伝説のバラエティ番組『電波少年シリーズ』(日本テレビ系列)の“T部長”こと、日本テレビ・土屋敏男プロデューサーが手掛ける『NO BORDER』が、7月7日(日)よりCOOL JAPAN PARK OSAKAにて開催します。

NO BORDERは、最新の3Dスキャナで生成した観客のアバターが、国や年齢や性別などの“境界”を超えてステージで軽快に踊り出す世界初のライブエンターテインメントショー。

有名作曲家・森大輔氏による音楽に乗せて、自身のアバターがDA PUMPのKENZO氏・Tomo氏が振り付けしたキレッキレのダンスを踊る貴重な体験ができるのはここだけ。MCである世界的パントマイムアーティスト・が~まるちょばのアバター、そして特別ゲストとして、独特なパフォーマンスで注目を集めるアーティスト・千手観音かずこ(森三中・黒沢かずこ)のアバターも参加します。

関連:が~まるちょば、「NO BORDER」への意気込みを語る

イベント終了後は、自身のアバターを自由に生成&ダウンロードすることが可能で、SNSへのアップロードも大歓迎!現代にぴったりなユーザー参加型の世界初ライブエンターテインメントです。

関連:最新鋭のエンターテインメントの幕開け!「NO BORDER」発表記者会見

 

ラフマガでは今回、プロデューサーを務める土屋氏に、本イベントへの想いやモノづくりに対するこだわりについてお話を伺いました。

今の時代にフィットする「NO BORDER」

――(『NO BORDER』の)開催に至った経緯から教えてください。

大﨑洋(吉本興業代表取締役会長)に「今回こういう劇場を作るから、ツッチーなんか考えて」って言われたことを触れざるを得ないわなー(笑)。キャパを教えてもらってそこから考え始めましたね。

――企画協力をしているカヤックさん、AR三兄弟さん、3Dスキャナを作ったパナソニックさんは、どういう経緯で参加されることになったんですか?

それこそ大﨑さんと飯食ったときに一緒にいたのが、カヤックの柳澤(大輔)という社長で、そのときにAR三兄弟のラジオにたまたま呼ばれて「カヤックとかライゾマティクスとかとは仕事やっているけど、俺たちとやってないじゃないか!」って言われて(笑)。

――では、皆さんと出会ったことでイメージが湧いた感じなんですか?

技術的にはそうだね。3Dスキャナのところへ連れて行かれたときに、パナソニックの担当者のサイトウさんという方から「4年前は24時間かかったものが、今では5分でできるようになりました」って聞いて「これだ!」ってひらめいて。

ライゾマティクスの齋藤精一と定期的に会っているんだけど、最初は、せっかく世界の人たちが来るんだったら「彼らと一緒に踊ったらピースフルなんじゃない?」ってアイデアが出て、一緒に喋っていって固まった感じかな。

――3Dスキャナとの出会いは大きかったんですね。

サイトウさんはバリバリのエンジニアで、このスキャナは実際に研究所で使われるようなものだったの。でも彼は(スキャナ)を世に出したくてしょうがないわけ(笑)。「無理なことでもいいからやります」みたいな感じで熱意がすごくあるから、「こういうことできますか?」みたいなリクエストを出しつつ作りあげていったかな。

――劇場で体験する面白さはこれからつくりあげていくんですか?

そうですね。同じ脚本、同じ演出でやっていても、お客さんが違うから結果がまったく違う。毎日違うのがライブの面白さだよね。6月から劇場に入ってセッティングして、普通は軌道に乗れば離れるんだけど、俺は基本的に千秋楽まで毎日いるつもり(笑)。最後まで固まらないかもしれないし……そんな予測不能なところが面白いね。

――SNSでも楽しめるのは、すごく今の時代に合っていると思います。

テレビでは、たくさんの人に一方通行でドーンと出して、その反響は視聴率や、街中の女子高生が前日放送した番組の話をしているのを聞くことで体感していたんだけど、それがインターネットに変わって、SNSになって、じゃあ次は「自分」っていうコンテンツが何をするか?って時代に突入したと思うんだよね。だから(自分のアバターをスマホで持って帰ることができる)「NO BORDER」は、新しい時代の入り口になれている気がしますね。

「新しいものを作る」土屋の仕事術

――新しいものが生まれると叩かれやすい世の中でトライし続けるのは、かなり労力を使うのでは?

