“即興”をテーマに、台本も小道具もセットもないステージでパフォーマンスを繰り広げる『THE EMPTY STAGE 2019 WINTER』。これまでにない観客参加型のエンターテイメントショーは、フレッシュな笑いを生みだし続け、連日多くの観客が公演に訪れました。

同公演は、3月11日(月)から待望の大阪上陸を果たします。そこで今回は、東京で一足早く開催された2月9日(土)の第1回目公演の模様をレポートします!

ガリチュウ・熊谷&バビロン・ファルコンの即興コントに拍手喝采

MCのタケトは、客席後方より登場すると「ようこそ、『THE EMPTY STAGE』へ!」と挨拶。「タケト~!」「大好き~!」というコール&レスポンスで会場を温めたのち、「ショート即興ショー」を担当するチームFこと『サンダーストーブ』(ガリットチュウ・熊谷、セブンbyセブン・宮平、バビロン、ロバータ)を呼び込みました。

まずは、出されたお題の専門家として1人ずつスピーチしながら、さまざまな定説を生み出していく「チャレンジ」というコントに挑戦します。

この日、観客から出されたのは“おいしいミカンのインフルエンザ”。熊谷が「1980年代に青森で流行った」と切り出すと、すかさずバビロン・ノリがチャレンジ。「東北ではなく、九州です」と話し始めますが、しどろもどろな様子を見逃さないロバータが「めちゃくちゃ遅い。考えてるし、自信がない!」と自らチャレンジを買って出て、“おいしいミカンのインフルエンザ”は名曲のタイトルだという説を唱えます。

その後も、めまぐるしいチャレンジの応酬が。熊谷が後輩のバビロン・ファルコンに「滑舌が悪いので説明したい」とチャレンジされる一幕もありつつ、バビロン・千葉の番でタイムアップ。「“おいしいミカンのインフルエンザ”は“情熱”です!」と説きました。

続いては、熊谷、千葉、ファルコンによる「あかさたなはまやらワールド」。観客が指定したひらがなの1行から始まる言葉しか喋ることができないルールで、千葉はラ行、ファルコンはヤ行に決定。ワ行を指定された熊谷は「ワ! ワ行?……ワ、ヲ、ン?」に驚きながらも、“YES, AND”の精神に則って「ありがとうございます!」と受け入れ、弁護士の設定で早速シーンに取り掛かります。

熊谷が犯人、千葉が弁護士、ファルコンが被害者に分かれてスタート。無理難題なルールを課せられたにもかかわらず、「“わ”たしはやってません!」(熊谷)「“ル”ールを破るな!」(千葉)「“よ”こはまでやってただろ? “や”けにジタバタしてるな」(ファルコン)といったスピード感あるやりとりを見せ、観客からは拍手が起こります。

他にも、1フレーズずつ歌いながらメッセージをつくる「メッセージにのせて」、1人の指揮者に指名された人が次々にストーリーを膨らませて1つの物語をつくる「コンダクター」、ミュージカルのように歌いながら新たなシーンを展開する「ミュージカルフリーズ」など、さまざまな短い即興コントを披露。

1人の観客に協力してもらってコントを繰り広げるシーンでは、宮平、千葉、ノリ、そして観客の4人が“三角関係”をテーマに好演。

言葉を投げかけられるたびに、事前に集めたフレーズの入ったボックスから1枚を引いて答えていくという内容なのですが、「さちこを譲ってくれ!」と問いかけると「君に会わずにいるよりも、僕は死ぬことを選ぶよ」など物語にあったフレーズが続々と飛び出し、会場は大きな笑い声と拍手に包まれました。

M-1王者の霜降り明星・粗品、三浦マイルドとのすれ違いを嘆く

「One-Man Talk Show(1人喋りショー)」に登場したのは、『M-1グランプリ2018』王者となった霜降り明星・粗品。「キャー!」という黄色い声に微笑み、早速パフォーマンスに移ります。

観客からのお題「最近ムカついたこと」では、1日200~300件くらい来ていた迷惑メールを3週間分析した結果、土日は一切来ないということが判明。「土日休みって優良企業かい!」とおなじみの言い方でばっさりと斬ります。

東京と大阪の違いには、「びっくりすることが多い」とのこと。その一つとして先日、先輩のスタッフさんと行った中華料理店でのエピソードを明かします。「お酒は飲まずにウーロン茶2杯、麻婆豆腐、餃子、焼きそばの3品を頼んだら、大きい皿で出てきて。デザートも食べたいなということで、胡麻団子2個頼んで1時間くらいでお店を出た」と回想。

先輩にごちそうしてもらう場合、先に外で待って「ごちそうさまでした」とお礼を言うのがマナーだそうですが、「出てきた先輩が『すごいことが起きたよ。7,777円やったわ』って……いや、高いのぅ!」と物価の高さに驚いたことを話す粗品。「東京は物価が高いですね。けど、その場で高いっすねって言えなかった」と話しました。

「『アメトーーク!』出演の反響」というお題では、昨年放送された『悲しきチャンピオン芸人』での三浦マイルドについて言及。粗品がピンの頃からお世話になっている先輩だそうですが、「(番組の中で)マイルドさんが『僕を慕ってる粗品にLINEを送ったら、既読もつけずに退会した』って、そのスクリーンショットを出したんです。ほんなら、お客さんがめっちゃ引いてて僕がプチ炎上した」と話します。

