千原兄弟・千原せいじが、6月25日(火)に2作目となる著書『プロに訊いたら驚いた! ニッポンどうなん?』を発売します。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
世界中を旅したことで、日本に対して様々な疑問を感じたせいじが、経済学者、軍事アナリスト、元官僚、歯学博士、カジノ研究者らと対峙し、日本の税金や失業率の問題から、eスポーツのことまで様々なクエスチョンを投げかけます。
また、巻末には大ヒット漫画『闇金ウシジマくん』の作者である真鍋昌平氏との対談も掲載。ボリュームのある内容で、空気を読み過ぎる日本人に対して、自身の驚異的なコミュニケーション術を説いた書籍『がさつ力』(発売中)とはまた一味違った一冊となっています。
今回、せいじにインタビューを実施。本作のことはもちろん、世間を賑わせたあの騒動についても語ってくれました。
「ほかの考え方もある」――否定と遮断は違う
――今回先生方と対談したことで、知らなかったこと、驚いたことが多かったと思います。話を聞いてみていかがでしたか?
面白かった。上っ面しか知らんかったことを深く知ることができたからね。ただ、本でも書いてるけど、これはひとつの角度の目線やし、これが全てじゃないので。違う人と話せば、違う目線があるんですけど、それでもひとつの角度を深く掘り下げて知ることができたので良かったですよ。
――本のなかでは、疑問をぶつけて、聞いて、最後に必ず自分の考えをまとめています。読者には先生方の話を自分なりに解釈してほしいという思いがあるのでしょうか?
そういうこと。みんなアホみたいに成功した人の本を読みたがるやろ。失敗したやつの話を読んで考えな成功せーへんやん。成功し続けている人の本を読んだって無理やって!

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
――正直、話を聞いて納得できることとできないこと、どちらが多かったですか?
「俺が聞いていたのとは違うな」っていうのはもちろんあるけど、でも納得することが多い。対談した人らと真逆のことを考えてる読者がいたとしても、ちゃんと話を聞いたら納得すると思いますよ。
――せいじさんはコメンテーターとしても活躍されています。先生との対話はプラスになったのでは?
コメンテーターの仕事をしてたら正しいことを求められがちやけど、そうじゃなくて視聴者に対して「こういう俺の意見どうですか?」っていうプレゼンをしているだけで、別に正しいことだけを言うつもりはないんですよね。「視聴者や同じテーブルに座っているコメンテーターの人たちと、やりとりが出来たらいいな」って思ってるだけ。「俺だけの話を聞け!」って意味じゃないし、俺の意見が危険やったら「危険な意見だ!」って否定してくれたってええんやけど、ただ、良いか悪いかだけで判断してほしくない。すぐに「テレビに出るな!」とか言うけど、そんなこと言うてたら日本は変わらへんし、良くなっていかへんと思う。否定と遮断は違うから。ひとつの意見として聞いてほしい。

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――確かに世の中には遮断してしまう人も多いと思います。
「他の考え方もあるよ」っていうのを分かってほしい。キリスト教もあれば仏教もあるし、いろんな意見があるわけやから。
――先生と対話することで、ひとつの問題には多方面の意見があることを感じることができたんですね。では、「がさつ力」に次いで2冊目の著書ですが、読者の反応は気になるものですか?
「がさつ力」は気にならへんかったけど、これは気になるなぁ。読者は俺の立場で本を読むと思うねんけど、そのなかで「どういう解釈があるんやろ?」とは思う。「俺だったらこう掘り下げて、こう解釈するし、これが聞きたかった」っていう人もおるやろし、機会があったら違う人の意見も聞きたいもんね。
不倫騒動では明かされなかった裏話
――話は変わりますが、今年でコンビ結成30周年です。本を読んだときも思ったのですが、せいじさんはずっと変わらないイメージがあります。ご自身が「変わったな」って思うことありますか?
太ったな。血圧が上がったからテニスを始めてん。ジムみたいなストイックなものが嫌いなんやけど、テニスやったら楽しみながらできるしな。
――ジュニアさんもお子さんが生まれましたけど、関係性は変わりました?
何も変わらへん。「千原一族が増えた」というくらいかな。
――素朴な疑問なのですが、この30年の歴史のなかで、せいじさんが嬉しかったことってどんなことですか?
単純に30年、この仕事で飯食えてるなってことやな。途中でバイトする人もおったけど、そんなこともなく、何となく飯食えてるなと。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
――では、落ち込んだことは?
うーん、週刊文春が取材にきたときやな。
――なるほど(笑)。
暇なときに楽屋で後輩と「そういうこと(直撃取材を受けたら)あったらどうする?」って話をしてたの。そのときに「“時代的にコンプライアンスはあるけども、ワシらは女にモテたくて芸人やってんねんから、そういうことをゴチャゴチャ言うな!”って答えるな」って言うてん。それを聞いていた後輩からも「兄さんそれ言うてな!」ってお願いされて、「おう!言うたる!」って喋っててんけど……いざ来たら「あわわ!」ってなったのは凹んだな。かっこ悪すぎるやろ。
ぜひとも読者の意見を聞きたい!
――(笑)。本題に戻りましょう。本を読むとせいじさんの「質問力」にも驚かされました。感覚で動いている部分が大きいのでしょうか?
みんな好奇心が少ないんやって。「失敗したら困る」とか思ってしまってるんちゃう?
――子どもの頃はどんな子だったんですか?
好奇心が旺盛やったし、自分の都合の良いように“こうあるべきだ”って考えてたかな。「ほんまはこうなんちゃうん?」ってなんとなく思ってることあるでしょ? 例えば「プロレスラーの藤波辰爾と長州力って、ほんまは仲良かったりするんちゃうん?」って思てて、誰か仲間のプロレスラーが「あの2人仲良いですよ」って言うてるのを聞いたら「ほら、やっぱそうやん!」みたいな。自分の心地良い方に流されていってたわ。
――本書で見せたように、昔から何かに対して疑問を持ってぶつけて、自分なりに解釈する人だったんですか?
この間までやったら、意見聞いても否定して終わってたやろな。最近、簡単なメンタルケアの資格をとってんけど、その人らはカウンセリングする人に対して全肯定するらしいねん。それが面白いなと感じて、自分でもそうしようって思ってん。例えば、マズいもん食っても、それを「美味しい」っていうのは違うから、「マズいもんはマズい。でも、なぜマズいのか?」って考えるようにした。否定人生のままやったら、考え方一つで凝り固まって寂しい人生やったと思うわ。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
――それが「否定と遮断」の話に繋がるんですね。最後に本書の見どころを教えてください。
生きていくうえでの情報が増えるのでいいと思います。読者は俺の立場で読むと思うんで、何かの機会で話を聞かせてもらえたら嬉しいです。
真面目な社会問題からeスポーツなど最新の話題まで、様々なジャンルの専門家にせいじが“がさつ力”で迫る書籍「プロに訊いたら驚いた! ニッポンどうなん?」は、6月25日(火)から全国の書店やネットショップで販売中です。ぜひ、お手にとってみてくださいね!
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6/29(土)17時~HMV&BOOKS SHIBUYA 6Fイベントスペースで千原せいじ『プロに訊いたら驚いた! ニッポンどうなん?』トークショー&サイン会を開催いたします!!
詳細はこちら→https://www.hmv.co.jp/
『プロに訊いたら驚いた! ニッポンどうなん?』
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
著者:千原せいじ
発売日:2019年6月25日(火)
価格:1300円+税
サイズ:四六判
ページ数:224p
発行元:ヨシモトブックス
発売元:株式会社ワニブックス