芸歴34年。2019年に座長を勇退してもなお、止まることなくパワフルに作品を作り続ける吉本新喜劇の辻本茂雄(56)。

新型コロナウイルスの影響で大人気シリーズ「茂造の夜芝居」が2年連続中止となるなど残念なニュースが続くなか、今年の夏はもうひとつの恒例イベント「辻本新喜劇」が2年ぶりに開催されます。題して『34周年特別公演 辻本新喜劇inなんばグランド花月 7DAYS』。その意気込みを芸歴9年目、芸人ライターとしても活動する吉本新喜劇の𠮷岡友見がインタビュー。まわりをハラハラさせながらも、大先輩に迫ります!

目標は「還暦ツアー」

打合せの合間を縫って実施された今回のインタビュー。そんな辻本さんの服装は、黒で統一されたウォーキングスタイル。私が着るようなくたびれジャージとは違い、とてもスタイリッシュです。「打合せ終わったら毎日、歩いて帰ってるねん」とサラリと驚くことを……。

「いまは還暦が近くなって、還暦ツアーを目標に頑張ろうかなとウォーキングとエアロバイクで15キロ絞りました。身体も軽くなるし。歳やから体力鍛えとかな、と」

思わず姿勢を正してしまいます。たるんだお腹に力を入れてインタビューしようと心に決めた瞬間でした(笑)。

中止を伝えたときは本当につらかった

――新型コロナウイルスの影響で、京都・よしもと祇園花月で2009年から毎年、上演されてきた「茂造の夜芝居」シリーズが、『茂造の手紙』『三人組の茂造』と2年連続で中止となってしまいました。

まあ、仕方ない、ですよね。僕だけじゃなくて、いろんな公演が中止になっているし。けど、2020年に公演予定だった『茂造の手紙』は、稽古がまだ始まってないときに中止が決まったので、僕や作家などの制作陣だけで抱えればよかったのですが、今年公演予定だった『三人組の茂造』は稽古を20日以上していて、ゲネプロ(最終リハーサル)3日前だったので……。

僕自身は仕方ないって割り切ってできるんやけど、初めて出演する子や、吉本以外の事務所の方で、これに出たいとスケジュールを合わせてくれた役者さんもいらっしゃったので。

午前に中止が決まって、午後にみんなが集まったときに直接、伝えました。泣き出す女優さんを見て本当につらかったです。いままで稽古を頑張ってくれた感謝と、必ず再演はする、と伝えました。

今年は2年ぶりの7日間公演

――そんななか、昨夏は『茂造の新喜劇祭り!』が大阪・なんばグランド花月で2日間、開催されました。今回の「辻本新喜劇」は7月26日(月)から8月1日(日)まで7日間ぶっ通しの開催ですが、その経験が生かされた部分はありますか?

感染対策の面では、僕のイベントだけじゃなく、いまはすべての新喜劇に出演する人間は全員PCR検査をしています。去年の公演は、換気のための休憩も入れてます。お客さまがすごいノリノリだったので、「今日はアドリブ祭りじゃい!」と言いながら「換気のためにドア開けてもビックリせんといてな!」と舞台上で言いました。

――換気さえも舞台の一環なんですね(笑)。「辻本新喜劇」と、座長をされていたときの通常の新喜劇公演との違いって何かありますか?

「辻本新喜劇」の特徴はひとつの新喜劇で何役もする、というところです。30周年ツアーなんて、休憩なしで3役やっていました。もちろん衣装もメイクもぜんぶ変えて3時間の公演をやりました。

――やっぱり体力がすごいです! 以前、東京での舞台をご一緒させていただいたときも、合間にウォーキングされていましたよね?

してた! でも道に迷ってん(笑)。

――辻本兄さんも道に迷うんですね(笑)。私は運動不足なので見習いたいと思います……。

みんな笑って元気になったらど~や!

――通常の新喜劇公演や、祇園花月での「茂造の夜芝居」などいろいろありますが、「辻本新喜劇」ならではのこだわりはありますか?

こだわりというか区別してるんやけど、祇園花月での夜芝居は笑いがあって、感動で泣いてもらう。辻本新喜劇は祭りみたいに、ずーっと笑ってもらう。同じ作り方にしたら、「どっちかだけ観たらいいや」になってしまうので。で、どちらも観に来てくれた方にはプレミアムグッズをプレゼントなどのアイデアも自ら出したりしました。

今回のなんばグランド花月の「辻本新喜劇」でも、スペシャルグッズがあります。お楽しみに。

――ちなみに今年の見どころや注目の出演者は?

え? こんなところから始まるの? こんなセットで始まるの? ですね。「辻本新喜劇」では初めてです。注目の出演者は全員です。みんな面白いと思う。アキ(吉本新喜劇)とも久しぶりに絡むし。そして、なんと言ってもストーリーが見どころです!

ほかにもやりたいことや出てほしい人もいるのですが、なかなかスケジュールと合わず断念したこともあります。

――今回、残念ながらできなかったことも、またこれから観られるかもしれないですね。楽しみです。

そうですね。何より「好き」やから、やりたいことのアイデアは出てきますね。やらなあかん、もあるけど「好き」なだけです。お客さまが面白いと思ってくれるものを作らんとね。手は一切抜きません。

――では、最後に楽しみにしているファンの皆さんに一言、お願いします。

「辻本新喜劇」はずっと笑える2時間なので、皆さん笑って、元気になったらど~や!

面白いものを作るために気合十分の辻本さん。インタビュー後も打合せは続いていました。熱い夏になること間違いなし! 皆さま、ぜひ笑いに来てくださいね。

公演概要

『34周年特別公演 辻本新喜劇inなんばグランド花月 7DAYS』


公演日程:7月26日(月)~ 8月1日(日)
時間:開場18:05 開演18:50
場所:なんばグランド花月
出演:辻本茂雄、アキ、清水けんじ、高井俊彦、平山昌雄、松本慎一郎、大島和久、もじゃ吉田、もりすけ、レイチェル、平田健太、玉置洋行、永田良輔、五十嵐サキ、たかおみゆき、鮫島幸恵、松浦景子、小林ゆう、北代祐太、こがちゃん、吉田佳、手島英治(劇団往来)
チケット:前売・当日共 5,000円(全席指定)

FANYチケットはこちらから。


【関連記事】
【共感】「うちだけじゃない」山田花子、息子“大号泣”の訳
【話題】おいでやす小田“有吉の壁”BiSHモノマネ
【驚愕】ニンジンの切れ端が…シンクを見て驚いた理由
【報告】りんたろー。がまさかの涙、祝福相次ぐ
【写真】もらった大根 “食べられない”理由に共感殺到
【独占】結婚生活18年「僕はラッキーなんです」