2月13日(水)、ジャルジャルの最新DVD『JARU JARU TOWER 2018 ジャルジャルのたじゃら』がリリースされました。

2年連続の『M-1グランプリ』ファイナリストとして注目を集めるジャルジャル。昨年の『M-1グランプリ2018』で披露した「国名分けっこ」も早速話題になりました。

約8,000本のネタを持つ実力派コント師として、年に1~3回のペースで単独ライブを開催し、1回のライブで11~13本の新ネタを生み出し続けるだけではなく、YouTubeの公式チャンネルでは毎日1本の新ネタを配信するなど、精力的に活動しています。

そんなジャルジャルの最新DVDは、昨年秋に開催した全国ツアー『JARU JARU TOWER 2018』の東京公演最終日を収めたもの。これまで収録用に撮りおろしたDVDはリリースしていたものの、単独ライブそのものをDVD化するのは初めて。今回は、そんなジャルジャルにインタビューを敢行し、本ライブの裏側をじっくりと話してもらいました。

――昨年10月から11月にかけて開催した全国ツアー『JARU JARU TOWER』の様子が収められたDVDですが、ジャルジャルさんの単独の中ではちょっと特殊なものでしたよね。

後藤「確かに。この形のライブができてからDVDにしようとなった訳じゃなく、今回のライブをDVDにすることが決まってから単独の内容を決めていったんです。やから、ただただそういうタイミングで出すことになったということでしかないんですけどね」

福徳「毎回こういうライブをしているんだと思われるのはちょっと困りますけど、いいライブをDVDにできたなという気持ちはあります」

――お芝居がテーマのこのライブでは、2人の登場人物のうち、いずれか1人が必ず舞台上に残って幕間をつなぎ、次のコントにもその人物として登場しながら、ネタとネタをどんどんリンクさせて12本のコントを1つのショーのように見せるという構成でしたよね。

この単独でやるコントを全て作った後、この構成にしたと聞いて驚きました。打ち合わせも普段より回数を重ねたそうですが、どのようなところに時間がかかったのでしょうか。

福徳「いちばん手こずったのは、それぞれのコントの繋がりですね。違和感が多すぎて、『今回の演出は無理やな』と何回も諦めかけたくらいです。やから、むっちゃ打ち合わせしましたよ、マジで。今までで一番したんで、(構成作家の)倉本(美津留)さんもしんどそうでした。昔からVTRを作ってくれている鈴木さんっていうディレクターさんが『あんなに疲れてる倉本さん、観たことない』って言うくらい、疲れてましたから」

後藤「ふふふ。僕らのスケジュールもあるんですけど、その前の単独は朝7時からネタ合わせしてたりもして。倉本さんは朝型じゃないのに、僕らがその時間にやりたがったら『ほんなら、7時でいこか!』って言うてくれて。来たら、顔がむくんでパンパンでしたけど(笑)」

福徳「僕らは朝型で、夜は家に居たいタイプなんで、朝から稽古をやることが多いんですよ。今回も朝型でしたけど、何回かは夜遅くまでかかりましたね。例えば19時からスタートして21時くらいには終わるかなと思ってたら、深夜1時までかかったり……。誰も飯食おうって言い出さないから腹が減って、ちょいちょいつまみながらやってました」

後藤「稽古をやり出したら、ずっとやってまうんですよね」

――すべてのコントをつなぎ合わせるなかで、2つの重要なキーワード的要素があります。あれはどうやって生まれたんですか。

福徳「ラインナップが揃ったときやったかな? 作家の藤井くんが『後藤さん、かわいそうですね。よう見たら、ほぼ被害者役ですね』って言い出して。で、そこから全部が1つの物語になるんちゃうかみたいな話が出てきたんですよ。で、こいつとこいつは同一人物で、これとこれはそのキーワードでいける……ってみるみると繋がっていきました」

後藤「いっそのこと僕の役を全て同一人物でいけたら、という案もあったんです。ですが、キャラの性格が違いすぎてまとまらなかったので、共通のものを入れて繋げていきました」

――今回は自分ルールを主張する人物が出てくるコントが多かったですけど、それはおふたりの思考から生まれた発想なのか、それともキャラとして考えた時に出てきたものなのか、どちらですか。

福徳「『無名の芸人のボケいらん』っていうコントは、僕が若手時代に思っていたことでした。有名な人がボケた方がお客さんもハッピーやし、無名な芸人のボケなんて誰も興味ないやろって。あと、練習をいっぱいさせる若手芸人のコントは……僕ら、若手の劇場やオーディションで死ぬほど練習してる芸人や、片方が厳しくて猛烈に練習したがってるコンビをめちゃくちゃ見てきたんで」

後藤「相方に厳しいコンビの練習って、傍から見てるとめちゃくちゃ面白いんですよね(笑)」

福徳「挨拶の段階で、例えば『〇〇ってコンビの〇〇です。僕がなんとかで、こいつがなんとかです』って一人で全部説明する人がたまにいるんですけど、こいつほんまは怖いんやろうなって思ったりするんです」

