今回の公演は、どんな内容になるのでしょうか?

ゴリ「テーマは”お盆”です。昔から沖縄では、ご先祖さまをエイサーっていう太鼓を叩いてお迎え・お送りするっていう風習があるのですが、そういった沖縄の文化を話に入れつつ、コメディー色を強めています。あらすじとしては、おばあちゃんがあの世から帰ってくるんだけど、周りには誰も見えない。そんな中で悪いことをしようとするやつらが現れる。幽霊だから犯人の動きが見えて、自分の家族が犯罪に巻き込まれそうになるのは分かるんですが、それが伝えられない。この家族のピンチにおばあちゃんはどうするのか……っていうドタバタを描いています」

――ゲストには歌手・平川美香さんがいらっしゃるんですよね。

ゴリ「彼女は歌が上手くてすごくコメディーが好きなんですよ。打ち上げでも全身網タイツでバカみたいに踊り狂うので、彼女がいたら心強いなって。あと、『ダイナミック琉球』って沖縄で大ヒットした曲をカバーしているので、かなり盛り上がると思います」

後輩芸人・ありんくりんに任せていれば大丈夫!

――いつも稽古中はどんな雰囲気なんですか?

ゴリ「わきあいあい、というとベタすぎますけど、かといってギスギスすることもないですね。十数人しかいない弱小劇団なので、そういう部分では一人でも欠けると困ってしまう存在ばかりです」

川田「地元が一緒ということで、独特な空気が流れていますし、会話でも沖縄ローカルの話をしながら仲良くやっていますよ!」

――注目しているメンバーは?

ゴリ「沖縄の賞レースで何度もグランプリを獲っているありんくりん(クリス、ひがりゅうた)の2人は安定していますね。ひがは沖縄の方言を巧みに操りますし、三線も弾けて、沖縄の歌も歌える……『ザ・沖縄の歴史』を体現できる、若手としては珍しい存在。クリスはハーフで、米兵役をすんなり出来るので、基地問題をイジる時も彼を米兵に見立てると、シビアなネタでも安心してお客さんが笑ってくれるのは頼もしいです。今回新しくツアーで入るカシスオレンジ(仲村、あらた)っていう若手がいるんですけど、彼らが足してくるボケにはセンスを感じるので、これからが楽しみです」

川田「昔は、ありんくりんは不安な存在だったんですけど、今はもう任せられるからね(笑)。最初はアドリブも出来なかったのが、今はハプニングが起きても、笑いに変えていきますから」

ゴリ「1回目の舞台なんて、台本と違うことが起こると2人とも微動だにせず、カッチコチだったんですよ(笑)。それがいまや、人のハプニングや自分たちの失敗も取り返す腕がついているので、すごく嬉しいです」

――お2人の若手時代はどんな感じでしたか? 20代前半の頃からテレビに出ていたイメージがありますが……。

ゴリ「いやぁ、何にも出来なかったですね。やっぱり芸って肉をそぎ落としていく作業じゃないですか。僕らの場合は肉がちょっとついたくらいでテレビに出だしたんで、そぎ落としては肉をつけての繰り返しで、ただただ必死に生きてきたイメージです」

川田「2人でずっとコントをやってきたんですけど、ほんこんさんの班の新喜劇に出させてもらったときにすっごく怒られたんです。2人でやるコントと、10人くらいでやる新喜劇の立ち振る舞いがこんなにも違うのか……とすごく勉強させてもらいましたね」

沖縄のおすすめグルメ&スポットをこっそり伝授!

――取材場所が沖縄料理屋さん(東京新宿・『海森』1号店)ということもあり、せっかくなので「沖縄で食べるべきおすすめの夏グルメ」を教えて下さい!

ゴリ「絶対ぜんざい! 特に那覇市にある『富士家』の黒糖ぜんざいがおすすめです。沖縄のぜんさいって、あずきの上に氷を乗っけて食べるんですよ。黒糖と練乳がかかっていて、あずきの煮出しを凍らせた氷を溶かしながら白玉と大きな豆と食べるとめっちゃうまいですよ!沖縄流のぜんざい自体は昔からあるものですし、沖縄の喫茶店とか、どこでもあると思います」

川田「冬場でも食べますからね。夏といえばぜんざいに勝てるものもないです。ナンバーワンです!」

――では、夏の沖縄のおすすめスポットは?

川田「慶良間(けらま)諸島かな。離島で遠いから行かない人も多いと思うんですけど、高速フェリーで40分くらいですし、海の透明度が本島と全然違うんで、ぜひ行ってほしいです!」

ゴリ「慶留間島(げるまじま)、座間味島(ざまみじま)、渡嘉敷島(とかしきじま)、阿嘉島(あかしま)……どれも(海の)透明度半端ない! 目のいい人が“ブラジルが見える”って言ってましたからね(笑)。水中メガネつけて海の中を泳いで、熱帯魚を観察してほしい」

川田 「逆にホテルがないからいいんですよ。自然がそのまま残っているし、人も温かい!」

念願だった海外公演は今年も?

――昨年、ハワイ公演を行ないましたよね。

ゴリ「沖縄移民の方に新喜劇を見せたいっていうのが海外公演の目標なんです。ハワイとブラジルには移民がとても多いので、その人たちに見せようとハワイへ行きました」

――改めて驚いたことはありましたか?

ゴリ「お客さんが泣いてたよな」

川田「僕らもビックリするくらい感動されていたんですよ。言葉が通じなくても心が通じるんだって思いました」

ゴリ「横に字幕を出しているので、笑うところでは大声で笑ってくれるんですけど、戦後のハワイ移民が沖縄に豚を送ってくれたっていう話をすると、本人たちではないにしろ、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんの話を聞いていたようで、泣いている方がいらっしゃいましたね。本当に来て良かったと思いました」

川田「本当に、演者である僕らの方が元気をもらいました」

ゴリ「僕らは沖縄出身だからこそ、ここまで芸能界でやれたと思うんです。おきなわ新喜劇は地元に恩返しするつもりでやっているので、喜んでくれる人がいると“沖縄の役に立てた”って嬉しくなります。海外のどこでやるかは検討中なんですけど、今年も行きたいなとは思っています」

――最後に本公演の見どころを教えてください。

ゴリ「皆さんの周りにはいないような、沖縄らしい体毛だらけの演者がいたり、ハーフの米兵役の演者がいたり、沖縄の踊りや歌が歌えるおばぁがいたり、本当に“ザ・沖縄の家庭”を観られるお芝居になっております。公演の時間だけは会場が沖縄になりますので、ぜひ『おきなわ新喜劇』にめんそーれ!」

川田「沖縄独特の温かさがあって、観終わった後にほっこりする笑いを感じられると思うので、ぜひ一緒に楽しみましょう!」

ガレッジセールの故郷への想いがたっぷりと詰まった「おきなわ新喜劇」。ぜひ沖縄の風を感じに、会場へ足をお運びください!

第6回おきなわ新喜劇ツアー『オジー オズ お盆~ん!』

日程:2019年10月17日(木)19:00開場 19:30開演
会場:ルミネtheよしもと(東京都)

日程:2019年10月18日(金)18:30開場 19:00開演
会場:なんばグランド花月(大阪府)

日程:2019年11月6日(水)~ 2019年11月7日(木)
会場:琉球新報ホール(沖縄県)

日程:2019年11月28日(木)18:30開場 19:00開演
会場:マティダ市民劇場(沖縄県)

一般販売期間:2019年10月17日(木)17時30分まで
チケットよしもとページ
公式サイト:http://okinawa-shinkigeki.com/

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