板尾創路が5月20日(月)、大阪にて『関西演劇祭』の開催発表会見に登壇。同祭のフェスティバル・ディレクターとして、スペシャルサポーターである演出家の西田シャトナー氏、映画監督の行定勲氏とともに、関西の劇団にエールを送りました。

関西演劇祭は、“大阪、関西の街を演劇を介してもっと元気に! 関西から出てくる演劇の才能を日本全国に発信!”をテーマに、9月21日(土)〜29日(日)の間、COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールで開催されます。

株式会社よしもとアクターズ 代表取締役社長・関西演劇祭実行委員の片岡秀介は、関西演劇祭について、劇団と発信力のあるクリエイター、そして観客の出会いの場であると語り、「“余計なおせっかい”かもしれないが、それが関西の文化。演劇祭のスタッフ、クリエイター、マスコミの方には、各劇団にたくさんの“おせっかい”を焼いていただければ」とアピールしました。

続いて板尾は、「大阪弁でいうおもろいやつ、あほなやつ、ゼロをイチにするやつのなかから、全国で活躍する人が出てきたらうれしい」と話しました。一方、自身の肩書である“フェスティバル・ディレクター”については、「調べたがよくわからなかった」と笑わせます。

関西で演劇のキャリアをスタートさせた西田氏は「この演劇祭に携われて光栄」と挨拶。若手時代はやりたい芝居のアイデアが先行していたものの、おもしろいものを率直に評価する大阪で育ってきたおかげで今も演劇ができていると話し、「その恩を返せたら」と感謝を伝えました。

「映画より、演劇を観ている本数の方が多い」と話す行定氏は、ちょうど小劇場の演出家についての映画を準備中であると明かし、このプロジェクトは「他人事ではない」と思ったそう。「直接的じゃなくても乱反射でもいい。この演劇祭で1人でも2人でも光が当たればもっとおもしろいんじゃないか」と希望を語りました。

本演劇祭では、“様々なジャンルのクリエイター、そして観客との出会いの場を提供する”というコンセプトから、板尾らに加え、TV局プロデューサー、ディレクター、演出家など様々なジャンルの日替わりサポーターも観客とともに観劇し、劇団と意見や感想などを伝えてディスカッションする「ティーチイン」が全公演で実施されます。これについて板尾は、観客とのやり取りを通して演出家や役者の考え、劇団の思いなどが見えてくるのでは、と持論を展開。「エエかっこせずにさらけ出せば、いい演劇祭になるはず」と話しました。

西田氏は「演劇とは、“結果”ではなく“途中”を見せることに本質がある」とし、その芝居が到達するはずだった場所を観客と探ることで、ティーチイン自体が面白くなると力説。それが次の公演や次作の大きな材料になると続け、真剣勝負で挑みたいと気合を入れていました。

行定氏は「映画祭ではよくやるが、“演劇祭でそんなのやるの?”と思った」と告白。演劇は解釈を観客にゆだねる部分が大きいとしたうえで、観客の質問に演出家がどう答えていくかや、劇団が目指しているものが演出家を通して透けて見える、そういう部分も楽しめると思うと期待を込めました。板尾も同調しつつ、「巻き戻しができない演劇で、終わってすぐにみんなでそういう話しをすることがおもしろい」と語りました。

「どんな劇団に来てほしいか?」との質問に板尾は、関西の劇団はほとんど見たことがないとしながらも、「でも生息しているのは事実。だからとにかくガサガサッと集まってきてほしい」とアピール。西田氏は「自分たちが世界一だと信じて走ってる劇団に来ていただきたい」とエールを送ります。一方で、陽の当たる可能性を信じられない人たちの芝居も見てみたいと話し、「経験上そのあたりにダイヤがあったりする」と笑顔を見せます。西田氏の言葉に、板尾も「来年でやめようと思ってるような、気づいてない人たちってホンマおるからね」と同意します。

行定氏は「関西の劇団はみんなパワフルでエネルギッシュ。一方、ただごちゃごちゃじゃなく耽美的、詩的なものをやったりする。極端でおもしろい劇団を輩出しているのが関西というイメージ」と印象を語りました。

関西という地域について西田氏は、過去にストリートパフォーマンスとして路上で稽古をしたとき、それを観た人がチケットを買って劇場にも来てくれたというエピソードを引きあいに、「関西はそういう(情に厚い)ところ。そういう人たちに恩返ししたいと思う」と語りました。行定氏が「大阪の言葉は情緒がある」と話すと、西田氏も「標準語と関西弁のお芝居はぜんぜん違う」と続け、行定氏が「人と人との境界線が薄まるような感じがする」と同意するシーンも。

最後に板尾は「“思い出だけでも”くらいの軽い気持ちでもいいので、石の下に隠れてないで、顔を見せていただきたい」とアピール。たくさんの劇団に応募してほしいと期待を込めました。

関西から全国へ演劇の魅力を発信する「関西演劇祭」。出演する劇団は現在募集中!6月30日(日)に発表予定となっています。

今年の秋は、大阪の演劇界から目が離せなくなりそうです!