「実は携帯電話が壊れて、LINEが消えてもうただけなんです。もやもやしたんで、マイルドさんに長文のLINEで、今までの思い出とか交えながら『せめて放送前に話すのがマナーじゃないんですか』って書いて送ったんです。ほんなら、すぐ返事があって。『すまんかった。今からTwitterで弁明するわ』って言うてくれたんですけど、その弁明の内容が『粗品をえらい悪もんにしてしまいました。僕の技術不足です。売れて、霜降り明星を引っ張りますわ』って。……違うだろーー! 俺のLINEが消えてたことを言わんと!!」と哀愁たっぷりと吠えました。

そのほか、実家の焼肉店やストレス解消法、体型、他人より優れている点についてのトークをして約30分間の即興トークを終えました。

遅い吉本坂46を堪能

休憩を挟んで行なわれた「ロング即興ショー」を披露したのは、チームCこと『ジャブジャブストレート』(ギンナナ・菊池、ロバート・山本、かたつむり・林、ラフレクラン、3時のヒロイン・かなで)。

まず、ロングコントのタイトルに使う名詞を募集すると、出てきたのは“吉本坂46”。菊池は「あぁ、あの売れてるヤツだ!」とニヤリとし、吉本坂46メンバーのラフレクランは照れくさそうな表情を見せます。形容詞は“遅い”に決まり、“遅い吉本坂46”をテーマにシーンをスタートさせました。

音楽ディレクターの伴奏に乗せて、タイトルを盛り込んだオリジナルソングを歌い上げたのち、先陣を切ったのは山本。1人で踊り出すと、「秋元さん!」と声をかける林。おそらく練習生のつもりで踊り出した山本でしたが、『THE EMPTY STAGE』に掲げられている“YES, AND”の精神に則って、すんなり受け入れ、秋元康を演じ始めました。

本筋とは程遠いと思われるような、突拍子もないシーンが生まれるのも「ロング即興ショー」の魅力。ラフレクラン ・西村は、菊池演じる女の子がペットとして飼っている“ヘビのゆきちゃん”を探す旅へ出かけていきます。

かなでは、ぽっちゃりメイドカフェの店員を、きょんは秋元康から名詞をもらえなかった路上ミュージシャンを、林はそのミュージシャンの隣で勝手に踊り出すフラメンコダンサーなど、メンバーそれぞれから出てきたオリジナルの発想を全員がすべて受け止めて、ストーリーは進んでいきます。

別々のシーンでそれぞれの物語を展開していた登場人物たちが、最後に集結。途中、物語の中で吉本興業がなくなってしまうというハプニング(?)も起こりましたが、最後は登場人物全員で吉本坂46を結成するため、会社は見事に復活! 全員で砂浜を走りながら、山本が発した「遅い! 遅いなぁ、遅い吉本坂46じゃないかぁ!」という一言を合図に、冒頭で歌ったオリジナルソングを全員で熱唱しました。

エンディングで、初日のロング即興ショーを演じた感想を聞かれた菊池は「昨日、放送されてた『ラ・ラ・ランド』に影響を受けながらやりました」と笑顔でコメント。「恥ずかしいイベントですねぇ」と切り出した粗品は、タケトに「どういう意味よ!」と食いつかれると「歌とかやっていて……すごい。僕にはできないな、と。尊敬します」と感心していました。

『THE EMPTY STAGE 2019 WINTER』大阪公演は、3月11日(月)からCOOL JAPAN PARK OSAKA SSホールにて開催。3月9日(土)には『THE EMPTY STAGE 2019 in HIROSHIMA』が広島・JMSアステールプラザ中ホールにて行なわれます。1回限りの即興ショーを、この機会にぜひ会場でご覧ください!

『THE EMPTY STAGE 2019 WINTER』

日時:3月11日(月)~3月17日(日)平日19:00開演、土日1回目=13:00開演/2回目=17:00開演
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール
チケット:前売 3,900円/当日4,300円 ※整理番号付自由席

出演スケジュール:
11日(月):昴生(ミキ) Team1+Team3
12日(火):菅(ロザン) Team1+Team3
13日(水):哲夫(笑い飯) Team1+Team2
14日(木):武智(スーパーマラドーナ) Team1+Team3
15日(金):浜本(テンダラー) Team1+Team2
16日(土):1回目=千原せいじ(千原兄弟)、2回目=橋本(銀シャリ) Team1+Team2
17日(日):1回目=濱田祐太郎、2回目=月亭方正 Team1+Team2

【出演者】
■ロング即興ショー
Team1:竹若(バッファロー吾郎)、ギンナナ、セブンbyセブン、林(かたつむり)
■ショート即興ショー
Team2:宮平(セブンbyセブン)、さや香、エルフ、ハイエナじろう(パイオニアン)、小幡(タレンチ)、小寺真理(吉本新喜劇 / 吉本坂46)
Team3:林(かたつむり)、フースーヤ、ロングコートダディ、守谷日和、田中(キングブルブリン)、高野祐衣(吉本坂46)

『THE EMPTY STAGE 2019 in HIROSHIMA』

日時:3月9日(土)1回目=13:00開演、2回目= 17:00開演
会場:JMSアステールプラザ 中ホール
チケット:前売4,500円/当日5,000円 ※全席指定

【出演】
◾️ONE-MAN TALK SHOW 出演者 ※出演日順
1回目=兵動(矢野・兵動)、2回目=宇治原(ロザン)
◾️即興コントショー
TeamA:竹若(バッファロー吾郎)、ギンナナ、森本(ニブンノゴ!)、林(かたつむり)、きょん(ラフレクラン)
TeamB:大地(ダイノジ)、宮地(ニブンノゴ!)、大川(ニブンノゴ!)、セブンbyセブン、高野祐衣(吉本坂46)