お笑いコンビ・ホテルの橋本大祐と、その妹の菜津美によるユニット『橋本兄妹』。学生アルバイトがバイトリーダーから説教を受ける“バイトあるある”のコント動画がTikTokでバズって、いまや「いいね」200万超えの大注目アカウントに。今回は、そんな2人にインタビュー! TikTokを始めた経緯やネタづくり秘話など、“西日本一仲のいい兄妹”の素顔に迫りました。

『橋本兄妹』で学生アルバイト役を演じるのは、兄の大祐。2016年に相方の森本哲央とお笑いコンビ・ホテルを結成し、関西を拠点に活動しています。一方、バイトリーダー役を演じるのは妹の菜津美で、音楽グループ「半熟BLOOD」でボーカルを務める傍ら、兵庫県川西市でカフェ&ライブスペース「露依楼囲-Roy Roy-」を経営しています。

芸人仲間に見せる用かと思っていたら…

——TikTokで「バイトあるある」を始めたきっかけを教えてください。

大祐 動画を上げ始めたのは去年の春過ぎぐらいやから、1年半ぐらい前かな?

菜津美 私は兵庫県川西市でお店をやっていて、兄にもアルバイトとしてお手伝いしてもらっているんです。あるとき、私が兄に業務的なことで注意をしていたら、その言い方がウザい、みたいになって。そこで急に私にスマホを向けて撮影を始めたので、「ウザいキャラ演じてよ」という合図かなと思ってやったんです。
はじめは芸人仲間に見せる用やと思ってたんですけど、気づいたらTikTokに上がってたという(笑)。それが「メモ取らない新人を叱るバイトリーダー」で、しばらくして兄から「やったぞ! バズった!」って連絡が。

大祐 (妹からは)怒られたんですけど、「勝手に上げるなよ」じゃなくて「無加工で上げるなよ」と(笑)。僕が「今後、こういう動画を撮っていこうや」と言おうと思ってたら、向こうから「こんなんバズるんちゃうかな?」って(ネタを)持ってきましたからね。

菜津美 TikTokをやってる人たちって、かわいく映るフィルターを使う方が多いと思うんですけど、橋本兄妹は基本的にスマホのノーマルカメラ。だから最初は「加工してほしい」って思ってたんですけど、最近は、加工してないからこそ、実物とのギャップがなくていいのかなと思ってます(笑)。「TikTokを見ました」ってお店に来てくださる方もいて、ホントにバズるってすごいなと。

大祐 街で声かけられたりすることもありますよ。妹に「バイトリーダー、結婚してください!」って言ってきた人もいました。

菜津美 高校生ね。

大祐 なんて返したん?

菜津美 ちょっとまだ早いで〜って(笑)。

“バイトへの情熱”はまったく逆

——ネタは実体験をベースに作ることが多いんですか?

大祐 はい。けっこう盛り込まれてますね。

菜津美 私たちが学生時代にやってたバイトへの思いみたいなのが、ね。

大祐 僕はバイトをやってるとき、基本的にやる気がなくて、どう手を抜くかしか考えてなかったんですけど(笑)。妹は逆に「時給以上にどう頑張ってやろうか」っていうタイプで。

菜津美 ステーキハウスで働いてたときは、お肉に合うワインをお客さんに説明できたら注文してもらえるかなと思って、店に届く新しいワインの説明をひと通り読んでからノートにまとめたり。

大祐 その間、オレは見つからんところで野球速報を見てたから。

菜津美 おったおった、そういうヤツ(笑)。

大祐 だから、バイトへの情熱みたいなものは、まったく逆なんですよね(笑)。

——ネタは、どうやって作っているんですか?

大祐 最近は、ふたりで話し合って。

菜津美 いや、兄です。「こんなんどうかな?」っていうのは私も言いますけど、最終的な修正は兄がしてくれて、それを演じるという流れですね。

大祐 確かに。ヒザを突き合わせてネタづくり、みたいなことはないですね。一緒に住んでないので、店が始まる30分前に集合して「今日中に7本作らな。来週まで会わへんし」みたいな。

菜津美 30分ぐらいで5、6本撮るよね(笑)。私も、営業が始まるまでの間に終えたいし。

大祐 ホンマはもっと練ったりしたほうがいいんやろうけど……。

菜津美 なので、ネタ帳もないですね。

大祐 でも、ネタ切れの苦しみはめちゃくちゃあります。

菜津美 お店のスタッフにネタを提供してもらって、「それでいっか」みたいなことも(笑)。

大祐 あとは、コメント欄を見て、そこからウケるコンテンツを考えることもありますね。

TikTokに出て音楽仲間とはちょっと疎遠に…

——TikTokがバズるようになって、家族や友人など周囲の反応は?

