9月7日(火)、ルミネtheよしもとにて、バイク川崎バイクの単独ライブ「BKBソロライブンブン2021cc『バイク単独バイク~亡霊のくせにボーイッシュ~』」が開催されました。
ラフマガでは、この日のために制作された楽曲「亡霊のくせにボーイッシュ」の作編曲を担当した、なんぶ氏のライブレポートをお届けします。

度肝を抜くオープニングアクト!

開演早々、舞台上に用意されていたのはセンターマイクはなく一枚のドでかいスクリーン。オープニングアクトとして行われたのは、映像とBKBの身体を完全に同期させたパフォーマンスでした。

振りかざした腕に合わせて文字が現れ、猛スピードのバイクと化して疾走し、全身からオーラが吹き出すド派手な演目に客席は大興奮。

熱気の中、続けざまに漫談を披露。テーマはコロナの時世から子供の流行、さらに「ネタの擬人化」というトリッキーなものまでカーブを描き、漫談家としての本領を発揮しました。
直後に流れたオープニング映像は、この日のために制作された楽曲「亡霊のくせにボーイッシュ」に合わせ、モノトーンベースのアニメーションが目まぐるしく展開するもの。現代のトレンドを反映した、ハイクオリティな映像作品となっていました。

ちなみに筆者は、楽曲「亡霊のくせにボーイッシュ」の作編曲を担当させてもらったのですが、BKBから送られてきた歌詞のリリシズムの豊穣さに大いに驚嘆したことも付け加えておきます。
「歌詞、マジで最高でした」と伝えた時の「えへへ、電車の中でバっと書いただけやけどな(笑)」と照れるBKBを見て、彼が先輩後輩問わず芸人から好かれる理由を垣間見た気がしました。

演目はコントのブロックに突入

純愛を望みながらも、現実とのギャップに翻弄される「片思い歴3年」

特殊すぎる活動形態の芸人が相方への不満をぶちまける「解散しよう」

ニッチすぎるサービスを顧客に紹介する「レンタル〇〇彼女」

偶然魔法のランプを手にしたワケあり少年の物語「ランプの魔人」

BKBが演じる一人コントの主人公たちは、コミカルでありながらもどこか悲哀のにおいを漂わせ、「ショートショート小説集『電話をしてるふり』」の上梓も記憶に新しい彼の、普段メディアではなかなか見ることのできないストーリーテラーとしての一面を存分に堪能できました。

圧巻の自己言及的なラストコント

怒涛の勢いのままライブは終盤戦に差し掛かり、舞台上には再びセンターマイクが。
芸人の単独ライブの構成上、漫談で始まり、コントを経由し、最後を漫談でシメる形式はよく見かけるもので、今回もそのパターンかと思いながら見ていると、どうも様子がおかしい。漫談中、決め台詞「BKB! ヒィィア!」がどうしても言えなくなり、頭痛を訴えてその場で倒れこみ暗転。不穏な空気を醸し出す中、そのままとある寺で目を覚ましたBKBは、芸人の「面白さ」に取り憑く亡霊の存在を知ります。シークレットゲストとともに亡霊と格闘する、自己言及的なラストコント「亡霊のくせにボーイッシュ」は圧巻でした。

先程披露したコントのシークエンスを巧みに引用しながら、話が展開するごとに笑いは膨れ上がります。そして、クライマックスで再度オープニング曲が流れ、盛り上がりが最高潮に。

漫談と思いきや、自身を主人公に据えた自己言及的なコントを最後に披露したBKB。彼の書くショートショートで描かれる人物たちや一人コントの主人公らと同じように、彼もまた芸人としての喜びや悲哀などのよもやまを当たり前に抱えながら市井を生きる一人間であるという表明にも見て取れました。
そういった生活の結実が今回の濃密な90分であり、彼の作品やそこから透けて見える人柄も含めて、客席や他の芸人から愛されている彼の姿を見ると、不思議と感動的ですらあります。
最後のエンドトークまで含めしっかりと構築されつつも、BKBの人柄と相まって全体的に抜けが良いライブでした。
彼のタレントとしての側面しか知らない人や、「ショートショート小説集『電話をしてるふり』」を読んだが芸人としての持ち味を知らない人にこそ、是非鑑賞してほしいライブです。

なおこのライブは、吉本興業が運営するオンラインチケットサービス「FANY Online Ticket」にて、アーカイブ見逃し配信されています。漫談家・一人コント師・小説家・エンターテイナーとしてのBKBのこだわりとサービス精神が詰まった90分を是非体験してみては?

イベント概要

BKBソロライブンブン2021cc『バイク単独バイク~亡霊のくせにボーイッシュ~』

【見逃し配信】
見逃し視聴:9月14日(火)18:30まで
※チケットの販売は見逃し視聴終了日の昼12:00まで
FANY Online Ticketはこちら


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