――ジャルジャルさんの若手芸人をテーマにしたコントは、味があって大好きですが、普段のそういう些細な言動からコンビ間のパワーバランスを見ているんですね(笑)。

おふたりはその辺、どうですか? お互いを分かりすぎている分、仲がいいとかを超越しているというか、周囲からすると関係性が見えないなと思うところもあるのですが。

後藤&福徳「はははは!」

後藤「まぁ、あんまり干渉しないっていうスタンスではありますよ」

福徳「家が近いんでよく見かけるんですけど、基本、僕は声をかけないです」

後藤「僕は……福徳を見かけたことがまずないです(笑)」

福徳「先に気付くんで、パッと隠れてます。結構会ってますよ。歩いてたら車が来て、後藤が運転していて。助手席におる嫁と目が合った気ぃするけど、実際そうだったかわからない。嫁さんが『今、福徳おったで』って教えてくれるのもどうかわからないですし」

後藤「んーーー、そういうことはなかったですね」

福徳「車の後ろを、僕が車で走ってることは何回もあるし。で、家に帰るのになんでこのルート走るねん。絶対、こっちのほうが早いのにって思うときもあります」

後藤「さすがに、後ろにおる車は気付いてますねぇ」

――(笑)。コントの話し合いで意見がぶつかることは?

後藤「ネタに関してはないですね」
福徳「高校からの付き合いなんで、脳みそがええ感じに一緒になってるんです。やから、若手の頃からあんまりぶつかったことはないです」

――なるほど、そうなんですね。そういえば、昨年3月の『JARU JARU TOWER』から感じているのは、お二方の笑いの視点の変化というか。以前の『JARU JARU TOWER』では、例えば1から5くらいまでの感情の層があって、1だけ刺さっている人もいれば、5だけ刺さっている人もいて、観客それぞれの笑いどころがあるような感じがしたんです。

ですが、前々回から1の思考の人も5の思考の人も同じところで笑っているように見えました。それは意識して、ネタを考えているのでしょうか?

後藤「あ~! 意識はしてないです。その調整はできない(笑)」

福徳「偶然ですねぇ。その時できたネタをやってるだけなので、気候とか季節とか、僕らのそのときの環境が影響しているということじゃないでしょうか。ただ、作家さんの意見をいただくようになったから、そうなったのかもしれないですね。前は2人だけで決めてたんですけど、ここ数年は作家さんに見せて、アドバイスをもらうようにしています。見せるようになったきっかけは、作家の遠藤さんに『技打ちもあるし、説明せなあかんことがあるから知っときたいんよ。先にネタ見せてよ』って言われたからです。で、作家さんの前でやってみたら、思いのほか、人前で一発目からネタやるのってええなぁって2人ともなって」

後藤「うん、2人っきりでやるより、それなりの緊張感があっていい練習になるんですよね」

福徳「最初は単独でやる12、13本のネタを自分らで決めてから見せてたんですけど、徐々に候補のネタも見せるようになって。今回は30本見せた上で、作家さんと一緒に単独でやるネタを決めました」

――開催日ぎりぎりまでネタ作りをしている芸人さんも多い中で、単独の何ヶ月か前に30本の候補ネタを作ってるってすごいですよね。

福徳「あぁ……それで言うと、僕ら(1回の単独で)150本くらい案は出してますよ。だから、ネタ作りの時間はむちゃくちゃ取ってます。ネタに関しては根気もあるし、サボり癖もないし、遅刻もしない。お手洗いに行く時も、一応報告してから行きますし」

後藤「ふふふ! まぁ、そうですね」

福徳「ちょっと長なるから、直接的にじゃなく遠回しな言い方で伝えますけどね」

――(笑)。YouTubeチャンネルで毎日1本、ネタをアップしたりと、コントのいろんな可能性を探し続けているおふたりですが、今後、新しい展開は考えてはいますか?

福徳「昨年、『六本木アートナイト2018』に出させてもらって、(引ったくりのコントで)引ったくりからオシャレなバッグができるっていうアート作品を作ることができたんです」

後藤「今年の1月には、『ヨコハマアートラリーアートと笑いの境界線』で即興コントもやらせてもらいましたし」

福徳「今年はそういう新しいチャレンジも、どんどんやっていきたいですね」

――では、最後にラフマガを読んでくださっているみなさんへ、改めてDVDのPRをお願いします!

福徳「YouTubeでは無料でコントが観られますが、有料で観るコントもいいですよ!」

後藤「このDVDで、ライブの空気をちょっとでも味わってもらって、次回の単独ライブに足を運んでくれたら嬉しいなと思います!」

発売日当日の13日(水)には、東京・タワーレコード新宿店7階で、DVD発売記念イベントとしてトーク&3ショット写メ撮影会も開催され、たくさんのファンの皆さんと交流した2人。ぜひ、皆さんもくせになるジャルジャルワールドをお楽しみください!

JARU JARU TOWER 2018 ジャルジャルのたじゃら

発売日:2月13日(水)

価格:4,000円(税込)

品番:YRBN-91269

発売元:よしもとミュージックエンタテインメント
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