お笑いコンビ・バッドボーイズの佐田正樹主演の舞台『私を代わりに刑務所に入れてください』が、7月2日(金)から4日(日)まで東京・新宿シアターサンモールで上演、満員御礼で日程を終えました。これに合わせて、佐田は原作者の野田詠氏牧師と浪速少年院(大阪府茨木市)を慰問。51人の院生を前に自身の経験を語り、更生に向けて励ましの言葉を送りました。

元暴走族のリーダーで、福岡少年鑑別所に収容された過去を持つことから、これまでも八街少年院(千葉県八街市)や福岡少年院(福岡市)を訪れてきた佐田。今回主演した『私を代わりに刑務所に入れてください』は、同じく元暴走族のリーダーで、現在はNPО法人チェンジングライフ代表として非行少年少女の更生支援をしているアドラムキリスト教会(大阪府東大阪市)の野田牧師の半生を描いたノンフィクションを舞台化した作品です。人はひとりで生きているのではないという、当たり前なのに忘れてしまいがちなことを、笑いとともに力強く伝えます。

ユーモアを交えて語られる「暗い過去」

浪速少年院を訪れた6月14日(月)、院長から温かく出迎えられた2人は、まずは少年院の現状について話を聞きます。家庭環境が複雑な少年もいると聞いた佐田は、「その子たちは退院したらどこへ行くのですか?」と気にかけ、野田牧師とともに退院後の少年たちのフォローについても熱心に耳を傾けます。

「今日は、少年たちに偉そうなことを言うつもりはないので、先生たちがふだん言えないようなことも、部外者の僕が、気持ちもわかるから伝えようと思います」

佐田はこう言うと、笑顔で院生たちが待つ視聴覚室へと向かいました。

院生の手作りだというウェルカムボードが立てかけられた部屋に入ると、まずは野田牧師の紹介があり、続いて佐田も。法務省が主唱する、犯罪や非行のない地域社会を目指す「社会を明るくする運動」のアンバサダーも務めていることなどが紹介されます。

「君たちの味方やから安心してください」。第一声でこう語りかけた佐田は、自身の経験も織り交ぜながら、「いまの不自由さもわかかるよ」と院生たちの気持ちに寄り添います。

緊張感が漂う室内でしたが、佐田が子どものころのエピソードを語るとどっと笑いが起こり、一気に和やかな雰囲気に。佐田はさらに、喫煙、窃盗、そして逮捕されたことなど、自身の過去をユーモアを交えながら次々に打ち明けます。

「僕はみんなの味方やからね」

院生たちが聞き入るなか、佐田は「更生」について語ります。

かつて鑑別所に収容されたとき、母親が「あの子と私、変わってください」と涙ながらに訴える姿を目にして、初めて「愛されている」と実感したと言う佐田。

「自分のことをいちばん愛してくれている人を、心配させるのはダサい。いままで母親を泣かせてきたけど、これからは笑わせたいと思った」

母親の姿に涙が止まらなくなった佐田は、そのとき更生を誓い、芸人を志すようになったと話します。

そのうえで、少年たちに「君たちは日本の宝。自信を持ってやっていってほしい」と語りかけ、「更生するきっかけはどこにあるかわからない。時間がかかってもいいから、なにかを見つけてほしいです」とエールを送りました。

「退院後、人生に迷いが生じたときは、自分のことを大切に思ってくれる人を見つけて、話を聞いてもらってください。その人のために頑張ろうって思えるから。もし誰もいないというのであれば、吉本本社の僕宛に手紙を送ってください。僕はみんなの味方やからね」

こうした思いを精いっぱい伝えたところで、講演会は終わりの時間に。少年たちとの交流の時間もあり、退院後のこと、夢を持つこと、意思を強く持つことなど、それぞれが抱える悩みや疑問が、佐田に素直に投げかけられました。

同席した職員が「外部の人の話を聞くというのは、とても大切なイベントです。今日は少年たちの反応もよく、よく話を聞いてくれたと思います」と振り返るなか、佐田は笑顔でこう語りました。

「最初は(雰囲気が)硬い感じかなと思ったけど、子どものころの話で笑ってくれて。過去2回(八街少年院と福岡少年院の慰問)では、1人か2人、必ずにらんでくる子がいたけど、そういう院生はいなくて、素直で、笑顔がみんなかわいかったです。話もしやすかったですしね」

舞台概要

『私を代わりに刑務所に入れてください』
日程:7月2日(金)~7月4日(日)※公演終了
会場:新宿シアターサンモール
出演:バッドボーイズ・佐田正樹、佐藤絵里佳、堀越健次、串間太持ほか
原作:「私を代わりに刑務所に入れてください 非行少年から更生支援者へ」野田詠氏
主催:「私を代わりに刑務所に入れてください」舞台製作委員会

公式サイトはこちらから。


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