大祐 TikTokは父親も母親も見てますね。

菜津美 私は毎朝、言われますよ。「昨日の見たよ〜!」みたいな。

大祐 ファンやん(笑)。

菜津美 「新キャラめっちゃいい〜!」とか言われて(笑)。お父さんも、アーカイブに残ってるトークライブまできっちり見てます。

大祐 芸人仲間もけっこう見てくれてて。妹に関しては「なんであんなに演技上手なん?」っていう驚きがあるみたい(笑)。吉本の社員さんと話すときも、「橋本兄妹おもしろいね」って言っていただいてます。

菜津美 うれしい! 私は逆で、ミュージシャンやったはずのヤツが急にバイトリーダーって言ってTikTokに出てるってことで、音楽仲間とは……ちょっと疎遠になりつつあります(笑)。対バンに呼ばれなくなったりとか。少し寂しく思うときはあるのですが、仕方ないのかな……と思ったりもしてます。いまはいまで、また新しい出会いがあるので。

大祐 (笑)

菜津美 (半熟BLOODの)メンバーは、初めはビックリしてましたね。コメントで「ブス」とか言われたりすることもあって、それを見て傷ついてました。「ウチらのボーカルが、こんなイヤなこと書かれてる!」って涙ぐんで、すごい心配してくれました。

大祐 いまは?

菜津美 最近は、ちょっとコメントがやさしくなってきてるんで、なにも言わなくなりましたね。

大祐 慣れたんかもしれんな。メンバーも動画に出てくれてますし。

じつはすっごい仲悪かったんです

——TikTokのプロフィールに「西日本で一番仲のいい兄妹」とありますが、小さいころから仲はいいのですか?

菜津美 じつは……すっごい仲悪かったんですよ、昔。

大祐 そうなんです。2歳違いなんですけど、僕が中学2年ぐらいまで。

菜津美 それまでは、ケンカになると兄が最終的に勝って、私は泣かされてたんです。でもある日、兄が急に「オレ、もう女泣かせるのやめる」みたいなこと言い出して(笑)。

大祐 そんな恥ずかしいこと言ったか?(笑)

菜津美 これは恋愛で何かあったんやろうなと思ってたんですけど(笑)。そこからめっちゃキレられるみたいなのがなくなって、ストレスなく遊べるようになりましたね。

大祐 まったく覚えてない。恥ずかしいから言いたくないとかじゃなくて、ホントに忘れてるんですよ。

菜津美 (うなずきながら)ええねんで……お兄ちゃん。

大祐 なんでやねん!(笑) 本格的に仲よくなったのは、もっと後ですけどね。

菜津美 ケンカはぜんぜんしません。お互いのことをよく知ってるので、ケンカするとめんどくさいってわかってるんですよ。だから「これは言わないほうがいいな」ってことは言わないように。

大祐 「イライラしてはるからこれ以上、言うのやめよ」みたいな。

菜津美 「ここは謝っとこう」とか。

大祐 力関係で言うと、妹が強いですけどね。

菜津美 っていう体(てい)を、いつも取ってくださってます(笑)。妹としては、最終的にはお兄ちゃんに委ねちゃうところはありますね。「これどうしたらいいかな?」って聞いたらアドバイスしてくれるから。

——では、お互いのいいところと悪いところを教えてください。

大祐 妹のいいところは、カリスマ性と独創性があるところ。僕にはない部分なんで、尊敬してますね。悪いのは酒癖です。たぶん僕のことが好きなんでしょうね、酔ったらボディタッチをめっちゃしてくるんですよ。そこをちょっと直していただきたい(笑)。

菜津美 お酒が入ると底なしのハッピー野郎になっちゃうんですよ(笑)。私が尊敬してるのは継続力。負けず嫌いでストイックなところも。そうやって着々と積み上げてきたものがあるから、仕事に関しての信頼度はすごくあるだろうなって思いますね。

大祐 うれしい。

菜津美 直してほしいというか、心配してるところは、毎日きっちり生活しすぎてて、実はロボットなんちゃうかなと。LINEの返信もめちゃくちゃ早いし、YouTubeの更新もあるし、橋本兄妹もあるし、たぶん寝てないです。

大祐 寝てるよ。寝てるとき以外にがんばってるだけで。

菜津美 娯楽もないし、大丈夫かなって。完ぺき主義だと思うので、このサイクルがうまく回らなくなったときに、私のこと刺したりせえへんかなと(笑)。

大祐 そんなんならへんよ!(笑)

菜津美 だから、メンタル面を支えてくれる人募集中です!

