夏休みになって、親子で向き合う時間が増えているのではないでしょうか。8月5日は「ハハとコドモの日」(朝日生命)、「みんなの親孝行の日」(日本親孝行協会)、「親子丼の日」(関西鶏卵流通協議会)など“親子”にまつわるいろいろな記念日が制定されていますが、コロナ禍のこんな時代だからこそ、親子の絆は大事にしたいもの。ということで今回は、母と子の異色のお笑いコンビ・リングリンデの親子対談をお届けします。

札幌吉本に所属するリングリンデは、おかあさん(43)とまひろ(19)の母と子によって2011年にコンビ結成。そのとき、まひろは小学4年の9歳で、すでに“人生の半分以上が芸人”という芸歴の長さです。この間、母親×年ごろの息子というコンビの関係性は、どう変わってきたのか。“反抗期”の危機はあったのか。芸歴11年目の親子コンビの目指す夢、そして野望は? 仲良し親子がざっくばらんに語り合います!

物心がついたときには吉本に

――まず、親子でコンビを組んだ経緯から教えてください。

おかあさん 2011年の4月に所属したので、11年目になります。最初は私が1人で、札幌吉本のオーディションを1年半ぐらい受け続けていたんです。でも、結果がなかなか出なくて。そんな姿をまひろが見ていて、「僕もやってみたいな」と言い出して。それで「なら親子で試しにやってみようか」とオーディションを受けたら、3回目で受かったんです。

まひろ そのとき僕は9歳で、ちょうど小学校4年になったところでした。

出典: 本人提供

――オーディションを受け続けていたということは、もともとお笑いが好きだったんですか?

おかあさん もともと好きでしたね。当時、東京・ヨシモト∞ホールでやっていた『AGE AGE LIVE』(2007年~2010年)が全盛期で。ネットで配信されていたので、北海道からまひろと一緒によく見ていたんです。漫才をされる方が好きで、チーモンチョーチュウさんが特に好きでした。
そういう経緯もあって、ママ友とM-1に出場したことがあって。思い出作り的な感じで出たんですけど、思ったよりもウケて、それがすごく楽しかったんですよね。ただ、そのコンビはすぐ解散してしまって、そのあと1人でやっていて、吉本が札幌にもあるというのを知って、オーディションを受けに行っていました。

――まひろさんは当時、おかあさんが漫才をしているのを見てどう思っていましたか?

まひろ まだ小さかったのでよく覚えていないんですけど、話によると、僕が「(おかあさんが舞台に出ているのが)うらやましいから、僕も一緒に出たい」と言ったらしくて。でも、記憶に残っているのは、吉本に入ってからのことです。
むかしの作文とか見ると、「お笑い芸人になりたい」と書いていたりするんだけど、物心がついたときには吉本に入っていた感じなので、「芸人になりたい」が先か、吉本が先か、そこはよくわからないです。

出典:本人提供

――コンビ名の由来は?

おかあさん まひろがつけました。

まひろ ダウンタウンさんとか、ウッチャンナンチャンさんみたいに、“ン”が入ってて、かつ、繰り返しっぽい語呂の名前が売れるらしいという話を、結成する前ぐらいにしていて。意味とかはまったく考えず、それに沿ったネーミングの「リングリンデ」にしました。

ネタ合わせでおかあさんがブチ切れて…

――親子でコンビを組むと決めたとき、お父さんの反応は?

おかあさん とくに相談もせず、オーディションに勝手に連れて行った感じで(笑)。合格して所属になったときも「よかったね」ぐらいで、さほど大きな反応もなかった気がします。

まひろ でも、お父さんは表に見せている感じだと「おお、そうか」ぐらいのわりとクールな感じで、そんなに応援しているふうでもないんですけど、裏ではむちゃくちゃFacebookでリングリンデの情報を拡散したりとか、アップしたりとかしてくれています(笑)。

おかあさん そうそう。めちゃくちゃエゴサーチしていたり(笑)。その結果を家族のLINEでこっそり送ってくれたりしています。

――影のマネージャー、あるいはファン代表的な存在なんですね(笑)。

まひろ はい、応援はしてくれていますね。あと、僕は小学校5年のときからベースを始めたりしていて、音楽が好きなんですけど、それは完全にお父さんの影響ですね。お父さんが音楽をやっていて。小沢健二さんとか1990年代の音楽がわりと好きなのは、そこが大きいです。

出典: 本人提供

おかあさん まひろは音楽もやっていて、個人のYouTubeもやったり、いろんなものを見て知識がたくさんあって私より詳しいので、そういう意味ですごく頼りにしています。

まひろ おかあさんはおかあさんで、似顔絵の仕事もしているので。

おかあさん そうなんです。芸人の活動の傍ら、似顔絵屋さんで働いているので、似顔絵が得意なんです(モリマン・ホルスタイン・モリ夫の似顔絵を見せながら)。

出典: 本人提供

――それぞれ、お笑い以外の特技もあるんですね! ネタ作りはどうしているんですか?

おかあさん まひろが小さいころは私がネタを書いていたんですけど、いまは2人で作っている感じです。世代のギャップはあるにせよ、面白いと思うことの根っこは同じで。でも、そこに至るまでの表現だったりは違うところがあって、そこでモメることもありますけど、方向性は同じだなって思います。

――親子で芸人をやっていてよかったこと、悪かったことはありますか?

