ケンドーコバヤシの主催ライブ『地獄寄席』が8月29日(日)に東京・北沢タウンホールで開催されます。〝Mr.やりたい放題”の異名を持つケンコバが、いま見たい芸人たちを集めたというこのライブ。「ペロンご主人様ペロン」「タコ殴り仏教」など耳慣れない出演者たちが並ぶ、なんとも謎に包まれた『地獄寄席』の“全貌”に迫るべく、本人を直撃しました!

無観客・無配信ですでに20回開催!?

――『地獄寄席』は主催ライブということですが、これまでも開催されていたんでしょうか……

ケンコバ そうですね、これまで20回くらいやったかな。

――かなり歴史のある寄席ということですか?

ケンコバ いや、歴史は浅いんですよ。2カ月間で20回やったんで。無観客・無配信で。

――無観客・無配信! てことは、だれも見てない……だから情報が、なかなか見つからなかったんですね。

ケンコバ ごくごく一部の舞台関係者しか知らないんじゃないですか。実際、本番を見ているのは技術さんだけになりますから。技術の皆さんも「何のために俺は照明を当ててんのやろ」「誰のための効果音やろ」と思ってたと思います。リハを2回すんのと一緒ですからね(笑)。

――なるほど……。今回、満を持して有観客・有配信ライブを開催するのは、やはり回を重ねて手応えがあったからですか?

ケンコバ いえ、違います。資金繰りに困ったからです。無観客・無配信というのは、まったくカネを生み出さないんですよね。この歳になって初めて資本主義のシステムを知った感じです。

――そもそも『地獄寄席』を企画したきっかけは?

ケンコバ 会長命令ですね。吉本の大﨑洋会長が「ちょっと、年度末の決算に向けて“地獄芸人”を処理してくれ」と。まあ、今回は吉本にとどまらず、他事務所にも広げた開催となりますが。やっぱり各事務所から「うちも在庫処分したいんや」という連絡が来ますんで。

――これまでにも、いろんな芸人たちが出演してきたワケですね。

ケンコバ 20回重ねてきて、ほとんど引退していきますから、20回出られた奴らはいないですからね。

――どんどん引退ですか……。今回のメンバーはどういった人たちですか?

ケンコバ エース級を集めましたよ、“地獄エース”。

――メンバー選びのポイントは?

ケンコバ “殺傷能力”順で選びました。今回は、防御力はいっさい重視していないですね。ネタ構成力とか、トーク力とかも省かせていただきました。

――寄席なのに、ネタのことはいっさい考慮せずにメンバー選びを?

ケンコバ そうです。だからこそ、本当にいろんなネタが見られると思いますよ。

“地獄芸人”たちのプロフィールを大公開!

――ケンコバさんが“いま見たい芸人”を集めたということなので、それぞれのメンバーについて聞いてもいいでしょうか。まず、「ペロンご主人様ペロン」さんというのは……?

ケンコバ 彼らは正統派漫才師です。いままで見たネタのなかに消防士のネタがあって、「ホース持ってこーい」「1、2、3!」とか、バケツリレーやったりね。古き良きネタをする人たちです。

――「タコ殴り仏教」さんは?

ケンコバ 彼らはコンビ名が人生を表しているんですよね。なぜか、お世話になった人を傷つけてしまうらしいんですよ。そういうことを繰り返す人生を歩んできたらしいんですね。小さいときに育ててくれたお寺の和尚さんをボコボコにしたり……。

――まさにコンビ名のまま。

ケンコバ まさに“名は体を表す”2人ですね。

――では次に「膣内秩序」さん。インパクトのあるコンビ名ですね。

ケンコバ これはトリオです。比較的マニアックなネタをするんですけど、3人とも経験が浅いらしくて、下ネタだけは苦手なんですよね。

――トリオ名に反して。

ケンコバ 今回、カラを破ってほしいなと思います。

――「全て人民の為」さんは?

ケンコバ ロシア人ですね。ペレストロイカ(1980年台後半のソ連の政治改革運動)のときに結成したコンビで。

――けっこう歴史がありますね。

ケンコバ 50何歳だったかなあ。ぜんぶロシア語でやるんで、僕もいままで面白いかどうかちゃんと判断できたことがないんですけど、まあ、なんとなくわかるじゃないですか。海外でミュージカルを見てもなんだかわかるという、あの感覚です。「面白いこと言うてんねやろな」と(笑)。

――「先生少(センセーション)」さんは、カッコいい名前ですね。

ケンコバ カッコいいですよね。でも、アタマからケツまでダジャレしか言わない人たちです。

――「JK戦士チャーハン」さんは?

ケンコバ これはね、現役女子高生という触れ込みでオーディションにやってきて、僕も合格させたんですけど、どうも見た目はハゲてるし、オッサンちゃうかな?と思って。服装は完全に女子高生なんですけどねえ。

――疑わしいところもあると。

ケンコバ そうなんですよ。靴下は通気性のある黒い薄いやつ履いてるし。

――オジサンが履いているような

ケンコバ そうですね、「通勤快足」っていうんですかね? あれを。だから、どうもおかしいなとは思ってるんですけど、本人らが女子高生と言い張ってるので、まあいいかと。「女子高生あるある」とかやるんですけど、「お茶を頼んだだけでセクハラと言われる」「そんな時代になりました!」とか、オッサンのあるあるを言うんですよねえ……。

――なるほど……。「おお黒木」さんはどんな芸人ですか?