“妄想癖”があるから天職!?

——大祐さんはYouTubeで「ホテル橋本のオリジナルLINEストーリーズ」もやっていますね。

大祐 芸歴1年目のころから、Twitterに毎日投稿するっていうのをやってまして、そのなかで生まれた企画なんです。(吉本の)社員さんのアドバイスもあって、動画にしてYouTubeに上げてみたら、知らん間にたくさん再生されて、チャンネル登録者数も増えてて……それが2、3年前なんですけど、そこからがんばって更新してます。

——「バイトあるある」もそうですが、リアルなネタが多いですよね。

大祐 もともと人を観察したり、「こういう人がこの状況になったとき、たぶんこういうこと言うやろう」みたいなことを想像するのが好きやったんです。で、YouTubeのLINE系動画を見ていたら、わりとスカッとするヤツが好まれるみたいやったので、じゃあこうしてみよう、とか考えていって。

菜津美 私は、兄が、芸人としてどうやっていくべきかと悩んでいる姿を見てましたし、LINEストーリーズを始めてからも毎日、夜遅くまでがんばってるのを知ってたので、「よかったねえ、お兄ちゃん!」って。

大祐 親の言い方やん(笑)。

菜津美 まあ、「そんな下ネタに走る?」って思うときもあるけどねえ。

大祐 (笑)

菜津美 昔から、私は活発な女の子って感じやったけど、兄はどちらかというと、ひとりで何かするのが好きやったんですよ。ずーっと部屋に引きこもって迷路を描いてるような男の子で(笑)、変わってるなと思ってたんですけど……。

大祐 ちょっとバカにしてない?

菜津美 違う違う。で、妄想癖もあるなと思ってたから、「よかったね、天職が見つかって」という気持ちです(笑)。

大祐 それはあるかもしれん(笑)。

15分しゃべったら私のこと好きにさせられる!

——菜津美さんは音楽が本業ですが、おふたりの掛け合いは息がピッタリでまるでコンビみたいですね。

大祐 はい、僕はもう妹というより芸人仲間としゃべってるぐらいの感覚です。

菜津美 鍛えていただいてます。

大祐 いやいや、僕の影響とかじゃなく、もとからやんな?

菜津美 昔、年に1回「クラスでいちばんかわいい人」とか決めるの、あったじゃないですか。私は早い段階で、かわいい部門の3位までには入れないってわかったんですよ。で、ほかやったら何だろうとなって、「あ、おもしろい人ならなんとかなるかも」と。

大祐 オレと一緒やで、それ(笑)。

菜津美 「おもしろい人」にランクインしたくて……それで、けっこう鍛えられたかもしれません(笑)。

——そんな橋本兄妹のふたりで、今後やってみたいことはなんですか?

大祐 トークライブとかで、フォロワーの方たちと直接、お話ししたいですね。妹は、直接しゃべったら絶対ファンにさせる自信があるらしいんで。

菜津美 15分しゃべったら私のこと好きにさせられるって思ってます(笑)。あと、兄妹で、カップルチャンネルでやっていることに挑戦するという企画も温めてます。デート服を選び合いっこするとか。

大祐 うわ〜、さぶっ!(笑)

菜津美 あとはペアルックでディズニー行くとか(笑)。そういうカップルチャンネル企画を兄妹で乗っ取っていく。

大祐 いまはコロナの影響で外ロケができないので、実現するのはまだ先になると思いますけどね。それとやっぱり、橋本兄妹のTikTokを見ていただいたことで、妹のCDが売れたり、僕らホテルのライブを見に来てくれたり、それぞれの活動にお客さんを引き込めたらいいなと。

菜津美 あとは『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系=視聴者のスカッとした体験をドラマ化するバラエティ番組)に出る。

大祐 それは、お前の夢やろ(笑)。

菜津美 コメントで「バイトリーダー、『スカッとジャパン』に出てほしいです」っていう声が多くて……。

大祐 それはホンマに多いよな。

菜津美 オファー待ちです! お願いします! 明日でも大丈夫です!(笑)

橋本兄妹の公式TikTokはこちらから。
ホテル・橋本のYouTubeチャンネルはこちらから。
ホテルのプロフィールはこちらから。
「半熟BLOOD」の公式サイトはこちらから。


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