映画化もされた大ベストセラー『ビリギャル』の著者・坪田信貴氏の最新作『「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない』(SBクリエイティブ)は、親が子育てでついついやってしまいがちな“逆効果な言動”について、具体例や心理学を用いてわかりやすく解説した1冊です。今回は、その極意を学ぶべく、3児のパパであるダイアン・津田篤宏が坪田氏と緊急対談! 子育てはもちろん、ビジネスにも役立つアドバイスが詰まったトークとなりました。

これまでも、心理学を用いた学習指導で学年ビリの生徒を難関大学に合格させるなど、子どもの可能性を大きく引き出してきた坪田氏。起業家としての一面も持ち、吉本興業ホールディングスの社外取締役を務めるなどビジネスの世界でも幅広く活躍しています。

その最新作は、自分で考えて動ける子、自分から勉強する子を育てる“魔法の言葉”が満載の子育て本。7月6日(火)の発売以来、わずか1週間で重版が決まった話題作です。

津田は「世界に通用する次世代スター」!?

――坪田さんと津田さんは初対面ですよね。

坪田 じつは、僕も妻もダイアンさんの大ファンで、大好きで! めっちゃ面白いですよね。だから、今日お会いできてすごくうれしいです。出がけに、妻に「今日、津田さんと対談なんだ」と言ったら、「えぇ! いーな!」とめちゃうらやましがられました。

津田 ありがとうございます。そんなん言ってくれる人なかなかおらんですよ(笑)。

坪田 僕、吉本のデジタル系のコンテンツなどに、社外取締役という立場でかかわらせていただいているんですけど、ダイアンさんってめちゃくちゃデジタル向きなんじゃないかと前から思っていて。YouTubeの良さって、日本の市場だけでなく、世界中に届く。明らかに津田さんのコミカルな動きと顔芸とか、世界に通用する感じじゃないですか?

津田 ふはははは。マジですか?

坪田 欧米の人って、盛って盛って、最終的にオチがなく、ガクっと終わる笑いが好きなんです。スベリ芸というより、すごい盛り上げて「これ、どうしたらいいの?」っていうのをわざと作って、みんなを笑顔にさせる芸。それを津田さんはできる。だから、じつはめちゃくちゃ向いている。

津田 ダイアンでYouTubeもやってるんですけど、いまのとこなんともなっていないですけど(笑)。

坪田 たぶん方向性の問題で、きっと世界的にハネるチャンネルになりますよ。

津田 ……ちょっと、ぜひ相談役としてお願いします。テコ入れしてください(笑)。

つい「勉強せい」とか言ってしまう

坪田 たぶん、いまってお仕事が忙しいとは思うんですけど、家でお子さんと会話する時間はあるんですか?

津田 家族は大阪にいて、僕は基本的に東京にいるんですけど、だいたい毎週末、大阪に帰って子どもとふつうにしゃべってます。でも、中2の男の子、小5の男の子、小2の女の子と3人いるんですけど、長男はもうあんまり相手してくれなくなってきた。次男と長女とは遊びながらよう話します。長男はゲームが好きなので、共通の趣味であるゲームの会話でつながっている感じですね。

――『「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない』には、子どもに同じことを伝えるにしても、言葉のかけ方によって子どもの可能性を広げも潰しもする、といった内容が書かれています。子育てでは「○○してはダメ!」と言ってしまいがちだと思うのですが、津田さんはどうでしょうか?

津田 めちゃくちゃあります。この本に書かれていることの真逆をやっているような感じで(苦笑)。やっぱり、どうしても「勉強せい」とか言ってしまうし、僕はこういう仕事しているのもあって、時間に対する恐怖心があって「はよせぇ!」と言ってしまう。何時に出ようと約束しているのに、それを守らないと頭ごなしに怒ってしまったり。

坪田 すごく大事なのは、シンプルに“どういう子どもにしたいか”という点なんです。たとえば、「はよせぇ!」と親が命令をして、子どもがそれに従うようになる。それが日常になり、最終的にどう育つかといえば“言われたことをやる”人間になってしまう。権威に対して従順に従う子を育てたいんならそれでいい。

津田 なるほど! それはちょっとイヤですね(笑)。

坪田 これからの時代は、自分で考えて、失敗しながらもやっていける子を育てていかないと生きていけない。僕らの時代は必勝パターンが決まっていたけど、いまはいろんなパターンがある。
芸人さんの世界でも、むかしはテレビでレギュラー番組や冠番組を持つことが成功だったけど、いまはテレビや劇場だけじゃなく、YouTubeで成功したり、本を書いて売れるっていう成功パターンもある。新しいジャンルを作っていける人を育てるためには、命令ではなく、自分で考えられるように言葉のかけ方を工夫しないといけないんです。

津田 なるほど! めっちゃわかりやすい。

坪田 親の声かけが、じつは子どもの未来を作っている。親の声かけで子どもの認知が変わってくる。声のかけ方を意識するだけで、本当に子どもって変わるんですよね。

津田 でも、子どもと接しているなかで、瞬間的に「こういう声かけせな!」ってそこまで考えがいかないんですよね。頭ではあかんと思いつつ、口からはどうしても出てしまう。だからその後、いつも「ごめんな」と謝って。その繰り返しで……。

坪田 それでいいんです。まずはそれで大丈夫。津田さんがすごいのは、「ごめんな」と謝れるところ。人間なんだから、ダメなところもあって当たり前。それを隠そうとしてしまいがちだけど、小さいうちから「俺が言っていることが、ぜんぶ正しいわけじゃないんだよ」と言ってあげることがすごく大事。「ごめんな」っていうのはまさにそのひとつですから。

津田 そう言ってもらえると少し救われます。わかってはいるんだけど、なかなか言い方を変えるって難しいんですよね。

坪田 意識的に練習をしないとうまくはいかない。でも、それを一気にぜんぶやろうとしなくてもいい。今回、本の中で“28の言い換え”っていうのを書いているんですけど、「今月はこの言い換えを意識してみよう」ぐらいでいいんです。

津田 いきなりぜんぶ変えるのは100%無理ですから、それだとなんかできそうな気がしてきます。

自己肯定感を高める子育て方法とは!?