まひろ よかったことでいうと、所属した瞬間に、親子コンビが珍しいってことで、セイコーマートという北海道のコンビニのCMに出られたことですね。まだなにもしていないときだったんですけど、親子っていうだけで出られたので。あとは、ふつうのコンビだと解散とかあると思うんですけど、親子なので解散とかっていう概念がない。

おかあさん それは本当にそうだね。解散に至るような仲違いっていうのはないだろうね。別にお笑いの方向性が違うわけでもないし、決定的ななにかがない限りはこのまま行くと思います。

まひろ 悪いことは、コンビとかだとそこまで本音で怒ったりしないと思うんですけど、親子なので、容赦なく怒ってきます……。

おかあさん ……はい。

まひろ ネタ合わせとか、小さいころのほうが怒られていましたね。いまは、ここのボケはこうしたいってことで意見が食い違ってケンカになったり、おかあさんがブチ切れたり(笑)。

おかあさん ……はい。

まひろ この先も解散とかはしないけど、おかあさんは容赦ないです(笑)。

おかあさん 相方として気を遣ったりっていうのが、親子なのでないんですよね。ネタのことで言い合いになっても、次の日にはケロッとしているところも親子ならではなのかなと思います。

夢はネタ番組出演と単独ライブ!

――コンビと親子の時間のオンオフが難しくありませんか?

おかあさん まひろが小さいころからやっているというのもあって、芸人であることが日常なんですよね。だから、あまり意識したことはないんですけど。

まひろ いつからネタ合わせしようとか事前に決めたりはまったくしないです。でも、弟と父がいるところではしないかな。逆に、弟と父が寝たらネタ作り始めたり、おかあさんと買い物行くとか、2人になったタイミングでネタ合わせする感じです。

――思春期のころなど、子どもが親と一緒に何かすることを嫌がる時期があると思いますが、いわゆる反抗期はなかったんですか?

まひろ そうですね。僕は反抗期ってあんまりなかったんです。ちょうど反抗期ぐらいの中学3年から高校2年ぐらいまでは、じつはおかあさんが休んでいて、僕がピンでやっていて。おそらく反発が出る時期に、ちょうどピンでやっていたのがよかったのかもしれません。

出典:本人提供

――おかあさんがお休みしていた理由は?

おかあさん まひろの下に弟がいて、ライブとかに連れて行ったりずっとしていたんです。でもそのころに、その子の体調が悪くなってしまって。もしかしたら環境がよくないのかもと考えて、一度、芸能活動をお休みすることにしたんです。

――そうだったんですね。その弟さんがこの先、リングリンデに加入する可能性は?

おかあさん 下の子、面白くないんですよ。ぜんぜん面白くないので却下ですね(笑)。

まひろ 弟は、家とかでははしゃいでおちゃらけているんですけど、外ではめちゃくちゃ静かで、しゅっとしてて、内弁慶なんですよね(笑)。だからちょっと、舞台で人前には立てないかなって感じです。

――親子コンビのいちばんの強みはなんだと思いますか?

おかあさん “親子である”ってことに尽きますね。ほかの方たちにはない強み。兄弟でもなく親子。それはすごい強みだと思っています。

まひろ 漫才をやっていても、ふつうにネタを作っているときも、「このくだり、親子でないと成立しないな」っていうのがあって。「親子だからこそ、このネタができているのか」ってあとから実感したり、そういうことはよくあります。

出典:本人提供

――話を聞いていると、とてもいい息子さんですね!

おかあさん いや、そんなことないですよ。いっつも反抗してくるし。いや、いい息子なんですけど、何回言っても服を片づけないとか、麦茶を出しっぱなしとか、そういうだらしないところがまひろにはあるので、息子にイライラもしてしまう母です(苦笑)。

――では、せっかくの機会なので、お互いずっと言いたかったことなどがあればぶつけ合ってください!

おかあさん 1回お休みしていたとき、まひろが高校3年になる年に「もう1回、漫才したいから復帰しませんか」と声をかけてくれた。それはすごくうれしかったです。そんなふうに言われなければ、復帰することはなかったと思うので。

――いいお話ですね! では、まひろさんからもぜひいいお話を!

まひろ 家で「ちゃんとお椀を持って食べなさい」とか、おかあさんからよく注意されるんですけど、おかあさんも口開けて食べていることあるので、気をつけてください。

おかあさん ……なんの話をしてるの!? そこ、感謝の言葉来ると思ったのに(笑)。

まひろ いや、こんな場だからこそ、日ごろ言えないことを言わせてもらいました(笑)。

――最後に、コンビとしての夢や目標を教えてください。

おかあさん コンビでネタ番組に出たいですね。コンビでのネタをテレビでやってみたい。あと、まひろがすごく単独ライブをやりたがっていて。ぜんぜん目途が立っていないのに、構想とかいろいろ考えてくれています。

まひろ いろいろと考えていることはあって。せっかく親子なので、「親子の1日」みたいな形で、朝起きたところから始めて、最後はおやすみって寝るところまで、家のなかで起こっていることを描きながら漫才できれば面白いなと思っています。

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