5月11日(土)、沖縄よしもと花月にて、観て楽しむ手話コメディ劇団アラマンダの第3回公演『兄の心は弟知らず、弟の恋は兄知らず?』が上演されました。

この公演は、聴覚に障がいを持つ両親のもとで幼い頃から手話に触れて育ち、市役所の福祉課での手話通訳の経験もある女芸人・大屋あゆみが手話で笑いを届け、手話の楽しさや面白さを世に広めたいと企画したもの。気絶するほど辛くて美味しいタコライス屋アラマンダを舞台に、そこで働くおっちょこちょいな主人公あゆむと仲間たちの、愉快で心温まる様子を描いたドタバタコメディです。

チケット完売&立ち見がでる盛況ぶり!今回は大家の秘蔵写真も…?

主演の大屋を筆頭に、ピーチキャッスル・真栄城、利根川ホプキンス・岩田、OCEANリョウジ、島袋忍、ハイビスカスパーティー・ちあきが出演。手話の同時通訳を織り交ぜながら、表情豊かに口を大きく開けてセリフを話し、コミカルな動きを加えた演技を繰り広げます。

また、舞台両脇のモニターには文字で解説が流れ、前回の公演に引き続き、手話通訳士の大嶺文子さんもガジュマルの木の役で登場。舞台中央に立ち、物語を手話で客席に伝える姿は、かぶり物も様になって「どの芸人より一番堂々としている!」と出演者も絶賛。数々の工夫により、聴覚に障がいを持つ方も健常者も一緒に楽しめる内容となっていました。3回目の公演となる今回は早々にチケットが完売し、当日は立ち見も出る盛況ぶりで、本公演の人気の様子が伺えました。

上演中は、初出演となるリョウジの手話は「ラップのようだ」とからからかわれたり、今より30㎏痩せていた5年前の写真を公開されて大屋が悲鳴をあげたりと、とにかく笑いどころが満載。客席では、大きく手を叩いたり、お腹を抱えて笑う観客の姿があちらこちらで見られ、星が瞬くように頭の上で手を振る手話の拍手「キラキラ」が何度も送られていました。

劇団名の由来も…公演に込めた想いを明かす

舞台終了後の挨拶で、大屋は「今回初めて来られた方が多くて驚きましたし、この公演が広く認知されつつあることを実感しました。ボランティアの方々をはじめ、たくさんの人に支えられてます」と感謝を述べ、深々と頭を下げました。

劇団名については、幼いころ、祖父の家に咲いていたアラマンダの花が由来になっているという秘話を明かし、祖父や父への感謝と、この公演がいつまでも続くことを願って「劇団アラマンダ」の手話をつくったと言います。アラマンダの大きな花びらをイメージして考案した手話を披露すると、観客もすぐに手話で「アラマンダ」に挑戦。素敵な手話の完成に会場が一体となって拍手を送りました。

その後、手話ソング「手で話そう」を全員で歌いエンディングを迎えますが、ここでも「手で話そう」の芸人バージョンが完成したことをサプライズ報告! 映像が初公開され、制作に参加したさきはまっくす、ハイビスカスパーティー・ゆか、利根川ホプキンス・又吉がステージに登場すると、会場のボルテージも最高潮に。

出演者全員と観客で「手で話そう」を大合唱。カチャーシー(沖縄民謡に合わせて踊るダンス)も飛び出し、たくさんの歓声とともに、客席は手話の拍手「キラキラ」で埋め尽くされていました。

最後まで鳴り止まない拍手に包まれながら、幕を下ろした劇団アラマンダの第3回公演。回を重ねるごとにリピーターも増えており、さらなる活躍が期待されます。次回作も、どうぞお楽しみに!