やっぱり「電波少年」での経験が大きいよね。会社で先輩から「あんなのテレビじゃない」ってボロクソ言われたのよ…。セットも雑だし、顔しか映っていないし、アポなしでロケに行って「相手がいなかった」で終わるし(笑)、でもそのときの中学生、高校生だった子が番組を「面白い」って言ってくれて、数字もついてきたんだよね。

今だってそうじゃない。たとえば、いろんなプロが「当たらない」って言った『カメラを止めるな!』(2017年公開映画)だってヒットしたし。つまり、プロの目って固まっているんだよね。最近のテレビ番組が同じようなものばかりなのは一番ヤバい状況だし、見たことないものを作り出す力がなかったらコンテンツメーカーではないと思う。だからこそ俺は、労力がかかっても新しいものを作っているのかな。

――「電波少年」の企画や『第2日本テレビ』なども、あの時代にしてはかなり前衛的でした。

『電波少年的放送局』(2002年)って24時間生放送で、スタジオで寝ているところすら放送していたけど、「今まさにネットでやっていることと一緒」とか「土屋さんは3年先、5年先いっている」って言われてた。今世界で流行りのリアリティーショーも、じつは『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』や「電波少年」が最初だし、NO BORDERだって「あれが(体験型エンターテインメントショーの)スタート地点だよね」って言われるだけの手ごたえがあるかな。

――ネットでコントが観られる点では『Zassa(ザッサー)』(2006年第2日本テレビにて放送。松本人志、板尾創路、宮川大輔が出演)も早かった印象があります。

当時の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系列)のDVDがかなり売れていたから、絶対売れると思って予算立てたら全然いかなかった(笑)。そこで粘り強くやらなくて松本人志から怒られるんだけど(笑)、NO BORDERは粘り強くやりますよ。

土屋からみた松本人志のスゴさ

――「電波少年」の(松本との)企画「アメリカ人を笑わせに行こう」で『佐助(SASUKE)』(2001年)を上映しましたよね。当時、印象に残っていることは?

(下見でアメリカを訪れた際に)向こうで客を呼び込んで松本が作ったビデオを観せたら、結局下ネタが一番受けたんだよね(笑)。松本は「アメリカ人の笑いは60点」だと言って、「100点の笑いが伝わらないなら、作るのは60点の笑いでいい。その代わり60点の笑いを100%の力でやる」って。これなかなかの名言だよね。

――当時、番組観ましたけど、アメリカ人の反応がすごく良かったですよね。

お客さんが「なかなか面白いから頑張ればいいと思うよ」って感想を言ってきて、松本がちょっとカチンとしながら帰ったからね(笑)。

――土屋さんから見て、松本さんのスゴさはどんなところにあると思いますか?

「Zassa」の顔合わせで、(千原)ジュニアとか(宮川)大輔と集まっていたとき、ある瞬間に(松本に)スッと神様が降りてきて、コントの内容を口立ててバーッと喋るわけ。そのひらめきはスゴかったよね。

――なるほど。それらの伝説的な企画を生み出した土屋さんの最新作ということで「NO BORDER」にも注目が集まっていますが、最後に意気込みをお願いします。

自分がスキャンされてアバターとして出てきて、キレッキレの踊りをする自分のアバターから「踊ろうぜ!」ってやられると、絶対に席を立っちゃうじゃん。自分と一緒に踊っちゃうなんて誰も味わったことない感覚だろうし、多分新しい何かが開く瞬間だと思うのね。大げさに言えば、新しいエンターテイメントの幕開けだし、ぜひ自分自身で体感してほしいですね。

『NO BORDER』

日程:7月7日(日)~9月16日(月・祝)
会場:大阪城COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール
料金:大人/3,500円、小人/2,000円(未就学児膝上無料)
公式サイト:https://noborder-earth.com/

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