――津田さんは、テレビなどではイジられることが多そうですが、お子さんの反応は?

津田 めっちゃ喜んでますね。ただ、ちょっと最近、若干、僕のことをナメ始めている(笑)。テレビと同じようにあおってきたりするんです。そういうときは「お前はちゃうぞ。テレビと一緒にすんなよ」って、一応、親の顔を見せています。

坪田 でもそれって、お子さんがお父さんの仕事に興味を持っているということ。すごいことですよ。

津田 でも、たまにどう答えればいいのかっていうのもあって。「お前の親父、おもろない」って言われたとか。そういうときは「『お前の親父よりおもろいわ』言うとけ」と言うんですけど。そういうとき、どんなふうに声をかけてあげるべきなのかって、難しいなと思います。

坪田 へぇ~、かっこいいですね! 「友だちからおもろないって言われた」って、親子の仲がいいからこそ言える。つまり津田さん、めちゃくちゃうまく(親子関係が)いっていますね。

津田 ホンマですか? うれしいです。たぶん友達感覚なのかなって思うんですけど。

坪田 友だち感覚の親子関係って、子が成人してからもその関係が持続するから、すごくいいと思います。なんなら少しナメられてるぐらいが、後々のお互いの関係性を考えるとめちゃくちゃいいんですよ。
本のタイトルにもなっている「人に迷惑をかけるな」っていうのは、つまりは「失敗しちゃだめだよ」と言っているのと同じで。でも、無理じゃないですか? それなのに親っていうのはこれを言いがち。そうすると、うまくいかずに周囲に迷惑かけたとき、「またやっちゃった……私ダメじゃん」と自己評価が下がっていく一方で、それと同時に、失敗を恐れてチャレンジしなくなる。

津田 なるほど。ほぼケンカみたいな親子の会話ですけど、そんなんでもフランクに言い合えるっていうのはいいんですね。よく子どもに「なにしてもええよ」とは言ってて。僕はできれば寿司職人になってほしいんですけどね(笑)。勉強あんまり好きじゃないというから、「なら寿司職人どうや?」と。いろいろなんでもなれるし、好きな道を見つけてほしいなと。

坪田 寿司職人を選ぶあたり、ものすごくセンスありますね。いま寿司職人は世界で引く手あまたですから。津田さんはすごいですよ。タレントとしてもすごいし、親としてもすごい。

津田 めちゃくちゃうれしいです。……(噛みしめるように)うれしいなぁ。

芸人仲間にこの本を勧めるなら…

――津田さんは、ふだんお子さんとどんなふうに過ごしているんですか?

津田 たとえば、長女はいま筋トレにハマっていて。一緒に遊ぼうとすると「パパ、筋トレしよう」となるんですよね(笑)。それ見ているときは、なるべく「すげぇな!」と大げさにリアクションしたりしていますね。

坪田 まさに自己肯定感の話ですね。本にも書いたんですけど、親御さんが言いがちなことで「宿題ぐらいやりなさい」「学校ぐらい行きなさい」と。これって、宿題ぐらいって言っている段階で、宿題って価値がないよと言っているのと一緒で、やっても価値がないものは子どももやりたくない。
だから、「こんなすごい宿題やってるの? ちゃんと真面目にやってるなんてえらいね。お前すごいね!」というのが正しいんです。「腹筋すげえ!」っていうのはまさにそれ。基礎的なことでも、親の反応で自分はすごいんだって思えて、それによって自己肯定感が上がります。

――最後に津田さん、今日、坪田さんの話を聞いてどうでしたか?

津田 子育てには自信なかったんですけど、すごく肯定してもらえて自信になりましたし、教えてもらったことや本に書かれていることも、月に1つずつでも実践できたらって思います。勉強になりました。

――では、芸人仲間にこの本を勧めるとしたら?

津田 誰やろう。でも、僕に似ている感じのナダル(コロコロチキチキペッパーズ)かな。ナダルもきっと子どもにナメられるタイプやと思うので。この本渡して「大丈夫やぞ」と言ってやりたいです。

坪田 あはははは。僕も今日は、本当に大好きな津田さんといろいろなお話ができてよかったです。僕は勝手にダイアンさんに未来を感じていて、吉本の次の宝なんじゃないかと思っていますので。

津田 これ、吉本の人間、絶対に読んでほしいわ。吉本の上層部全員にこの記事をまわしてください。最後の言葉、赤字で書いておいてくださいね(笑)。

【プロフィール】
坪田信貴(つぼた・のぶたか)教育者、経営者。心理学を用いた学習法でこれまでに1300人以上の子どもたちを「子別指導」し、多くの生徒の偏差値を短期間で急激に上げてきた。その一方で、全国の講演会に呼ばれ、マネージャー研修や新人研修を行うほか、現在は吉本興業ホールディングスの社外取締役を勤めるなど広く活躍。著書は映画化もされた大ベストセラー『学年ビリのギャルが1年で偏差値を 40上げて慶應大学に現役合格した話』、『吉本興業の約束』ほか多数。

坪田信貴氏のTwitterはこちらから。
ダイアンYouTube公式チャンネルはこちらから。
YouTube「ダイアン津田のゴイゴイスーチャンネル」はこちらから。

書籍概要

『「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない』

著者:坪田信貴
定価:990円
発売日:7月6日
出版社:SBクリエイティブ

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