浪速の夏の風物詩となっている落語家・桂文珍の独演会『吉例88 桂文珍独演会』が、今年も8月8日(日)に大阪・なんばグランド花月(NGK)で開催されます。それに先駆けて、6月30日(水)に開かれた概要発表会見では、会場となるNGKの高座に上がった文珍が、当日の演目や注目のゲスト、そして意気込みなどを笑いを交えながら語りました。

「マスクの中で口角が上がる」副反応も!?

今年で39回目を迎えるNGKでの独演会。文珍は「本当にあっという間。感謝の意味を込めて“サンキュー独演会”という形に」と語り始めます。

具体的な内容については「わかりやすくするために」と、小池百合子都知事をマネたフリップを取り出し、「8月8日は“笑いの集団接種”をさせていただきたい」「“笑いのファイザー文珍”ということで、がんばらせていただきたい」と新型コロナ関連のキーワードを織り交ぜつつ、ユーモラスに独演会を紹介します。

さらに、もともと「かなり強烈」だという“ファイザー文珍”に加え、「今回はより強烈なワクチンを打とう」ということで“笑いのモデルナ文枝”、 すなわち兄弟子である桂文枝がゲスト参加することを発表。「大いに皆さんに笑っていただく」と意気込みました。

ただし、いずれも強烈なワクチンだけに「マスクの中で口角が上がる」「電車で思い出し笑いをする」といった副反応が出る、とニヤリ。自身はすでに1回目の新型コロナウイルスのワクチン接種を終え、7月13日には2回目を受ける予定とのことで、「8月8日ごろには強い抗体ができている。演者としても、皆さんに安心して聞いていただける」と感染防止対策も万全だとアピールしました。

今年の演目は『たちきれ』と『軒付け』で、「両方ともよくできた噺。この2席を楽しんでいただき、“モデルナ文枝”さんにも、なにかおもしろいものをやっていただく」と笑顔。当日は東京オリンピックの「閉会式」の予定日でもあり、「閉会式は午後8時過ぎから。これはアメリカに合わせた時間だそうですが、私どもの独演会は日本の皆さんに合わせた時間。閉会式までに私どもの会は終わるという流れです」と話しました。

文枝は「道を作っていく一流の人」

『たちきれ』は、師匠である5代目桂文枝がよく演じていた演目。これをどう演じたいかと問われた文珍は、「上手に演じたいと思います(笑)」と、まずは笑いのジャブ。『たちきれ』は上方落語では珍しい純愛もので「いいなあと思っている噺」だけに、「もちろん師匠の世界には及びませんが、それを継ぐものとして、大事にしっかり私の形を作って、次の世代にバトンを渡していきたい」と表情を引き締めます。

一方の『軒付け』は、浄瑠璃好きの男が人家の軒で一段語る修行にのぞむという噺。文珍も浄瑠璃、特に義太夫(浄瑠璃の一種)が大好きだそうで、調べてみると曽祖母が娘義太夫(義太夫節を語る女性)で、大会に出るために丹波篠山の家から三味線をかついで大阪まで歩いて行くような人だったとのこと。

まさに遺伝子レベルで浄瑠璃に惹かれていた文珍は、人間国宝の豊竹咲太夫さんから『酒屋』(人形浄瑠璃の演目)を教わり、まわりに「無理やり聞かせた(笑)」こともあるほどで、それゆえに思い入れも深いようです。

また、じつは文枝がゲスト出演するのは初めてのことで、文珍がその経緯を説明します。

「この鬱々とした状況のなかで、皆さん方により楽しんでいただくためには、“強烈な接種”をする必要があろうかということで(笑)、うちの兄貴がええんちゃうかなと思って頼んだところ、快諾していただきました」

かつて文枝が担当していたラジオ番組のコーナーに出演した際、「うちの一門に入りぃな」と声をかけられたのが落語家になるきっかけだったそうで、「ある種の恩人なので大事にしたい」という文珍。その思いを熱く語りました。

「何本も新作(落語)を作ってきた一流の人。三流は道に流されて、二流は道を歩くだけだが、一流は道を作っていく。そういう人と一緒にがんばっていきたい。それぞれ求めている山は違いますが、同じような高みに上り詰めたいと思っています」

公演概要

『吉例88 第三十九回 桂文珍独演会』

日時:8月8日(日) 17:15開場 18:00開演
会場:なんばグランド花月
出演者:桂文珍
ゲスト:桂文枝
チケット:前売り4,500円

FANYチケットはこちらから。


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