7月5日(金)に開催された『第5回プラチナエイジ授賞式』にて、創設から60年を迎えた吉本新喜劇が「プラチナエイジ団体特別賞」を受賞しました。

授賞式終了後、吉本新喜劇から代表として出席した池乃めだか(以下、めだか)、未知やすえ(以下、未知)のふたりにインタビューを実施。未来へ向かって突き進む吉本新喜劇への思いや、長い歴史のなかで、印象的だった出来事を語ってもらいました。

未知、めだかは「道を作ってくださってきた先輩」

――吉本新喜劇が60年を迎えての感想を改めて聞かせてください。おふたりとも新喜劇の歴史の半分以上は在籍されていることになりますが……。

めだか「自分が若かった頃は20も30も上の先輩を見て、いろいろ思うこともありましたね。“偉そうに言いやがって”とか。今、自分がそう思われる年齢にさしかかってるでしょ? でも幸いにも、僕はそう思われてないんちゃうんかなと。もちろん(後輩たちは)先輩として立ててはくれますけど、一緒にご飯行ったりカラオケ行ったりしててフレンドリーな感じで、そういう自分であることが嬉しいね」

――やすえさんからご覧になっても、やっぱり優しい先輩ですか?

未知「そうですね。当時、私は漫才を辞めて新喜劇に入ったんですけど、そのときに一番ご飯に連れていってくれたのがめだか兄さんでした。めだか兄さんも漫才をやっていたから、私がモヤモヤしてることもわかってくださって、“なぁ、つらいけどな。やることやろな”ってずっと言ってくださいました。その頃からやから、ほんとに30何年、ずっと私の一歩先、二歩先を歩いて道を作ってくださってきた先輩ですね。新喜劇って団体やから、おじいちゃんがいて、おばあちゃんがいて、お父さん、お母さん、妹、弟がいて……っていう家族的なところがあって。そういうつながりが今でもできていることが嬉しいですね。先輩にはもちろん、後輩にも相談しますし。大所帯で大変やと思われるんですけど、けっこうそこは心強いですね」

――一般の会社ともまた違う、独特な関係性なんですね。

未知「みんなほんと、優しいんです。昔は、“若い子は舞台で笑いとらんでええ”って言われてたんですよ。“よけいなことせんでええ”って。それを恐がりながらやっていたんですけど、今はそういうことがなくなってますもんね」

めだか「うん」

未知「今は、自分たちがいつまでもトップで走っていけるわけではないこともわかるし、若い子たちから始まって新しい新喜劇のブームが始まっているのも確かやから、その邪魔にならないようにしてますね(笑)。支えたいとは思ってるんですけど、いっこもしっかりしてなくて……どうしたらいいんですかね(笑)?」

めだか「フフッ」

――でもおふたりは新喜劇にはなくてはならない存在ですから。

めだか・未知「いやいやいや」

未知「でもほんと、続けさせてもらえてることに感謝です」

池乃「やすえちゃんが美しい涙を…」“新喜劇初”をつくった未知

――新喜劇を辞めようと思われたことはあるんですか?

めだか「新喜劇から抜けて、もういっぺん漫才しようかなとかはあったけどね。でも、ある人とコンビ組む約束して吉本と相談したら、“やんねやったらよそでやれ”って言われて、“すんまへん”って辞めるのを辞めた(笑)。でもそれがあってよかったと思ってる」

未知「私は、30年ぐらい前に『吉本新喜劇やめよっカナ?キャンペーン』(うめだ花月の入場者が半年間で18万人を超えない場合は吉本新喜劇が解体されるという計画)があったとき、“新喜劇そのものが残るかどうかわからない”って言われたんですね。でも、そのときの私には“新喜劇がしたい”っていう気持ちしかなくて……。それで今があるのかなと思います。辞めなあかんのかなと思ったことはありましたけど(笑)」

めだか「あのときな。結局、やすえちゃんがその慣習をぶち破ったけど、それまで新喜劇の者同士で結婚するとダメみたいな空気があってね」

未知「そうなんです。それまで、新喜劇内で結婚したご夫婦は奥さんが辞められてたんです」

――じゃあご夫婦で続けられてるっていうのはやすえさんのところが初めて?

未知「私たちからですよね」

めだか「だから、あのときは“そういうことなんやったら私、辞めなあかんのかな”っていう気持ちがちょっとあったやん。でも俺は、結婚式のときにやすえちゃんが美しい涙を流して俺に言うたことを覚えてる。“兄さん、やっぱり私新喜劇続けます”って。だから“そうか。そうせぇ、そうせぇ”って言うてね」

――「辞めたほうがいい」と言われていたんですか?

めだか「はっきりと言われるわけではないけど……」

未知「暗黙の了解でって感じでしたよね。だから(夫の)内場くんは“僕が辞めなあかんのかな”って思ってたみたいなんです(笑)。けど、たまたま私が会社の方に結婚の報告をしたときに、“それで、仕事のことなんですけど……”って言ったら“やるやろ?”って言われたんですよ。だから私思わず“やっていいんですか!?”ってびっくりして。“結婚されて皆さん辞められてるから”って言ったら“別にかまへんやろ”と言っていただいたので、続けることができました。子どもを産んでも続けさせてもらってますし、いい流れのときに新喜劇をやらせてもらって本当にラッキーでした。今回の60周年も元気に迎えられて、まだもうちょっと頑張らないとダメかなって思ってます」

めだか、寛平との関係性に変化?「最近は…」

――“もうちょっと”どころか、まだまだ頑張っていただきたいです!

未知「そうですね。まだまだ頑張らないと……。ねっ、兄さん?」

めだか「わしゃもうアカンわ(笑)」

未知「いや、兄さん方はほんとに必要ですから(笑)」

――では今後、新喜劇でやってみたいことなどはありますか?

未知「新喜劇内で結婚したカップルが今3組いるんですね。だから、新喜劇内夫婦のイベントみたいなものをやったら面白いかなー、やってみたいなーって。お芝居もあり、夫婦のいざこざを解決するコーナーもあり、みたいな(笑)。今まで以上にいろんなことをしてみたいです。兄さんは?」

めだか「俺か? うーん。10年前、15年前ぐらいやったら“こんなこと、老後にやってみたい”って思ってたけど、あるとき気ぃついたら“もう老後やな”ってね」

未知「(笑)」

めだか「とりあえず現役で頑張っていくしかないなと思ってたんやけど、(間)寛平ちゃんがね、今度(寛平が座長を務める)『寛平まつり』で、ちょっとシリアスなお芝居をやりたいみたいで。“めぐ兄(めだかのあだ名)がやくざの組長の親分でな、組のこととか社会のこととか考えながらごっついええこと言うて泣かすねん。ちょっと長ゼリフなんやけど覚えてや”って言ってきて。芸歴は向こうのほうが上やけど、歳は俺のほうが上やから、今までずっと“こうこう、こうやで”っていろんなこと教えてたつもりやったけど、最近は教えられてるわ」

未知「いい関係性ですね」

めだか「だから、それが実現するまでは倒れられへんな」

未知「ぜひ元気でやっていただきたいです!」

30年以上の活動のなかで様々な出来事を経験し、歴史的な瞬間に立ち会ってきためだかと未知。若手の成長を見守りつつ、自身も前向きにチャレンジしていくふたりが、これからも吉本新喜劇を引っ張っていってくれることでしょう。吉本新喜劇のさらなる進化に、ぜひご期待ください!

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