ケンコバ おお黒木は、ミュージカル畑から来たヤツです。本人が「(劇団)四季」にいたと言うんですけど。そんなわけないと思うんですよね。体脂肪率50%超えてるようなヤツなんで、四季には入られへんやろと思うんですけどね。でも、「JK戦士チャーハン」にしても、「おお黒木」にしても、僕は本人が言うことを信じるんで。性善説に基づいているといいますかね。

――では、MCを務めるのは……。

ケンコバ あれ、インポッシブル(えいじ、ひるちゃん)のことは聞きました?

――あ、すみません。インポッシブルさんは知っているので……。

ケンコバ あ、知ってます? でっかい昆虫と戦ったりするコンビです。

ライブをするのは「親戚の集まりに出たくなくて…」

――MCの人も、ちょっと知らなかったのですが。

ケンコバ 海老背腸村一平さんですね。なかなかこの人がライブに出ることはないでしょうからね。草野仁さんと同期らしいですよ。MCといえばこの方という感じですもんね。

――すみません、勉強不足だったようです……。

ケンコバ 無知は恥じることではないですよ。知らないことを知ってるふりをするのは恥やと思いますが、知りませんでしたというのは恥やないと思います。

――ありがとうございます。20回も無観客・無配信ライブを重ねてきて、いよいよ有観客ライブを開催するモチベーションは、どこにあるんでしょうか?

ケンコバ じつは、この日を仕事で埋めたかったんですよ。親戚の集まりに出たくなくて。でも、もともとオフやったんで「これはヤバいぞ」となって、急遽、ライブをやることになりました。苦手なんですよね、親戚の集まり。この寄席が入ったことで「仕事やから行けない」と言えますからね。

――ケンコバさんの名前は出演者の欄に出てきませんが、どういう形で出演するのですか?

ケンコバ その日は僕、ちょっと歯医者を入れちゃって。間に合えば行きます。歯医者って意外と時間通りいかないことも多いんでね。今日は1時間くらいかなと思ったら、治療が終わってから「今日は歯石とって洗浄しましょう」とか言われて、さらに1時間みたいなこともありますから。そうならんかったら、いいんですけどねえ……。

――間に合うことを祈っています。今回の寄席は、どんな人に見てもらいたいですか?

ケンコバ やっぱり家族を大切にしている人に見てほしいですね。「何が大切ですか?」と聞かれたときに「家族」と即答する人。その考えを改めさせてやりますんで(笑)。

内容は本当に面白いと思います(笑)

――今回、他事務所のコンビも出演するとのことですが、どうやって芸人さんを発掘しているんですか? YouTubeとかですか?

ケンコバ いや、もうちょっと特殊な方法ですね。

――特殊、と言いますと?

ケンコバ 『ネタパレ』(フジテレビ系のバラエティ番組)です。

――……今回の皆さんが『ネタパレ』に出ているのを見たことがなかったんですが。

ケンコバ たまたま見逃した回に出てたんじゃないですかね。「おかわり」には呼ばれたことのない面々ですけど。

――では今後、声をかけたいと注目している芸人さんはいますか?

ケンコバ 中川家(剛、礼二)っていうコンビがいるんですけど。なんか、こないだ見てうまいなって思ったので、一度、出てほしいですね。僕、芸人は基本的に好きなので、ハリウッドザコシショウ以外は、どんな芸人にも門戸を解放してます。ザコシショウは何があっても出さないです。レベルが低すぎるんで!

――ザコシショウさんは、ある意味、殺傷能力が高そうな気も……。

ケンコバ あれは肩だけで、威力が入ってないんで!

――初の有観客ライブを経て、今後の『地獄寄席』の展望は?

ケンコバ 今回で運転資金を稼いだら、しばらくまた無観客・無配信でやります。おカネが尽きたら、また(有観客で)やるかもしれません。あとは、地獄芸人たちを引き連れて、世の中にあるいろんな寄席を攻めていく可能性もあるかもしれませんね。

――そうした展開も見据えて、今回、殺傷能力の高い芸人たちを集めたのでしょうか。

ケンコバ いや、ほかの寄席を攻めたときの勝敗はすべて、「たたいてかぶってジャンケンポン」で決めようと思ってます。結局のところ、どんなにネタをやっても寄席でいちばん盛り上がるのは、「たたいてかぶってジャンケンポン」なのでね。

――どこまで真相に迫れたかわかりませんが……『地獄寄席』楽しみにしています!

ケンコバ 楽しみにしておいてください。内容は本当に面白いと思います(笑)。

公演概要

ケンドーコバヤシ主催『地獄寄席』
日程:8月29日(日) 開場17:30開場 開演18:00 終演20:00
場所:北沢タウンホール(東京都世田谷区北沢2-8-18)
MC:海老背腸村一平
出演:ペロンご主人様ペロン、インポッシブル、タコ殴り仏教、膣内秩序、全て人民の為、先生少(センセーション)、JK戦士チャーハン、おお黒木
主催・演出:ケンドーコバヤシ
チケット:前売り3,000円 当日3,500円 配信2,000円※GoTo価格1,600円
※オンラインの見逃し視聴は9月7日(火)14:00まで(販売は同日12:00まで)

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